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気のせいでしょうか?
書類整理の仕事が増えたのです。
最近などは、嫌われていると思っていた父からも仕事のお手伝いを頼まれたぐらいなのです。
「ありがと、リイシャは本当に何でもできるんだな、父さまびっくりしたよ」
「お父様……嫌われていると思いました」
「母様がうるさいからな、仕事にかっこつけて関わらない様にしていたんだ……まさかここまで悪化しているとは思わなかったけどね」
「……それでもここではおいしいご飯が食べれるので……お腹が空くことはありません」
「……すまん……不甲斐ない父親で……」
「お父様もお兄さまも注意してくれたではありませんか、それでも辞めないのはお母様やお姉さまです。
それに……ここに働きに来れて私はとっても嬉しいです」
私は父との蟠りもとれ、これからは今まで以上に交流できるだろうと思ってしまった。
「ではお父様と副官様……覚悟はよろしいですね」
私は私情を挟まずビシバシとしごいた。
特に副官様には書類の仕分けをできるようになってもらうためにそれはそれはビシバシとしごいた。
そのかいあって、ある程度のことは自分たちでできるようになったのだが、時たま手伝いと言う名の交流をしているのです。
その時はお兄さまも呼んでの交流です。
ここ最近は姉と母のことなのですが……私が知らないだけで凄いことになっていたのです。
何と姉は結婚を焦って、色々な男の人に言い寄っていき訴えられているとのこと、お父様も大変ですねと思ったらこれも初めて聞いたのですが、お父様とお母様は離縁して、私とお兄さまはお父様に引き取られたそうです。
いつの間にそんなことになっていたのでしょう。
これで、余計に結婚を焦ってしまったのだと、説明していただきました。
「これで二人は修道院に行かなければいけなくなったからな」
「因果応報だ、こればっかりはどうにもならん」
何ででしょう?
お父さまとお兄さまのお顔がとっても怖いのです。
それにゾクゾクしてきました。
風邪でも引いたのでしょうか?
帰ったらお薬飲んで早く寝ましょう。
ここはスルーするしかないですよね。
書類整理の仕事が増えたのです。
最近などは、嫌われていると思っていた父からも仕事のお手伝いを頼まれたぐらいなのです。
「ありがと、リイシャは本当に何でもできるんだな、父さまびっくりしたよ」
「お父様……嫌われていると思いました」
「母様がうるさいからな、仕事にかっこつけて関わらない様にしていたんだ……まさかここまで悪化しているとは思わなかったけどね」
「……それでもここではおいしいご飯が食べれるので……お腹が空くことはありません」
「……すまん……不甲斐ない父親で……」
「お父様もお兄さまも注意してくれたではありませんか、それでも辞めないのはお母様やお姉さまです。
それに……ここに働きに来れて私はとっても嬉しいです」
私は父との蟠りもとれ、これからは今まで以上に交流できるだろうと思ってしまった。
「ではお父様と副官様……覚悟はよろしいですね」
私は私情を挟まずビシバシとしごいた。
特に副官様には書類の仕分けをできるようになってもらうためにそれはそれはビシバシとしごいた。
そのかいあって、ある程度のことは自分たちでできるようになったのだが、時たま手伝いと言う名の交流をしているのです。
その時はお兄さまも呼んでの交流です。
ここ最近は姉と母のことなのですが……私が知らないだけで凄いことになっていたのです。
何と姉は結婚を焦って、色々な男の人に言い寄っていき訴えられているとのこと、お父様も大変ですねと思ったらこれも初めて聞いたのですが、お父様とお母様は離縁して、私とお兄さまはお父様に引き取られたそうです。
いつの間にそんなことになっていたのでしょう。
これで、余計に結婚を焦ってしまったのだと、説明していただきました。
「これで二人は修道院に行かなければいけなくなったからな」
「因果応報だ、こればっかりはどうにもならん」
何ででしょう?
お父さまとお兄さまのお顔がとっても怖いのです。
それにゾクゾクしてきました。
風邪でも引いたのでしょうか?
帰ったらお薬飲んで早く寝ましょう。
ここはスルーするしかないですよね。
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