16 / 49
16
しおりを挟む
助けた彼は何とか命だけは助かった。
ただケガがひどかったので騎士としてはやっていくことはできないと言われたようだ。
その為日がない一日ボーとしていることが多く見ているこっちが痛々しいと思ってしまうぐらいだ。
俺は彼に話しかけたりしていたが、始めこそ反応がなかったものの今ではどうだろう、一緒に散歩に行ったり、剣の稽古も付き合ってくれるようになったのだ。
少しずつ打ち解けあい、どうしてあそこにいたのかを聞くことに成功したのだ。
「俺は主の命でここまで来た。
でも目を覚ますまでの間一か月もたっていたなんて……」
「誰の命を受けてきたの?」
「それは、ここから北に行った山に囲まれた王国だ。
魔物に襲われて国が亡びる前に王子だけでも助けようとして……」
「それって、君が獣人なのと関係ある?」
「……なんで俺が獣人だと……」
「もしかしてそこの王子さまってフェンリルだったりする?」
「そうです……俺の守っていたのはフェンリルの王子です!!!!」
ならと、彼を連れて俺の部屋に行った。
するとフェンリルを見るなりポロポロ泣き出したのだ。
「ご無事でしたか……」
(ここはすごく住み心地がいいんだ)
「そうですね、ここの人たちはとても暖かいです」
(彼らに頼めば俺たちの家族も住まわせてくれるよ)
俺は家族と言う言葉に反応してしまった。
「家族がいるならここに呼べばいいよ!!!
ここは辺境の地で魔物討伐を毎年行っているんだ」
俺は彼らを連れ、父上さまたちのところに行ったのだ。
「ハルト父上さま、リューン父上さまよろしいですか?」
彼らのことを話すと、父上様たちと母上さまは少し考えた末に彼らの家族をこの辺境に住まわせてもらえるようになったのだ。
ただ、生き残りがいればなのだが、ハルト父上様は討伐隊を結成しフェンリルと彼に道案内を頼みすぐさま出かけて行った。
ただケガがひどかったので騎士としてはやっていくことはできないと言われたようだ。
その為日がない一日ボーとしていることが多く見ているこっちが痛々しいと思ってしまうぐらいだ。
俺は彼に話しかけたりしていたが、始めこそ反応がなかったものの今ではどうだろう、一緒に散歩に行ったり、剣の稽古も付き合ってくれるようになったのだ。
少しずつ打ち解けあい、どうしてあそこにいたのかを聞くことに成功したのだ。
「俺は主の命でここまで来た。
でも目を覚ますまでの間一か月もたっていたなんて……」
「誰の命を受けてきたの?」
「それは、ここから北に行った山に囲まれた王国だ。
魔物に襲われて国が亡びる前に王子だけでも助けようとして……」
「それって、君が獣人なのと関係ある?」
「……なんで俺が獣人だと……」
「もしかしてそこの王子さまってフェンリルだったりする?」
「そうです……俺の守っていたのはフェンリルの王子です!!!!」
ならと、彼を連れて俺の部屋に行った。
するとフェンリルを見るなりポロポロ泣き出したのだ。
「ご無事でしたか……」
(ここはすごく住み心地がいいんだ)
「そうですね、ここの人たちはとても暖かいです」
(彼らに頼めば俺たちの家族も住まわせてくれるよ)
俺は家族と言う言葉に反応してしまった。
「家族がいるならここに呼べばいいよ!!!
ここは辺境の地で魔物討伐を毎年行っているんだ」
俺は彼らを連れ、父上さまたちのところに行ったのだ。
「ハルト父上さま、リューン父上さまよろしいですか?」
彼らのことを話すと、父上様たちと母上さまは少し考えた末に彼らの家族をこの辺境に住まわせてもらえるようになったのだ。
ただ、生き残りがいればなのだが、ハルト父上様は討伐隊を結成しフェンリルと彼に道案内を頼みすぐさま出かけて行った。
21
お気に入りに追加
1,629
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
おかわり
ストロングベリー
BL
恐ろしいほどの美貌と絶品の料理で人気のカフェバーのオーナー【ヒューゴ】は、晴れて恋人になった【透】においしい料理と愛情を注ぐ日々。
男性経験のない透とは、時間をかけてゆっくり愛し合うつもりでいたが……透は意外にも積極的で、性来Dominantなヒューゴを夜ごとに刺激してくる。
「おいしいじかん」の続編、両思いになった2人の愛し合う姿をぜひ♡
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる