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やばいです。
変態しかいないんですかね。
かわいいと言われてますが一応男ですから!
そのうちあれですか、大人のおもちゃでお尻開発されちゃうんですか!
嫌ですよ。
俺としてはかわいいお嫁さんもらって子供は三人と決めているんです。
それ以外は論外です!
それなのにそれなのにどうして俺にかまうんだ!!!
なぜほほを染めているんだ!
俺は正真正銘男だ!
俺の性別などどうでもいいかのようなふるまいをするこの先生は実は王弟殿下で、暇つぶしに週に一回授業をしているらしい。
名前をマーク様という。
「兄さんから聞いてはいたけど本当にかわいいですね」
「そうでしょ、お嫁に来てくれないかしら」
「なら俺のお嫁さんになればいいよ」
「ですから、俺男ですからなんでお嫁さんなんですか!」
「うーんかわいければ性別はとわないよ」
「俺が気にします!」
こいつ嫌いだ!
全然俺の話聞いてくれない。
すでにお嫁に来る前提で話進んでるんですけど!
こういうのは関わらないほうがいいのがわかっているが、どうしてもかかわってしまう。
俺はあきらめおいしいお茶を楽しむことにした。
それにしても侍女たちがにらんでくるんですけど……
俺のせいじゃないし、ちゃんと説明したし、なんで逆恨みでにらまれなきゃならないんだよ!!!!
「お茶が冷めちゃったわ、温かいお茶お願い」
王妃様が頼むと新しいお茶が用意されたのだが、俺の前に置こうとして手が滑り俺に熱いお茶がかかったのだ。
「痛っつ」
「ルーチェちゃん大丈夫?」
「早く冷やさなければ」
侍女を見ればニヤニヤしている。
こぼしたのはわざとか……
「すみません、手を滑らせてしまって……」
「君は人に謝るのにそんな顔で謝るのかい」
「えっ……」
「ここの空間には魔道具が埋め込まれているんだ」
「悪意を持った人間は顔に出るようにね」
「どうやらここにいる侍女全員がルーチェ君に悪意があるようだね」
音もなく何処からともなく執事のコーナが現れた。
「お呼びですか王妃様」
「犯人が分かった」
「……君たちは最近ルーチェ様につけた侍女だね。
頭の悪い子たちだとは思っていたけど、まさかルーチェ様に手を出すとは……即刻この者たちの親を呼びつけますので少々お時間をください」
「コーナ、悪いけどまだまだいそうだから洗い出しておいて」
「仰せのままに」
忽然とまた姿が見えなくなると騎士たちが現れ侍女たちは連行されていった。
「これで少しは過ごしやすくなると思うよ」
マーク様は俺の頭を撫でるともう一度抱き上げ抱きしめたのだ。
変態しかいないんですかね。
かわいいと言われてますが一応男ですから!
そのうちあれですか、大人のおもちゃでお尻開発されちゃうんですか!
嫌ですよ。
俺としてはかわいいお嫁さんもらって子供は三人と決めているんです。
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それなのにそれなのにどうして俺にかまうんだ!!!
なぜほほを染めているんだ!
俺は正真正銘男だ!
俺の性別などどうでもいいかのようなふるまいをするこの先生は実は王弟殿下で、暇つぶしに週に一回授業をしているらしい。
名前をマーク様という。
「兄さんから聞いてはいたけど本当にかわいいですね」
「そうでしょ、お嫁に来てくれないかしら」
「なら俺のお嫁さんになればいいよ」
「ですから、俺男ですからなんでお嫁さんなんですか!」
「うーんかわいければ性別はとわないよ」
「俺が気にします!」
こいつ嫌いだ!
全然俺の話聞いてくれない。
すでにお嫁に来る前提で話進んでるんですけど!
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俺はあきらめおいしいお茶を楽しむことにした。
それにしても侍女たちがにらんでくるんですけど……
俺のせいじゃないし、ちゃんと説明したし、なんで逆恨みでにらまれなきゃならないんだよ!!!!
「お茶が冷めちゃったわ、温かいお茶お願い」
王妃様が頼むと新しいお茶が用意されたのだが、俺の前に置こうとして手が滑り俺に熱いお茶がかかったのだ。
「痛っつ」
「ルーチェちゃん大丈夫?」
「早く冷やさなければ」
侍女を見ればニヤニヤしている。
こぼしたのはわざとか……
「すみません、手を滑らせてしまって……」
「君は人に謝るのにそんな顔で謝るのかい」
「えっ……」
「ここの空間には魔道具が埋め込まれているんだ」
「悪意を持った人間は顔に出るようにね」
「どうやらここにいる侍女全員がルーチェ君に悪意があるようだね」
音もなく何処からともなく執事のコーナが現れた。
「お呼びですか王妃様」
「犯人が分かった」
「……君たちは最近ルーチェ様につけた侍女だね。
頭の悪い子たちだとは思っていたけど、まさかルーチェ様に手を出すとは……即刻この者たちの親を呼びつけますので少々お時間をください」
「コーナ、悪いけどまだまだいそうだから洗い出しておいて」
「仰せのままに」
忽然とまた姿が見えなくなると騎士たちが現れ侍女たちは連行されていった。
「これで少しは過ごしやすくなると思うよ」
マーク様は俺の頭を撫でるともう一度抱き上げ抱きしめたのだ。
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