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43 キースside2

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 アリス嬢のお陰で次のターゲットになる国がわかったので、ルーカスさまとともに陛下の所に行き、次のターゲット国に行く許可と取った。

 ことの重大さはわかっているのですぐに許可が下り、すぐに向かった。

 着きすぐに謁見を求めるとすぐに応じてくれた。

 ことの重大さに気付いた王族が藁にもすがる思いだったのだろう。

 謁見の間に行くまでの間に、あの匂いをまき散らした女が、高位貴族と歩いている姿を目撃した。

 高位貴族は目は虚ろで、操られているのがわかった。

 謁見の間で話しているときも、周りに気を付け見回しているとやはり目が虚ろな人間がかなりの数いるのがわかったので、国から持ってきた魔道具のブレスレットをその場で配り、付けてもらった。

 かなりの人数が集まっていたが、それ相応の数を持参していたのでいきわたると思う。

 後はこの国の優秀な魔道具師が作ってくれればいいのだが……

 「これは何だね?」

 「これは、ある少女が父を助けたいがために作ってもらった魔石を三つ付与してあるブレスレットです」

 「こんなものでこの状態を回避することができるのか?」

 「できますよ」

 やはり、薬の影響を受けていたものが苦しみだしたのだ。

 それを見ていた者たちは唖然としてしまったのだ。

 苦しみ出した中にはこの国の王子も含まれていたのだ。

 「王子まで毒牙にかかっていようとは……」

 「まずはこれを付け、女を追い詰めるしかありません」

 「後残り数か月です。
 それまでに国民すべてにいきわたるように手配してください」

 「わかった、宰相聞いていたと思うが、手配をし、追い詰めるための証拠を集めるのだ」

 「はっ、すぐに手配します」

 どこまでうまくいくかわからない、ただ最悪な場面はなくなるかもしれない。

 俺はいったん祖国に戻り、報告してからアリスに合いに行くことにした。

 かなり音信不通にしてしまった。

 一言言ってから行けばよかったのだが、一刻の猶予もないのがわかり急いでしまった結果なのだが……

 言い訳にしかならないのは分かっている。

 このまま指を銜えて見ているだけなんて嫌なのもわかっている。

 待っててくれ、魔女の正体はまだわからないが、絶対にアリスを不幸にしようとする奴らは根こそぎ撲滅してやるからな!!!!

 

 
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