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前世は年の離れた弟がいたが、年が離れているからかわいかった。
でも妹は格別にかわいいものなんだと身をもって実感している。
年々かわいくなる妹に俺はメロメロだ。
俺は十歳になり文武両道に励んでいる。
後二年で学校に行くことになるので今のうちにリーシェとの思い出をと思い紛争している。
クールに装っている俺だが妹の前ではデレデレなんだ!
いわゆるツンデレだ!!!
「兄さま、遊んで下さい」
かわいい妹も七歳になりさらにかわいさを増していた。
「そうだなリーシェは何して遊びたい?」
「御本読んで」
「いいよ」
俺は前世に読んだことのある童話をいつもリーシェに読み聞かせをしていた。
今日は灰被り姫だ。
シクシク泣き出したリーシェを見て俺は焦ってしまった。
「どうした?」
「お姫様かわいそう」
「最後はハッピーエンドだぞ」
「でも、本当に王子様と結婚して幸せ?」
「そうだな、俺は好きな子と結婚したいな」
「苦労するよ」
時たま妹がわからなくなる。
俺よりよっぽど大人なんじゃないかと思う時があり焦ってしまう。
「そうだな、リーシェがどんな人と結婚したいんだ」
「リーはルー兄さまと結婚したいです」
「ルーは僕んだぞ!」
「違います、ルーは僕と結婚するんですよ」
俺とリーシェの会話に入ってきたのはこの国の第一王子様と宰相閣下のご子息だ!!!
後もう一人今はまだ来ていないが騎士団団長のご子息だ。
なぜ俺とリーシェのひと時の楽しみを奪うかな。
俺は怒りを飲み込みニッコリ笑って言った。
「いらっしゃい、今日はお泊り会?」
「そうだ、だから今日も一緒に寝るからな」
「今日はダメですよ、宿題を出されてしまったのでやらなければならないんです」
遊びに来るたびに俺のベットに入り込んでくるのだ。
始めはかわいいと思っていたが、毎回だと流石に嫌だ。
初めて家に遊びに来た時に紹介されて以来、気にいられたらしく俺を交えてお茶会をしたがるようになった。
断るわけにはいかずに参加はしているのだが……お泊り会の時はかなり困るのだ。
お風呂はともかく一緒に寝たがるのだ。
両親は初めは仕方ないと赦していた。
それがいけなかった。
泊りに来るたびに一緒に寝ると言い出す始末だ。
何回かに一回は断るようにしているが、毎回だと疑われるので気を付けている。
そんな時、お城でお泊り会をやると言ってはしゃいでいたリーシェは俺の顔を見ると、目を潤ませお願いのポーズをしてきたのだ。
「ルー兄さま、一緒に行きましょ」
「リーシェ、流石に俺はいけないよ」
「でも、王様もいいよって言ってたよ」
「……そうなの?
ならお父様とお母様に聞きに行こうか」
俺は同行の有無を両親にゆだねることにした。
でも妹は格別にかわいいものなんだと身をもって実感している。
年々かわいくなる妹に俺はメロメロだ。
俺は十歳になり文武両道に励んでいる。
後二年で学校に行くことになるので今のうちにリーシェとの思い出をと思い紛争している。
クールに装っている俺だが妹の前ではデレデレなんだ!
いわゆるツンデレだ!!!
「兄さま、遊んで下さい」
かわいい妹も七歳になりさらにかわいさを増していた。
「そうだなリーシェは何して遊びたい?」
「御本読んで」
「いいよ」
俺は前世に読んだことのある童話をいつもリーシェに読み聞かせをしていた。
今日は灰被り姫だ。
シクシク泣き出したリーシェを見て俺は焦ってしまった。
「どうした?」
「お姫様かわいそう」
「最後はハッピーエンドだぞ」
「でも、本当に王子様と結婚して幸せ?」
「そうだな、俺は好きな子と結婚したいな」
「苦労するよ」
時たま妹がわからなくなる。
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「そうだな、リーシェがどんな人と結婚したいんだ」
「リーはルー兄さまと結婚したいです」
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「違います、ルーは僕と結婚するんですよ」
俺とリーシェの会話に入ってきたのはこの国の第一王子様と宰相閣下のご子息だ!!!
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なぜ俺とリーシェのひと時の楽しみを奪うかな。
俺は怒りを飲み込みニッコリ笑って言った。
「いらっしゃい、今日はお泊り会?」
「そうだ、だから今日も一緒に寝るからな」
「今日はダメですよ、宿題を出されてしまったのでやらなければならないんです」
遊びに来るたびに俺のベットに入り込んでくるのだ。
始めはかわいいと思っていたが、毎回だと流石に嫌だ。
初めて家に遊びに来た時に紹介されて以来、気にいられたらしく俺を交えてお茶会をしたがるようになった。
断るわけにはいかずに参加はしているのだが……お泊り会の時はかなり困るのだ。
お風呂はともかく一緒に寝たがるのだ。
両親は初めは仕方ないと赦していた。
それがいけなかった。
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「ルー兄さま、一緒に行きましょ」
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