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03:魔法使いの妹が、兄のハーレムを作ると言い出した。
しおりを挟むある日のこと。
宏斗は会社で倒れて、病院に運ばれた。
意識が遠のいて、気づいたら床に寝転がっていた。心配した上司の命令ですぐに同僚に連れられ病院に運ばれ、そのまま過労との診断を受けて点滴をつながれている。
(過労って言われても。そんなに忙しい生活はしてないのになあ)
点滴のしずくがゆっくりと落ちるのを見ながら思う。
宏斗が働いているのは、給料は安いが定時帰宅がウリな職場だ。
仕事以外で身体を壊すほど心血を注いでいる趣味や労働もいっさいない。
(となると、だ)
目の前で居心地悪そうに肩をすくめている茉莉香に目をやる。
「ごめんなさいッ、お兄ちゃん!」
妹はあっさり白状して頭を下げて謝った。
「わたしが、お兄ちゃんから魔素やエネルギーをもらいすぎちゃったから。
でも、こんな……倒れちゃうなんて。ごめんなさい、ごめんなさい」
グスグスと泣きじゃくりながら謝る少女の頭を撫でてやる。さらさらと手触りの良い髪の感触を少し楽しむ。
自分が倒れたことを考えれば、甘いとは思う。が、けっきょくは可愛い妹だし。
「でも、そんな身体が枯れるほど、搾り取られた記憶もないんだけどなあ」
ほぼ毎日押しかけられてフェラされているが、だからといって倒れるとは。
「う、ぐすッ、お兄ちゃん、ごめんなさい。実は、魔法で夢に潜って……」
「うわッ、アレ、お前の見せた夢だったのか!?」
「ごめ、ごめんなさい」
なるほど。昼も夜も搾り取られていたわけだ。それは身体にもくるか。
(というか、アレ、ぜんぶ茉莉香に見られてたのか!?)
夢の中ということで好き放題しまくった記憶がある。やけに興奮して、AVかエロ漫画かというような行為に走っていた。
処女のまま後ろの穴を犯したり、縛ったり、道具を使ったり、イジメたり……。
「あ、その、すまん。夢だと思って、お前のことを」
「ううん。それは嬉しかったから、いいんだけど」
「……あ、そう」
それはそうだった。こういう子だ。むしろご褒美だったのかも。
可愛い妹のはずがどこで道を踏み外したのかという哀しさと、ほっとした気持ちとの狭間でしばし葛藤する。
「ともかく。今後は、勝手に夢に侵入するのは禁止な」
「……はい」
しおらしい態度で頷く茉莉香を見て、少しホッとする。
(これでコイツも、少しは自重するようになるか)
黙っていればお人形のような美少女なのに、妹はヘンな方向性に行動力があって、心配させられることも多い。エキセントリックが過ぎるというのだろうか。
今回のことでそれが多少なりとも直せるなら、悪い結果ではないだろう。
自分の身体も何日か安静にしていれば問題なく回復するそうだし、ひと段落の、ひと安心だ。
――と思っていたのは、宏斗が甘かった。
「んっ、んちゅ……ねえ、お兄ちゃん。わたしのペット、見たくない?」
ヘンな夢も見ず安眠できるようになって、1週間ほどが経った。職場も土日を除いては2日休んだだけで復帰できて、問題なくすごしている。
おどおどと、というふうにアパートを訪ねてきた茉莉香だったが、魔素をわけてあげると言ったら顔を輝かせてペニスにしゃぶりついてきた。
溜まっていたのを2発ほど飲ませて。
落ち着いた気分でまったりと、こちらも安心したようすの茉莉香に、フェラ奉仕を受けていた。男をイかせるための激しい愛撫ではない、ゆったりと静かに楽しめるフェラだ。
「ペット? そんなの飼い始めたんだ」
「うん。じつはもう、しばらく前から仕込みをしてるの……んっ」
仕込み、とか。家で飼えるよう、両親からOKがもらえるように根回しでもしてるのだろうか。
(いや、待てよ?)
考えてみれば、妹は魔法使いだ。魔女といえば、使い魔。
ペットといっても、もしかしてそういうのかもしれない。
やっぱり黒猫とか、小鳥とか、ネズミのなかでも可愛いやつとか、そういうのだろうか。
「どんなペットなの?」
「ンちゅ、れろ……えっと、すっごくカッコ良くて、美人で、後輩の女の子たちからものすごく人気があるの!」
小動物への評価とは思えない。
「それって、もしかして動物じゃないよな」
「うん、違うよ? 女の子。学校の先輩なんだぁ」
「先ぱ……ペットって、おい!」
おもわず突っ込むと、茉莉香はペニスから口を離し、なにやら神妙な表情を浮かべて兄を見上げた。
フェラが中断されたと肺、細い指はペニスにからまったままだ。なので、宏斗としてはちょっと身動きがとりづらく、大人しく妹の話を聞くしかない。
「ねえ、お兄ちゃん。魔法を使うには、魔力が必要。さらに生まれ持ったもの以上の魔力を得るには、エッチなことを利用して他人から性エネルギーと魔素をもらわなくちゃいけない」
「ああ。前にも聞いたな」
だから宏斗も、妹のために精液を提供し、協力しているわけだ。
……気持ちいいからってのも、否定できないけど。
「性行為であれば同性とでもエネルギーはもらえるけど、やっぱり異性との行為と比べればぜんぜん効率が落ちるの」
この話の内容では、妹はそのカッコいい先輩とすでにレズってるのだろうか?
