公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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幼少期

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 両親は俺が寝ている間の出来事を教えてくれた。

 王都から何度も手紙が届き、内容は王都にある学校に通わないかと言う内容やお茶会の誘いなど様々なことを言ってきたがすべて却下したそうだ。

 手紙に対して返事を書くのも煩わしくなったので、魔法で領土全体に認識阻害の魔法を施したそうだ。

 家の両親は芸が細かいらしく、王さまと城に仕えるもの限定で認識阻害し他はすんなりと領土に入ることができるように施したと言っていた。

 それだけあの二人は要注意人物なのだと言うことだな。

 領土に帰ってから知ったんだけど、番とは獣人の世界では重要でかけがえのないものだそうだ。

 番を見つけられずに他の人と結婚する人もいると言う中、家の両親は見つけることができたのは奇跡に近いと言っていた。

 領土に帰ってきてからは変わらない生活が始まったのとその他に閨の勉強もするようになったのだ。

 前世持ちの俺には必要ないけど、でもこの世界は男しかいないからはっきり言えばやり方がわからない。

 尻の穴に入れるのはわかるけど入るのか?

 俺は閨の勉強が入った日は必ず剣術の稽古も力を入れた。

 だって、我慢できなかったんだ。

 信じられる!

 俺は受けだって言うんだよ!

 俺が掘られる立場なんて我慢できないんだ!

 「ふざけんな!」

 がむしゃらに剣を振るった。

 「俺だって男だ!」

 理不尽すぎる、俺が少し体が小さいからって何で入れられるほうなんだ。

 俺はうっぷんを晴らす様に毎日剣を振るい、時には魔力を高める練習をした。

 「一人で剣を振っていても上達はしないよ。
 俺と打ち合いをしようよ」

 俺が一人で剣の素振りをしているのを、今年は言った新人の騎士達は見ていたらしく一緒に練習をしないかと誘われ断る理由がないのですぐに返事を返した。

 彼らは俺よりも五つも上で、初めての打ち合いは負けてしまった。

   負かされてからは悔しくっていっそう剣術にのめり込んでいった。


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