折角ＢＬ小説の世界に転生したので満喫したいと思います

22

　俺はなぜと思ったが、まさか家の領地がそんなに有名であの森がそんなに危険な場所だとは思わなかったのだ。
　
　「準備はいいね」

　「はい……」

　俺は仕方なく応戦することにしたのだ。

　それは俺が思っていたようなものではなく、試験官は弱かったのだ。

　「やはりすごいですね、予想以上だ」

　「では次は私です！」

　次々に試験官が変わり、俺は戸惑ったが攻撃がだんだん強くなるのでこちらも余裕がなくなっていったのだ。

　最終出来に俺はＢランクにとどまったのだが、試験官はもっと上でもと言ってきたが辞退した。

　俺の実家っていったい……

　後から知ったのだが、俺の実家は有名な魔物討伐一族で、騎士団の団長を務める傍ら討伐も行なっているそうだ。

　なので、俺が勝手に遊び場にしていた場所はかなり危険な魔獣の生息地だったそうだ。

　それを知って俺は脱力してしまった。

　知らなかったとは言え、そんな両親に鍛えられていたのかとも思った。

　とりあえずこれでかなりの依頼がこなせると思い、良いほうに考えるようにした。

　俺は試験を終え、ギルドの受付に行くとすごい殺気なのだ。

　そこには見覚えのある毛並みがそこにあったのだ！！！

　「フェンリル何でここにいるんだ！」

　弟が番だといい、弟の側を離れなかった筈なのにどうして？

　フェンリルは人型をとると俺を抱きしめ、キスしてきたのだ。

　「シンこそが俺の番だったんだ！
　あんな偽物の匂いに絡めとられて済まない」

　フェンリルは今までの話をし、側にいさせてくれと言ってきたのだ。

　俺は場所を変え宿屋に戻り再度話あったのだ。

　「……都合いいこと言っているのはわかっている」

　フェンリルは俺に抱き着いたまま離そうとしないし、俺の匂いを嗅いでうっとりとしているのだ。

　フェンリルが壊れたかもしれないんですけど！！！！！