16 / 67
16
しおりを挟む
私はザンザとアレクに毎日ルーカスさまに合いに来るリーフに、認識されないような魔道具はないか聞いた。
「うーん、それなら防犯カメラに取り付けてある認識阻害の魔石をブレスレットに付け足しますか?」
「その認識阻害の魔石は人間にも有効なの?
もし他の魔石と一緒に付けていて、他の人にも認識されなくなるんじゃない?」
「それはあり得ますね」
「それはそれで支障が出そうで困るわ」
「ならいっそのこともう一個ブレスレットを作ってそれにつけますか?」
「魔石は人間にも有効だから心配ない」
「なら、そうしてもらおうかな」
「わかった」
「後、私の乗る馬車にもつけてもらえる?」
「どうかしたんですか?」
「どうもリーフにつけられているようなの、だから最近は友達の家に行ってから帰るようにしているのだけど、いい加減、限界なのよ」
「……それなら俺たちに任せてください」
なぜかしら、すごく嫌な予感がするんですけど……
本当に任せて大丈夫なんでしょうか……
なぜかザンザとアレクの顔がどす黒くなっているのだ。
「アリスお嬢様、それでしたら私めもザンザたちに加勢しますよ」
「……お手柔らかにお願いしますね、あまり大事にしたくありませんので……」
執事も加わりさらに不安に拍車がかかったと思う私は悪くないと思う。
俺の名前はザンザという。
学園を卒業してすぐにこの腹黒執事に声をかけられこのアリス嬢に会ったのだ。
始めは話を聞くだけということだったが、まさかあの有名な夢見の一族の娘とは思わなかった。
確か夢見の一族は皆美男美女が生まれると聞いたが、今目の前にいるアリス嬢は目の下を隈で縁取られ、肌は令嬢とは言えない荒れようだ。
話を聞くと流石の俺も何とかしてやりたくなるような内容だった。
俺は言われたとおりの物を作ると、アリス嬢は父親にはめてくると言って出て行ったが、効き目があったらしくすぐに屋敷で働いている雇用人数分作ってくれと依頼されたが流石に俺一人では作れないので、同級生のアレクを巻き込んだ。
アレクは女に弱いのでアリス嬢が困っていたら何とかしてやりたいと思い手伝うと思ったからだ。
案の定いい返事帰ってきた。
一週間かかってようやく人数分を作り終えたころには、俺たちは二日間眠りについていたそうだ。
アリス嬢もそれを聞いて謝ってきたが、俺たちは好きでやったことだからと笑って言えば、少し笑みが帰ってきたので安心した。
そんな時だ。
悪夢を見なくなったと報告してくれた時の笑顔はとてもかわいかった。
あの笑顔は忘れられない。
寝れるようになり段々かわいくなっていくアリス嬢に目が離せなくなってきているのだ。
アリス嬢の侍女に顔の印象を変える眼鏡を作ってくれと頼まれ作った。
あまりにもアリス嬢がかわいくなりすぎてリーフにいじめられるんじゃないかと心配しての依頼だったのでもちろんアレクと試行錯誤で作ったのを嬉しそうにかけるアリス嬢を見るのは俺たちの至福の時だ。
「うーん、それなら防犯カメラに取り付けてある認識阻害の魔石をブレスレットに付け足しますか?」
「その認識阻害の魔石は人間にも有効なの?
もし他の魔石と一緒に付けていて、他の人にも認識されなくなるんじゃない?」
「それはあり得ますね」
「それはそれで支障が出そうで困るわ」
「ならいっそのこともう一個ブレスレットを作ってそれにつけますか?」
「魔石は人間にも有効だから心配ない」
「なら、そうしてもらおうかな」
「わかった」
「後、私の乗る馬車にもつけてもらえる?」
「どうかしたんですか?」
「どうもリーフにつけられているようなの、だから最近は友達の家に行ってから帰るようにしているのだけど、いい加減、限界なのよ」
「……それなら俺たちに任せてください」
なぜかしら、すごく嫌な予感がするんですけど……
本当に任せて大丈夫なんでしょうか……
なぜかザンザとアレクの顔がどす黒くなっているのだ。
「アリスお嬢様、それでしたら私めもザンザたちに加勢しますよ」
「……お手柔らかにお願いしますね、あまり大事にしたくありませんので……」
執事も加わりさらに不安に拍車がかかったと思う私は悪くないと思う。
俺の名前はザンザという。
学園を卒業してすぐにこの腹黒執事に声をかけられこのアリス嬢に会ったのだ。
始めは話を聞くだけということだったが、まさかあの有名な夢見の一族の娘とは思わなかった。
確か夢見の一族は皆美男美女が生まれると聞いたが、今目の前にいるアリス嬢は目の下を隈で縁取られ、肌は令嬢とは言えない荒れようだ。
話を聞くと流石の俺も何とかしてやりたくなるような内容だった。
俺は言われたとおりの物を作ると、アリス嬢は父親にはめてくると言って出て行ったが、効き目があったらしくすぐに屋敷で働いている雇用人数分作ってくれと依頼されたが流石に俺一人では作れないので、同級生のアレクを巻き込んだ。
アレクは女に弱いのでアリス嬢が困っていたら何とかしてやりたいと思い手伝うと思ったからだ。
案の定いい返事帰ってきた。
一週間かかってようやく人数分を作り終えたころには、俺たちは二日間眠りについていたそうだ。
アリス嬢もそれを聞いて謝ってきたが、俺たちは好きでやったことだからと笑って言えば、少し笑みが帰ってきたので安心した。
そんな時だ。
悪夢を見なくなったと報告してくれた時の笑顔はとてもかわいかった。
あの笑顔は忘れられない。
寝れるようになり段々かわいくなっていくアリス嬢に目が離せなくなってきているのだ。
アリス嬢の侍女に顔の印象を変える眼鏡を作ってくれと頼まれ作った。
あまりにもアリス嬢がかわいくなりすぎてリーフにいじめられるんじゃないかと心配しての依頼だったのでもちろんアレクと試行錯誤で作ったのを嬉しそうにかけるアリス嬢を見るのは俺たちの至福の時だ。
165
お気に入りに追加
4,390
あなたにおすすめの小説
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

