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会社に入社して三年ようやくまとまった休みが取れた。
残業続きの毎日にそろそろ嫌気がさしていた時のまとまった休暇は実に嬉しいものだと実感させられる。
明日から一週間の休暇何をしようかとその日一日そればかり考えていたが仕事は仕事きっちりやり遂げました。
休暇の前日まで残業ってどれだけブラックなんだと嘆くが、その分残業代が出るから仕方ない。
残業も無事何とか終電までには終わりその日は泥のように眠った。
翌朝目を覚ますとすでに12時を回っており昼食を食べた後のんびり過ごし寝たいときに眠ったが人間ってこんなにも眠れるのかと感心するぐらい眠ってしまった。
おかげで寝不足は解消され目の下の隈も幾分か薄れたような気がする。気がするだけでまだまだ隈は凄いと思う。
流石に二日連続寝て過ごすつもりもなく二日目はたまった洗濯と部屋の掃除をして過ごし、三日目は折角の連休なので趣味のアウトドアでも楽しむかと久々に押し入れからキャンプの道具を引っ張り出し来たのだが……昨今アウトドアがブームとなり家族ずれやらで賑わっているではないか!!!!!
折角のストレス解消がと嘆いていても仕方がないので開いているスペースにテントを建てた。
その頃にはあちらこちらで美味しそうな匂いをただよわせ胃を刺激してくれる。
早速キャンプ飯をと思い支度を始めると、となりにテントを張っている若いサークルか何かの集まりなのか騒ぎ始めたのだ。どうやらお酒を飲み陽気になったのかグループの女の子を口説こうとしている最中だった。
「若いな……」
黙々と夕飯を作り食べた。
学生時代は仲間とワイワイしながら夕飯を作ったり食べたり、騒いだりもしたのだが流石に社会人になって皆昔のようにどんちゃん騒ぎはしなくなった。
彼らも僕ぐらいの年齢になればあの頃を懐かしむだろうなと思いながら食後のコーヒーを飲んでいると、隣で騒いでいるグループの一人が僕の所に来たのだ。
「すみません。お騒がせしてしまって……」
本当にすまなそうに頭を下げる彼はかなりのイケメンではないか!!!!
しょんぼりした姿が耳の垂れた大型犬にしか見えないんですけど!!!!
イケメン恐るべし!!!!!
「大丈夫だよ、これもいい思い出になるんだから社会人になったら彼にあの頃の話をしてあげなよ。黒歴史だーとか言って頭抱えると思うよ」
「お兄さんも昔サークルで来て騒いだんですか?」
イケメン君はいつの間にか僕の隣に座っていたのだ。それも離れて座るのではなく僕の隣にくっついて座りだしたから内心焦るよね。
「そうだね、たいして変わらないよ」
言葉を濁した。嫌な思い出がよみがえったのだ。
ヤなこと思い出しちまった。早々に切り上げたいが離してくれる気配がないのだ。
すると酔っぱらって色々な人に絡んでいた男子が今度はこちらに来たではないか、これ以上のうざ絡みはノーセンキューだ!!!!!!
そう思っても相手はそうは思わない。酔っ払いは僕にいちゃもんを付けに来たのか僕に絡み始めた。
どうにかイケメン君が庇ってくれるが逆効果でさらに絡んでくるのだ。
本当に勘弁してくれと思った時地面が光だしたのだ。
その後の記憶は僕にはない。
目が覚めたら知らない場所で、僕の他にイケメン君と酔っ払い君がいた。
残業続きの毎日にそろそろ嫌気がさしていた時のまとまった休暇は実に嬉しいものだと実感させられる。
明日から一週間の休暇何をしようかとその日一日そればかり考えていたが仕事は仕事きっちりやり遂げました。
休暇の前日まで残業ってどれだけブラックなんだと嘆くが、その分残業代が出るから仕方ない。
残業も無事何とか終電までには終わりその日は泥のように眠った。
翌朝目を覚ますとすでに12時を回っており昼食を食べた後のんびり過ごし寝たいときに眠ったが人間ってこんなにも眠れるのかと感心するぐらい眠ってしまった。
おかげで寝不足は解消され目の下の隈も幾分か薄れたような気がする。気がするだけでまだまだ隈は凄いと思う。
流石に二日連続寝て過ごすつもりもなく二日目はたまった洗濯と部屋の掃除をして過ごし、三日目は折角の連休なので趣味のアウトドアでも楽しむかと久々に押し入れからキャンプの道具を引っ張り出し来たのだが……昨今アウトドアがブームとなり家族ずれやらで賑わっているではないか!!!!!
折角のストレス解消がと嘆いていても仕方がないので開いているスペースにテントを建てた。
その頃にはあちらこちらで美味しそうな匂いをただよわせ胃を刺激してくれる。
早速キャンプ飯をと思い支度を始めると、となりにテントを張っている若いサークルか何かの集まりなのか騒ぎ始めたのだ。どうやらお酒を飲み陽気になったのかグループの女の子を口説こうとしている最中だった。
「若いな……」
黙々と夕飯を作り食べた。
学生時代は仲間とワイワイしながら夕飯を作ったり食べたり、騒いだりもしたのだが流石に社会人になって皆昔のようにどんちゃん騒ぎはしなくなった。
彼らも僕ぐらいの年齢になればあの頃を懐かしむだろうなと思いながら食後のコーヒーを飲んでいると、隣で騒いでいるグループの一人が僕の所に来たのだ。
「すみません。お騒がせしてしまって……」
本当にすまなそうに頭を下げる彼はかなりのイケメンではないか!!!!
しょんぼりした姿が耳の垂れた大型犬にしか見えないんですけど!!!!
イケメン恐るべし!!!!!
「大丈夫だよ、これもいい思い出になるんだから社会人になったら彼にあの頃の話をしてあげなよ。黒歴史だーとか言って頭抱えると思うよ」
「お兄さんも昔サークルで来て騒いだんですか?」
イケメン君はいつの間にか僕の隣に座っていたのだ。それも離れて座るのではなく僕の隣にくっついて座りだしたから内心焦るよね。
「そうだね、たいして変わらないよ」
言葉を濁した。嫌な思い出がよみがえったのだ。
ヤなこと思い出しちまった。早々に切り上げたいが離してくれる気配がないのだ。
すると酔っぱらって色々な人に絡んでいた男子が今度はこちらに来たではないか、これ以上のうざ絡みはノーセンキューだ!!!!!!
そう思っても相手はそうは思わない。酔っ払いは僕にいちゃもんを付けに来たのか僕に絡み始めた。
どうにかイケメン君が庇ってくれるが逆効果でさらに絡んでくるのだ。
本当に勘弁してくれと思った時地面が光だしたのだ。
その後の記憶は僕にはない。
目が覚めたら知らない場所で、僕の他にイケメン君と酔っ払い君がいた。
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