折角ＢＬ小説の世界に転生したので満喫したいと思います

8 オルトside

　俺の名前はオルト。

　この国の第一王子だ。

　今年１６歳になり、学園に通うようになる。

　俺は第一子と言うこともあり、かなり厳しく育てられた、勉強もしかりだ！！！

　なので今更学園に入学しても学ぶことはないと思うのだが、これも王子としての役目と言われれば、行かなければならない。

　はっきり言って面倒くさい。

　それぐらい全てにおいてパーフェクトであれと言われ頑張ってきたし、それが当たり前だと思っていたから、勉強自体不満はない！

　あるとすれば……第二王子のロードだ。

　第二王子とは言え、俺に何かあった時の為のスペアなのだからやることはやってもらいたい。

　それをあいつはサボったり、勉強も不真面目だ。

　両親は苦笑いするばかりで注意しないのも面白くない。

　ロードを厳しくしかるのは父上の弟で俺からすれば叔父上にあたる。

　その人はロードの行動を見ては叱りつけ、父上にきちんと抗議してくれる。

　流石の父上の叔父上に言われるとキチンと叱り、罰を与えてくれる。

　今日は十歳になった令嬢や子息を集めてのお茶会の日、ロードはやらかしてくれた。

　日頃怒られている腹いせに、叔父上の息子に挨拶されても無視したのだ。

　それを見ていた奴らは王子が無視するぐらいの子息と思ったのか、お茶を掛けるは暴言を吐くわと災厄だった。

　俺は騎士の格好をして、中に潜り込んでいたからすぐに対処できたが、もし他の騎士だったらと考えるとかなり怖いし、考えたくない。

　幸いお茶は冷めていたからやけどはしてなかったが、流石の父上もかわいい甥っ子が嫌がらせをされその原因がロードの行動に合ったと知れば今回ばかりは、形だけの罰では済まされないだろう。

　まず叔父上が許さないと思う。

　日頃から甘やかしている父上ともども罰を与えてもらいたい。

　節に願うよ。

　思った通り、側近候補とともに叔父上の所に送られ一から鍛えら直されることが決まった。

　俺もそれに同行し、ロードを監視する任務を任された。

　この機会に叩き直してもらい、第二王子としてきちんとしてもらいたいものだ。

　あわよくば、シンという子のことがもう少しわかればいいのだが……

　かわいい俺の従弟はうちの馬鹿な弟と違って聡明だといいな。

　これ以上馬鹿はいらないし、増やしてもらいたくない。