「ねえ、お兄ちゃんにお願いがあるの。
わたしのために、お兄ちゃんのハーレムを作らせてほしいの」
「は? ハーレムって」
男の夢の一つではあるが、実現しろというのはいくらなんでも難しいのでは。
なにせ宏斗はモブ顔の一般サラリーマンだ。どう考えたって、いくら妹に頼まれてもハーレムなんて作れるはずもない。
「あ、今のは間違い。お兄ちゃんのハーレムはわたしが作るから、わたしと一緒に女の子たちとセックスしまくってほしいの」
「な……っ」
いったいこの妹は、何を言い出すのか。
おもわずまじまじと茉莉香の顔を見下ろす。
その顔には、いっさいの遊びや冗談はない。やけに真剣な表情で、真っすぐに宏斗に向かい合う……相変わらず、両手はペニスをやわやわと刺激しながらだけれど。
「お兄ちゃんに頼り過ぎて、やりすぎて、迷惑かけたし。他の方法を考えたの。
ひとつが、お兄ちゃんにいろんな女の人とセックスしてもらって、それで生まれた性エネルギーとこぼれ落ちる魔素を確保する方法。
もうひとつはわたしが、いろんな男の人とエッチする方法」
その言葉に、ぎょっとする。
妹はまだ13歳。それが、不特定多数の男とセックスする選択肢を口にするとは。
「でも、わたしはお兄ちゃんじゃなきゃイヤなの。他の男の人とエッチするなんて、絶対にイヤ」
「……俺がいろんな女の子とやるのはいいのか?」
「ん~、でもわたし、可愛い女の子、好きだし。お兄ちゃんとなら、共有してもいいかなぁ、って」
それまでの真剣な顔をふにゃっと弛めて、ペニスの先端をれろっと舐める。
「心配しなくていいよ? 本当に嫌がる子は連れてこないし。
ふ、ン……避妊だって大丈夫。エネルギーはわたしが全部もらっちゃうから、妊娠する心配はないし。
それに女の子にだって、メリットはあるから」
「メリット?」
「うん。とにかく気持ち良くしてあげるし。
あと、協力してくれる子には、お礼にいろいろと贈り物をあげるの。おとぎ話みたいに。これでも魔法使いだしね~」
話しながらだから深く咥えこむようなフェラはできない。
そのかわりチラチラと舌先で敏感な部分を刺激したり、柔らかな頬を亀頭に擦りつけてみたりといったスキンシップを楽しそうにしながら、続ける。
「それで、わたしのペットの話なんだけど。お兄ちゃん、見てみたいよね? んッ、大丈夫、お兄ちゃんのストライクゾーンに入る、15歳だよ……れぁ」
「いや、15歳ならいいってわけじゃあ」
「……ちなみにぃ、”芸能科”の先輩だよ?」
不覚にも、ドキリとする。
妹が通う中高一貫校には芸能コースがあるのだ。あまり有力校とはいえないが、テレビで活動している生徒も在籍していると聞く。
つい、期待に下半身が反応してしまうのはしかたがないだろう。
「ああ~、お兄ちゃんのオチンチン、いまびくってなった。期待しちゃった?」
「いや、そんなことは」
「んふッ、んんん~。お兄ちゃんは口よりも、こっちの方が正直者だよね~」
楽し気な笑みを浮かべながら、刺激を強めてくる。
もう2度射精しているのに、いつのまにかまたジンジンと熱く疼くほど強くペニスが張り詰めていた。
「今はぁ、れろっ、いっぱい可愛がって開発してあげてるトコ。身体の感じるところや素直な感じ方を教えてあげて……んじゅッ、あとは夢の中でも調教してるの」
もちろん肉棒の興奮に気付かない茉莉香じゃあない。
指や舌の動きを強めて、さっきまでの軽い愛撫から、男を追い込むフェラチオにシフトアップしてくる。
「ちゅ……んッ、だからぁ、お兄ちゃんのとろこに連れてくるころには、処女なのに感じやすくてご奉仕上手なエッチな美少女になってるよ?
楽しみにしててね」
「くッ」
ペニスが本格的に咥えられ、ぐちゅぐちゅと音を立ててしゃぶられる。
ほとんど根元まで唇に含まれ、先端は喉奥に当たる感触がした。それでも多少苦し気な鼻息をもらすだけで、茉莉香は頭を前後させて勃起チンポへの愛撫をやめない。
この歳でもうずっと、毎日のように兄のペニスを舐めて精液を飲み続けているのだ。肉棒の弱い場所や気持ちいいやり方はすべて心得ている。
宏斗の我慢は、わりとあっけなく崩壊した。
「いくぞッ、茉莉香」
「んぶッ、ちゅばっ、んぐ、んんんんっっ……んく、ごくっ」
妹に精液を飲ませながら、宏斗は自分の理性がまたひとつ陥落してしまったのを感じていた。
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