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青年期(討伐)
2 ウィルside1
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俺の名前はウィルと言う。
俺たちが生まれ育った領地は実力主義で実力があれば上にのし上がれるんだ。
俺たちは運がよかった。
俺たちの住んでいた町には元騎士団にいたと言うおっちゃんが住んでいて暇さえあれば俺たちに剣術を教えてくれていたんだ。
でもおっちゃんは足が悪く長時間立っていられなかったけど、そんな時は俺たちだけで練習した。
両親の手伝いの合間だったけど時間の許す限り練習した。
貧乏だったけどそれなりに食べれたし、両親は俺たちが剣術を習っていることに無駄だからやめろとは言わなかった。
15歳になると、騎士団入団試験が受けられるようになるのでダメもとで受けてみろとおっちゃんに言われ、両親に相談すると、受かれば出世の道が開けるんだから頑張って来いと送りだされたのだ。
俺たち5人は領主さまのいるお城を目指した。
お城までの道のりは長かった。
おっちゃんに言われた通り、隣町で冒険者ギルドで登録し、路銀を稼ぐために依頼をこなしながらお城を目指して行く、あっという間にランクがDランクまで上がった。
俺たちの経験値にもなり、より採用に有利になるからと言われ、半信半疑だったが騎士になれなくても冒険者として稼いでもいいかもと思えるぐらいには成長したと自負していた。
「本当に領主さまの住んでいるところまで遠いよな」
「でもランクが上がったおかげで、依頼料もそれなりにもらえるようになったんだからよかったじゃない」
「そうだよ」
「騎士になれなくっても冒険者でお金稼げばいいじゃないか」
騎士になればそれこそかなりの給金がもらえる。
それを仕送りすれば村のみんなが少しは良い物が食べれると思うと、毎月同じ金額が入ってくる騎士団に入るのが一番なのは誰もがわかることだ。
俺たちは魔物の討伐依頼を熟しながら目指すこと3か月ようやく着いた。
何とか期限までにはたどり着いたのはいいが、すげー数の受験者がいた。
いかにもと言う感じの物もいれば、本当にこれで受けるのと言うものもいてどれだけの実力があるのか楽しみになった。
でもその課題がかなりユニークだった。
まずはくじを引きあたりが出たら二次試験に進めると言うんだ。
そのくじでかなりの人数がふるいにかけられたが、俺たち5人は見事あたりを引き当てることに成功した。
次の二次試験は騎士団の所属している騎士と模擬戦を行い一本取れば合格と言うシンプルなものだった。
もちろん全員通過することができたのはその騎士がおっちゃんより弱かったからなんだがでも合格は合格だ。
三次試験も同じで騎士から一本取ることだが、彼もおっちゃんより弱く難なく通過できた。
ここまで来るとおっちゃんがかなりの使い手だったことが今更ながらにわかり感謝しかない。
三次試験を通過するころには俺たち5人しか残っていなかった。
「今回は随分と実力のある奴らが残ったみたいだな」
「そうですね、剣筋を見る限りだとノーム様の教え子かと」
「そうか、あいつやけにならずにいるんだな」
俺たちに知らないおっちゃんの話をしている。
様をつけられているところを見るとそれなりの実力者なのだとわかったが、やっぱり俺たちにはあのおっちゃんが偉い人とは思えずにいた。
俺たちが生まれ育った領地は実力主義で実力があれば上にのし上がれるんだ。
俺たちは運がよかった。
俺たちの住んでいた町には元騎士団にいたと言うおっちゃんが住んでいて暇さえあれば俺たちに剣術を教えてくれていたんだ。
でもおっちゃんは足が悪く長時間立っていられなかったけど、そんな時は俺たちだけで練習した。
両親の手伝いの合間だったけど時間の許す限り練習した。
貧乏だったけどそれなりに食べれたし、両親は俺たちが剣術を習っていることに無駄だからやめろとは言わなかった。
15歳になると、騎士団入団試験が受けられるようになるのでダメもとで受けてみろとおっちゃんに言われ、両親に相談すると、受かれば出世の道が開けるんだから頑張って来いと送りだされたのだ。
俺たち5人は領主さまのいるお城を目指した。
お城までの道のりは長かった。
おっちゃんに言われた通り、隣町で冒険者ギルドで登録し、路銀を稼ぐために依頼をこなしながらお城を目指して行く、あっという間にランクがDランクまで上がった。
俺たちの経験値にもなり、より採用に有利になるからと言われ、半信半疑だったが騎士になれなくても冒険者として稼いでもいいかもと思えるぐらいには成長したと自負していた。
「本当に領主さまの住んでいるところまで遠いよな」
「でもランクが上がったおかげで、依頼料もそれなりにもらえるようになったんだからよかったじゃない」
「そうだよ」
「騎士になれなくっても冒険者でお金稼げばいいじゃないか」
騎士になればそれこそかなりの給金がもらえる。
それを仕送りすれば村のみんなが少しは良い物が食べれると思うと、毎月同じ金額が入ってくる騎士団に入るのが一番なのは誰もがわかることだ。
俺たちは魔物の討伐依頼を熟しながら目指すこと3か月ようやく着いた。
何とか期限までにはたどり着いたのはいいが、すげー数の受験者がいた。
いかにもと言う感じの物もいれば、本当にこれで受けるのと言うものもいてどれだけの実力があるのか楽しみになった。
でもその課題がかなりユニークだった。
まずはくじを引きあたりが出たら二次試験に進めると言うんだ。
そのくじでかなりの人数がふるいにかけられたが、俺たち5人は見事あたりを引き当てることに成功した。
次の二次試験は騎士団の所属している騎士と模擬戦を行い一本取れば合格と言うシンプルなものだった。
もちろん全員通過することができたのはその騎士がおっちゃんより弱かったからなんだがでも合格は合格だ。
三次試験も同じで騎士から一本取ることだが、彼もおっちゃんより弱く難なく通過できた。
ここまで来るとおっちゃんがかなりの使い手だったことが今更ながらにわかり感謝しかない。
三次試験を通過するころには俺たち5人しか残っていなかった。
「今回は随分と実力のある奴らが残ったみたいだな」
「そうですね、剣筋を見る限りだとノーム様の教え子かと」
「そうか、あいつやけにならずにいるんだな」
俺たちに知らないおっちゃんの話をしている。
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