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 俺はオーランド殿下に抱き上げられ退場したのだが、放心状態で抵抗するのも忘れていた。

 「あいつらの顔見たか!
 ああ、すっきりした、これで当分は煩わしいことに振り回されずに済む」

 「ふざけんな!」

 放心状態から復活した俺は雄たけびとともにオーランド殿下の顔に一発入れた。

 流石の側近たちも今回の行いは王子が悪いと思ったのか止には入らなかった。

 王子の側近に着替えを手伝ってもらいながら元の姿に戻ることができた。

 「あれですね、なんかいけないことをしているようでした」
 
 俺の着替えを手伝ってくれた側近が顔を赤らめいう姿は妹のリーシェより可憐だと思った俺は頭を壁に打ち付けたい衝動に駆られてしまった。

 「俺寮に戻ります」

 「今日はもう暗いですし、部屋を用意しましたのでお泊りください」

 有無を言わせぬ迫力で断り切れずに泊まることになり、王子の隣の部屋が空いているのでと言われ押し込められてしまった。

 部屋の中はどう見ても女性の部屋のようだが、もしやここがうわさに聞く王子の妃のための部屋では!!!

 と、するとここら辺に隣に続く部屋があるのでは!

 俺は興味本位で探してしまい隣を覗き込んで硬直してしまった。

 腹黒王子が隣できれいなお姉さまといたしているではないか!

 あられもない声を挙げてよがっている姿を見て俺は恥ずかしながら体が反応してしまった。

 まだ小さな体では出すこともできないが体は反応する。

 小さな俺の息子が主張しているのだ。

 こすったところで出るはずがないのにだ。

 俺はひとまず冷水を浴び体の熱をとってから寝ることにした。

 なかなか寝付けなかったが夜明け前にうとうとし始めてそのまま夢の中に行ってしまった。

 翌朝は眠い目をこすりながら寮に帰りもう一度寝なおすことにしていたのだが、腹黒王子から退出の許可が下りずにいまだに寝泊まりしているのです。

 すでに一週間はここに軟禁されているんですけど……

 いつ返してくれるのでしょうか?

 早く帰って静かに寝たい、覗き見した日から隣では毎日喘ぎ声が聞こえてきて、俺は寝不足を余儀なくされていたのだが、昼間に俺は寝不足解消するために惰眠を貪っている。

 おかげで夜型人間になりつつあるのだが、このままでいくと身長が伸びなくなる!!!

 

 
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