公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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幼少期

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 ようやく王都に着きました。

 人で溢れかえっていてすごいです。

 領地から出たことがなかったので、ここまでの人口密度の多さに人酔いしそうです。

 領地では見なかったケモ耳の人やお耳が長くってとってもきれいな人、後頭の脇に羊さんのような角が生えた人までいるんですよ!!!!!

 「凄いです」

 「兄さま、見てください!
 兎のお耳の着いた人が歩いています」

 「リオンあっちにはクマのお耳の人ですよ」

 「そんなに興奮しなくても後でゆっくり見れるし、話も聞けるぞ」

 「「本当ですか!!!」」

 俺とリオンは場所も考えず大はしゃぎしてしまい、こっぴどくお母様に怒られたのは言うまでもないです。

 「そうだね、領地には亜人はいなかったから仕方ないか」

 「彼らは亜人と言うのですか?」

 「獣人・魔人・エルフなどは亜人と呼ばれているんだ」

 「「へーそうなんだ」」

 俺とリオンは興味深々に馬車の窓から眺めていた。

 「あのお耳が長い人とってもきれいです」

 「ああ、あれがエルフだ」

 「ほえ、あれがエルフですか」

 「兄さま獣人さんはとても強そうですよ」

 「本当だ!」

 「彼らは魔力はなくとも腕力があり、冒険者をやっている者や討伐隊に加わり国に貢献している者もいるんだよ」

 「凄いんですね」

 「エルフは妖精や精霊の力を借りて自然の力を発揮できるんだ」

 「妖精さんに精霊さんですか?」

 「ああ、彼らは好みの魂でないと寄り付かないからね」

 お母様は根気よく俺たちに説明してくれた。

 「お母さま……あそこにいるエルフさんの肩にいる小さなのが妖精さんか精霊さんですか?」

 俺の何気ない質問に両親は固まってしまったのだ

 「……レオン……妖精や精霊は契約したものか、特別な目がないと見れないんだ」

 「えっ?」

 俺は戸惑った、俺の目にはしっかりと見えているのだ。

 「もしかして、他の人に言っちゃいけないやつ?」

 「そうだね、言ったら私たちと一緒にはいられなくなっちゃうかな」

 それは絶対嫌なので絶対他の人には言わないようにしなければ……

 俺はお母様の言葉を肝に銘じて王都では慎重に行動するようにした。

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