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 ここに変態がいます。

 この人たち変態です。

 俺の身体を隅々まで確認して最後に俺のかわいくなってしまった息子をいじりいかされてしまった。

 「かわいくなったが、前よりも感度が上がっている」

 「それに、きちんとだすこともできたからな」

 「そうだね、後は本当にここに子供ができるか確認しなきゃね」

 陛下と父様は今後について話始めた。

 この魔道具が完成していれば本当に画期的なのは分かっている。

 でもまさか俺自身が妊娠させられるとは思わなかった。

 ちなみにアーリー王子とルカ王子の子供ですから。

 あの後年の功とは言ったものだ。

 すぐに結婚式ををあげさせられた。

 一斉挙式だ。

 俺と姉さまとアーリー王子とルカ王子だ。

 なぜ俺がウエディングドレスなんだ。

 確かに似合っていた。

 似合っていたからって姉さまとお揃いのドレスってどうよ。

 もとがわからないくらい化粧されたし、もう後は泣くしかないでしょ。

 これだけの挙式だから相当大変だっただろうことは裏で隈だらけの侍女や従者を見ればわかる。

 「本当に強行突破しちゃうなんて、王様すごいわね」

 「親父の底力と公爵家の力だろうね」

 「そんなところで権力使わないでもらいたかった」

 「これが終われば披露宴だし、少し出れば俺たちはすぐ部屋に戻れ初夜だ」

   「今更ですわね」

 「一応形だけでだろ」

 「ロディは初夜ですよね?」

 「……まさかと思うけど……」

 「結婚した以上やりますよ。
 ご主人様の蜜をいっぱい舐めてご奉仕しますね」

 この二人はどうやら別の扉を開けてしまったらしい、姉さまをとろけるような眼差しで見つめている。

 「やはり、こいつら変態だったんですね」

 「まぎれもなく変態ね」

 姉さまと二人ため息を付き、変態と化した王子たちを眺めていた。


 

   

 
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