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翌朝、痛む体を起こした。
「ごめん、無理させたね」
「こちらこそすみません、変なこと頼んでしまって」
俺は謝った。
まさかこんな体にされていたなんて思わなかった。
でも毎月違う人間か、それとも他の男娼と呼ばれる人にお金を出して抱いてもらうか考えなければならない。
考えることはやまずみだ。
「ねえ、いま何考えてるの?」
「ああ、毎月のことなのでどうしようかと……」
俺は素直に答えるとギルマスは何故か怖い顔で俺の身体をベットに押し倒された。
「こんなことを俺以外でもやるつもりか!」
「でも毎月のことですし、今回は緊急だったから……」
「ここに居ればいいよ、ほかの奴に触らせないでくれ」
俺を抱きしめて必死に言うギルマスに俺は分かったと約束した。
それからはギルマスの屋敷で一緒に生活をし、依頼を熟すときは1日で帰れる依頼しか受けさせてもらえなくなった。
すごく束縛が強く、これじゃ今までと同じ気がしてきた。
毎日キスをして、ハグしてギルマスはそれ以上は求めてこなかった。
「いい加減名前で呼んでくれないか」
「……そういえば名前聞いてませんよね」
「俺はフィールと言う」
「俺はケイです」
不思議だった。
こんなにいろいろ話していたのに今更名前さえ知らなかったんだから。
俺たちは笑いあった。
「俺は元々Sランクの冒険者だったんだが、腕を怪我してしまい動かなくなってしまったんだ。
冒険者としては無理でも他の方法で冒険者と関わりたかったからギルドで働いていたら、いつの間にかギルマスになっていた」
「そうなんだ」
俺はフィールの怪我をした場所を見ると、神経がつながっていないから動かないことがわかった。
怪我した場所を触り、頭に思い描いた通りの神経を繋げるようなイメージで治癒魔法を施すと部屋全体が金色に輝いた。
「今のはなんだったんだ」
「腕動かしてみて下さい」
フィールは言われるがまま腕を動かすと今まで動かなかった腕が上がり、指が動くようになった。
「よかった、思っていた通りに治癒できた。
これでまた冒険者としてやっていけるはずですよ」
「……ありがとう!
これで町の奴らを助けることが出来る」
フィールは飛び出していくとそのままその日は戻ってこなかった。
「ごめん、無理させたね」
「こちらこそすみません、変なこと頼んでしまって」
俺は謝った。
まさかこんな体にされていたなんて思わなかった。
でも毎月違う人間か、それとも他の男娼と呼ばれる人にお金を出して抱いてもらうか考えなければならない。
考えることはやまずみだ。
「ねえ、いま何考えてるの?」
「ああ、毎月のことなのでどうしようかと……」
俺は素直に答えるとギルマスは何故か怖い顔で俺の身体をベットに押し倒された。
「こんなことを俺以外でもやるつもりか!」
「でも毎月のことですし、今回は緊急だったから……」
「ここに居ればいいよ、ほかの奴に触らせないでくれ」
俺を抱きしめて必死に言うギルマスに俺は分かったと約束した。
それからはギルマスの屋敷で一緒に生活をし、依頼を熟すときは1日で帰れる依頼しか受けさせてもらえなくなった。
すごく束縛が強く、これじゃ今までと同じ気がしてきた。
毎日キスをして、ハグしてギルマスはそれ以上は求めてこなかった。
「いい加減名前で呼んでくれないか」
「……そういえば名前聞いてませんよね」
「俺はフィールと言う」
「俺はケイです」
不思議だった。
こんなにいろいろ話していたのに今更名前さえ知らなかったんだから。
俺たちは笑いあった。
「俺は元々Sランクの冒険者だったんだが、腕を怪我してしまい動かなくなってしまったんだ。
冒険者としては無理でも他の方法で冒険者と関わりたかったからギルドで働いていたら、いつの間にかギルマスになっていた」
「そうなんだ」
俺はフィールの怪我をした場所を見ると、神経がつながっていないから動かないことがわかった。
怪我した場所を触り、頭に思い描いた通りの神経を繋げるようなイメージで治癒魔法を施すと部屋全体が金色に輝いた。
「今のはなんだったんだ」
「腕動かしてみて下さい」
フィールは言われるがまま腕を動かすと今まで動かなかった腕が上がり、指が動くようになった。
「よかった、思っていた通りに治癒できた。
これでまた冒険者としてやっていけるはずですよ」
「……ありがとう!
これで町の奴らを助けることが出来る」
フィールは飛び出していくとそのままその日は戻ってこなかった。
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