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幼少期
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お茶を飲みながら視線を感じるので上を見ると王様と目が合いにっこりと微笑まれた。
なぜ見ているんだ?
それにどうしてあんなにニコニコしているんだ?
それに引き換えうちの両親はなぜこんなに不機嫌なんだ。
俺はだらだらと冷や汗をかきながら味のしないお茶を飲んだ。
早くこの時間が過ぎないかなと思っていると先制攻撃を王様がした。
「単刀直入に言うよ、レオン君を俺の花嫁にくれないか?」
「……王子の花嫁ではなくお前の花嫁だと?」
お父様とお母様が怖いです。
魔力駄々洩れです。
「ダメか?」
「一体どれだけ年が離れていると思うんだ!」
それにしてもどうしてため口?
不思議に思いながらも全くダメージを受けていない王様と違い周りは相当なダメージを受けている。
あれだけの魔力駄々洩れでよく何ともなよな。
「陛下、これぐらいにしてください」
「そうです。
我々のほうがもう無理です」
「それに、いい加減にしないとダニエル様とノア様の魔力が爆発しますよ」
「それは避けたいんだが、俺としてもレオン君をあきらめたくないんだよ」
「父上はいつから僕のライバルになったのですか?」
「僕のライバルとはずいぶんだな」
「そうじゃないですか、僕を差し置いて嫁ですか」
「そうだよ。
彼は俺の番だからね」
これまた聞きなれない単語が出ました!
「番とは、我々にとって唯一の存在で、番に会えるのはそれこそまれなんだ」
お父様は苦虫をすりつぶしたような顔になり、王様をにらみつけている。
「お前たちはいいじゃないか、番を見つけて仲睦まじくやっているんだから」
「それとこれは別です」
「そうです!
レオンは俺のだから誰にもやらないんだから」
まて、いつ俺は第二王子の物になったんだ!
堪忍袋の緒が切れたお父様が俺たちを連れてその場を出ていったのだ。
不敬にならないかと心配したが、王様とは幼馴染で毎回王様が両親を怒らせて帰るパターンだから気にする必要はないと言われた。
懲りない王様なんだなと思いため息が出てしまった。
なぜ見ているんだ?
それにどうしてあんなにニコニコしているんだ?
それに引き換えうちの両親はなぜこんなに不機嫌なんだ。
俺はだらだらと冷や汗をかきながら味のしないお茶を飲んだ。
早くこの時間が過ぎないかなと思っていると先制攻撃を王様がした。
「単刀直入に言うよ、レオン君を俺の花嫁にくれないか?」
「……王子の花嫁ではなくお前の花嫁だと?」
お父様とお母様が怖いです。
魔力駄々洩れです。
「ダメか?」
「一体どれだけ年が離れていると思うんだ!」
それにしてもどうしてため口?
不思議に思いながらも全くダメージを受けていない王様と違い周りは相当なダメージを受けている。
あれだけの魔力駄々洩れでよく何ともなよな。
「陛下、これぐらいにしてください」
「そうです。
我々のほうがもう無理です」
「それに、いい加減にしないとダニエル様とノア様の魔力が爆発しますよ」
「それは避けたいんだが、俺としてもレオン君をあきらめたくないんだよ」
「父上はいつから僕のライバルになったのですか?」
「僕のライバルとはずいぶんだな」
「そうじゃないですか、僕を差し置いて嫁ですか」
「そうだよ。
彼は俺の番だからね」
これまた聞きなれない単語が出ました!
「番とは、我々にとって唯一の存在で、番に会えるのはそれこそまれなんだ」
お父様は苦虫をすりつぶしたような顔になり、王様をにらみつけている。
「お前たちはいいじゃないか、番を見つけて仲睦まじくやっているんだから」
「それとこれは別です」
「そうです!
レオンは俺のだから誰にもやらないんだから」
まて、いつ俺は第二王子の物になったんだ!
堪忍袋の緒が切れたお父様が俺たちを連れてその場を出ていったのだ。
不敬にならないかと心配したが、王様とは幼馴染で毎回王様が両親を怒らせて帰るパターンだから気にする必要はないと言われた。
懲りない王様なんだなと思いため息が出てしまった。
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