【完結】姉は全てを持っていくから、私は生贄を選びます
かずきりり
恋愛
もう、うんざりだ。
そこに私の意思なんてなくて。
発狂して叫ぶ姉に見向きもしないで、私は家を出る。
貴女に悪意がないのは十分理解しているが、受け取る私は不愉快で仕方なかった。
善意で施していると思っているから、いくら止めて欲しいと言っても聞き入れてもらえない。
聞き入れてもらえないなら、私の存在なんて無いも同然のようにしか思えなかった。
————貴方たちに私の声は聞こえていますか?
------------------------------
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています

【完結】義姉の言いなりとなる貴方など要りません
かずきりり
恋愛
今日も約束を反故される。
……約束の時間を過ぎてから。
侍女の怒りに私の怒りが収まる日々を過ごしている。
貴族の結婚なんて、所詮は政略で。
家同士を繋げる、ただの契約結婚に過ぎない。
なのに……
何もかも義姉優先。
挙句、式や私の部屋も義姉の言いなりで、義姉の望むまま。
挙句の果て、侯爵家なのだから。
そっちは子爵家なのだからと見下される始末。
そんな相手に信用や信頼が生まれるわけもなく、ただ先行きに不安しかないのだけれど……。
更に、バージンロードを義姉に歩かせろだ!?
流石にそこはお断りしますけど!?
もう、付き合いきれない。
けれど、婚約白紙を今更出来ない……
なら、新たに契約を結びましょうか。
義理や人情がないのであれば、こちらは情けをかけません。
-----------------------
※こちらの作品はカクヨムでも掲載しております。

【完結】婚約破棄され毒杯処分された悪役令嬢は影から王子の愛と後悔を見届ける
堀 和三盆
恋愛
「クアリフィカ・アートルム公爵令嬢! 貴様との婚約は破棄する」
王太子との結婚を半年後に控え、卒業パーティーで婚約を破棄されてしまったクアリフィカ。目の前でクアリフィカの婚約者に寄り添い、歪んだ嗤いを浮かべているのは異母妹のルシクラージュだ。
クアリフィカは既に王妃教育を終えているため、このタイミングでの婚約破棄は未来を奪われるも同然。こうなるとクアリフィカにとれる選択肢は多くない。
せめてこれまで努力してきた王妃教育の成果を見てもらいたくて。
キレイな姿を婚約者の記憶にとどめてほしくて。
クアリフィカは荒れ狂う感情をしっかりと覆い隠し、この場で最後の公務に臨む。
卒業パーティー会場に響き渡る悲鳴。
目にした惨状にバタバタと倒れるパーティー参加者達。
淑女の鑑とまで言われたクアリフィカの最期の姿は、良くも悪くも多くの者の記憶に刻まれることになる。
そうして――王太子とルシクラージュの、後悔と懺悔の日々が始まった。

王太子に婚約破棄されてから一年、今更何の用ですか?
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しいます。
ゴードン公爵家の長女ノヴァは、辺境の冒険者街で薬屋を開業していた。ちょうど一年前、婚約者だった王太子が平民娘相手に恋の熱病にかかり、婚約を破棄されてしまっていた。王太子の恋愛問題が王位継承問題に発展するくらいの大問題となり、平民娘に負けて社交界に残れないほどの大恥をかかされ、理不尽にも公爵家を追放されてしまったのだ。ようやく傷心が癒えたノヴァのところに、やつれた王太子が現れた。
病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。
『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』
メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不当な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような状況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機会を捉えて復讐を断行した。

【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜
早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる