公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

文字の大きさ
上 下
23 / 88
幼少期

22

しおりを挟む
 俺は具合が悪いことを理由に、帰る許可をもらったらすんなり許可してくれたので、リオンを連れて帰るとすでに両親は帰っており俺はお母様に抱き着いた。

 「ようやく帰れました」

 「お疲れ様、何もされなかったか?」

 「はい、ただリオンと第二王子が仲が悪く胃が痛くなりました」

 「それはそれは大変だったね」

 「なら薬師を呼んで薬を調合してもらわなくては」

 慌てて出ていこうとするお父様を止めた。

 「お城で薬師様にお薬を調合してもらったので大丈夫です。
 お父様とお母様の紹介で入った薬師様なので安全です」

 「……俺たちの紹介した薬師……」

 「あれかな、ダニエルに求婚して断った奴なら城で職の斡旋をした記憶があるけど……」

 「あれは薬師だったのか……」

 「ならあり得ますよね……」

 「何かあったのか?」

 「薬を飲んだ後、俺を見てニヤリと笑ったんです」

 「薬に何か入れたのか……」

 俺はその時の状況を思い出せる限り思い出して伝え、新しい魔法を作り出し分析したことも伝えると脱力されてしまった。

 「それを飲み続けると蓄積して中毒になるんだな」

 「なりますね」

 「わかった。
 他の薬師に相談してみるよ」

 お父様はそういうと部屋を後にし城に向かった。

 「大丈夫でしょうか?」

 「あれはダニエルに依存していたからな、私と結婚すると言った時かなり動揺していたんだ」

 「その割に忘れていたみたいですが……」

 「思い出したくなかったんだろ、追いかけまわして求婚していたぐらい好きだったんだからな」

 「怖いですね」

 「僕としてはお兄さまに変な虫がつかないか不安です」

 「そこ力説するとこじゃないから」

 「ダニエルに任せておけば大丈夫だよ」

 不安だが、大丈夫と言うなら従うしかないだろうと思い疲れたので休むために部屋へ向かった。

 部屋に着くと俺が検出した粉を瓶に入れて保管した後アイテムボックスに入れた、これで俺以外はこの中から薬を取り出すことができないので、俺に罪をきせることはできない。

 こういう時チートだと便利だ。

 アイテムボックスも知られているわけではないしな。

 俺は安心して眠ることにした。

 
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。

えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな? そして今日も何故かオレの服が脱げそうです? そんなある日、義弟の親友と出会って…。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

処理中です...