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 ブリザードの間に挟まれ、体が冷え切ってしまいこのままでいくと風邪をひきそうなんですけど……

 「そのぐらいにしなさい、キル殿、ルーシェちゃんが心配なのはわかりますが束縛しすぎると嫌われてしまいますよ、マーク殿も過保護なのはわかりますが過保護すぎもどうかと思いますよ」

 救世主が現れたー!!!!

 お待ちしておりました!

 王妃様の言葉には様らえまい!

 「ありがとうございます」

 「何、ルーシェちゃんには感謝しかないからな」

 「? 感謝されるようなことしましたか?」

 「オーランドのお遊びがなくなったんだ、こればかりは何度言っても治らなかったからな」

 「……それなんですが……」

 俺は王妃様と別室に行くと、悩みを相談した。

 「……淡泊だと言われておるのに……わかった注意しておく」

 王妃の目は好奇心に満ちた眼差しだが、俺は知らないぞ。

 これ以上抱きつぶされるのは勘弁してほしい。

 リヒトさんは大人だけあってわきまえてくれているのだ。

 「それにしてもリヒトまで手なずけるとはすごいな」

 「リヒトさんは猛獣ですか?」

 「同じだぞ、あれは誰にもなびかない」

 確かにリヒトさんは不愛想だけどそこまでとは思えない。

 どちらかと言えばかいがいしく世話をしてくれるぐらいだからな。

 「なんか、俺のイメージと違いますね」

 「それはキル殿もそうであろ?」

 「そうですね」

 あの件を王妃に頼みそのまま自室に戻った。

 どこからともなくリヒトさんが現れ一緒に部屋に行く。

 そのあと一緒にお風呂に入り隅々まで洗ってくれるのだ。

 なれとは恐ろしいと思う。

 最近は一緒に入るのが当たり前で一人で入るとなんとなく寂しいのだ。

 「今日もきれいに洗ってあげますね」

 「お手柔らかに頼みます」

 「そうですね、きれいに洗っていっぱい出しましょうね」

 にっこりと笑う姿は氷の騎士とはかけ離れていた。

 そういえばキルさんとかマーク様を放置してきてしまったけれど大丈夫だよね?
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