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今日の主役は第二王子のロードさまだ。
彼はいつも無表情で笑わないのだ。
付いたあだ名が氷の貴公子だ。
俺は違和感を覚えていた。
ハルト父上さまと同じ色見で、似ているのだ。
疑問に思いながらも、挨拶に行ったのだ。
「ロード王子殿下、お久しぶりでございます」
「来ていたのですね!!」
「相変わらずだな」
「そう思うのなら、少しは城に来て頂きたいものですね」
「俺は家族と過ごすのに忙しいんだ!」
「叔父上はそれでも騎士団長なんですから少しは仕事して下さい!」
初めて知りました。
どうやらハルト父上さまは王弟殿下で、今は数あるうちの称号のうちティスコ公爵を名乗っているそうです。
「仕事をサボってだと……休暇と言っていたのは嘘だったんだな」
母上さまは嘘が好きではないので、かなり激おこのようです。
「シンはここにいなさい」
そういうとセイ母上さまはハルト父上さまを連れてどこかに行ってしまいました。
とりあえず王太子殿下には挨拶だけはしようと名乗ったのだが無視されてしまいました!!!!
ロード王子殿下の取り巻きはクスクスと笑いこちらを見ているのです。
ロード王子殿下に無視されてしまえば、学園に入学してもカースト最下位決定ですね。
こうなったら手に職を付けて平民として生きていくしかないですね。
俺はロード王子殿下の元を離れ、両親が帰ってくるのを待つために、隅によりお茶を飲んでいた。
この紅茶おいしい!!!
どうロード王子殿下に無視されたことで、俺に何してもいいと思った輩がいるらしく、いきなり紅茶をかけてきたのだ。
「やっぱり、染まらないよな!
その爺臭い髪の色が染まれば、少しは見苦しくなくなると思ったんだが、やっぱり無理だったかww」
クスクス笑う声と見下した声に腹が立ったが、こんな席で騒げば両親に迷惑がかかると思い我慢したら、いきなり突き飛ばされたのだ。
「お前どうせ、男爵かなんかだろ、ロード王子殿下に無視されたんだ平民に戻れよ」
騒ぎを聞きつけ駆け付けてきた騎士がギョッとし、慌てて俺を抱き上げたのだ。
「なんの騒ぎだ!!!」
「陛下、こちらの少年に侮辱を受けさらに紅茶までかけられてます」
「……うちのせがれが何かしましたか?」
紅茶をかけてきた子の親が出てきて、俺の姿を見るなり青ざめてしまったのだ」
「お前はなんてことをしてくれたんだ!!!!
このお方は騎士団長ハルト様のご子息シン様だぞ!!!!
お前なんぞが見下していい相手じゃないんだ!!!
ましてや、紅茶をかけるなんて……」
「そんな……ロード王子殿下が無視されたからてっきり……」
「そうか、ロードがね……」
陛下の目が鋭くなりました。
温厚そうに見えたのですが……違っていたみたいです。
「シンを着替えさせてきなさい」
俺は降ろされることなくそのまま騎士様に抱え上げられ、どこかに連れていかれた。
彼はいつも無表情で笑わないのだ。
付いたあだ名が氷の貴公子だ。
俺は違和感を覚えていた。
ハルト父上さまと同じ色見で、似ているのだ。
疑問に思いながらも、挨拶に行ったのだ。
「ロード王子殿下、お久しぶりでございます」
「来ていたのですね!!」
「相変わらずだな」
「そう思うのなら、少しは城に来て頂きたいものですね」
「俺は家族と過ごすのに忙しいんだ!」
「叔父上はそれでも騎士団長なんですから少しは仕事して下さい!」
初めて知りました。
どうやらハルト父上さまは王弟殿下で、今は数あるうちの称号のうちティスコ公爵を名乗っているそうです。
「仕事をサボってだと……休暇と言っていたのは嘘だったんだな」
母上さまは嘘が好きではないので、かなり激おこのようです。
「シンはここにいなさい」
そういうとセイ母上さまはハルト父上さまを連れてどこかに行ってしまいました。
とりあえず王太子殿下には挨拶だけはしようと名乗ったのだが無視されてしまいました!!!!
ロード王子殿下の取り巻きはクスクスと笑いこちらを見ているのです。
ロード王子殿下に無視されてしまえば、学園に入学してもカースト最下位決定ですね。
こうなったら手に職を付けて平民として生きていくしかないですね。
俺はロード王子殿下の元を離れ、両親が帰ってくるのを待つために、隅によりお茶を飲んでいた。
この紅茶おいしい!!!
どうロード王子殿下に無視されたことで、俺に何してもいいと思った輩がいるらしく、いきなり紅茶をかけてきたのだ。
「やっぱり、染まらないよな!
その爺臭い髪の色が染まれば、少しは見苦しくなくなると思ったんだが、やっぱり無理だったかww」
クスクス笑う声と見下した声に腹が立ったが、こんな席で騒げば両親に迷惑がかかると思い我慢したら、いきなり突き飛ばされたのだ。
「お前どうせ、男爵かなんかだろ、ロード王子殿下に無視されたんだ平民に戻れよ」
騒ぎを聞きつけ駆け付けてきた騎士がギョッとし、慌てて俺を抱き上げたのだ。
「なんの騒ぎだ!!!」
「陛下、こちらの少年に侮辱を受けさらに紅茶までかけられてます」
「……うちのせがれが何かしましたか?」
紅茶をかけてきた子の親が出てきて、俺の姿を見るなり青ざめてしまったのだ」
「お前はなんてことをしてくれたんだ!!!!
このお方は騎士団長ハルト様のご子息シン様だぞ!!!!
お前なんぞが見下していい相手じゃないんだ!!!
ましてや、紅茶をかけるなんて……」
「そんな……ロード王子殿下が無視されたからてっきり……」
「そうか、ロードがね……」
陛下の目が鋭くなりました。
温厚そうに見えたのですが……違っていたみたいです。
「シンを着替えさせてきなさい」
俺は降ろされることなくそのまま騎士様に抱え上げられ、どこかに連れていかれた。
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