公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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幼少期

30 父ダニエルside4

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 城から戻った後ぐらいからレオンの勉強に閨の勉強が入ったのだ。

 本当はしなくてもいいのだが、これもここのしきたりなので仕方ないのだ。

 どうも教師が嫌なのか、終わるとガムシャラに剣を振っていた。

 それが何度もあると流石に心配になり聞こうとした時、今年入った新人の騎士団員と楽しそうに練習している風景が目に入ったんだ。

 彼らに任せてみようと思い静かに後にした。

 彼らと練習を共にするようになり剣の腕も上がった。

 そんなある日俺の元にレオンが来たのだ。

 俺は一年の半分を討伐に出ているため、息子とのコミュニケーションをはかっているのだが、中々うまく行かないのが現状だ。

 「お父様今よろしいですか?」

 「ああ、いいよどうしたんだい」

 年々かわいくなる息子に自然と顔が綻んでしまうが、そこは気を引き締めて応対した。

 「あの……お願いがあって来ました」

 「お願い……レオンが俺にお願いなんて初めてじゃないか、どんなお願いだい?」

 「閨の授業をしなければならないのはわかりました。
 ただ今の先生には嫌悪感しかわきません」

 「そういえば前に言っていたな、なぜそこまで嫌悪感を感じるんだ」

 「触られると気持ちが悪くなるのです」

 「確かにそれではうまくはいかないな、他にやりたい人間がいるのか?」

 「できれば、俺の剣の相手をしてくれている奴らに頼みたいんです」

 「ああ、あいつらだな、わかったそういう風に手配しておく」

 「ありがとうございます」

 レオンはかわいい笑顔で俺に抱き着いてくれた。

 「あまり無理しないんだぞ」

 「はい、お父様ありがとうございます」

 元気良く出ていく姿を眺めながらクスリと笑みがこぼれてしまった。

 「どうしたんだい」

 「いや、剣の腕は上がっているし魔力も申し分ないのにあれだけかわいいのは罪だよな」

 「そうだな、閨がうまく行かなければ討伐にはでれない、15歳の成人までに儀式ができればいいんだが」

 「複雑だよ、儀式とはいえあの子を抱かなければならないんだからな」

 「でもこのままいけば陛下があの子を抱くことになるよ、そうなればあの子は絶対に帰ることができずに後宮で一生を過ごすことになってしまうんだよ」
 
 「わかっているよ」

 俺は討伐の度にノアとは違う側近と呼ばれる奴らと閨をともにした。

 そうしなければ討伐で興奮した体が静まらないからだ。

 時には嫌な奴とも寝なければならない、ならはじめては兄弟かもしくは父親が奪うことになっている。

 あれだけ嫌がっていたレオンをどこまで慣らすことができるか、楽しみだがかなり解さなければ俺のは入らないからなとため息を付き、ノアを連れて寝室に向かった。
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