もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第十四話 スプリングシャウト 9

　何時も控えめな筈の済ました静かな紫英流圧から、その日の深夜呑み会も俺の自宅で、こっそりと開催されて料理も酒も充実。

　そこそこに呑んで登仙に舞い上がったか、奈津美さんも真胡都も紫英流さえ迫って来て、妖しくも奪い合う如く絡まる。

　何かが気に食わないのか牽制し合っている、そんな三神同士でも甘々に絡まればいいが、それをさせるには些か強要になるか。

　野郎から迫るにはコンプライアンスや状況的に、少々乱暴な気味がして手が出ない様に、何時だってコントロールしている。

　それでも俺の名を出しては迫る様に、それぞれが胸部や腰部等すら自らの手で誘導しては、尚に艶々と放蕩祭りと化してゆく。

　遂には下半身を脱がされたかと思えば、真胡都と奈津美さんの顔で封じられたまま、スーパーモードのそれには何かが吸い付く。

　紫英流の口にその先が入って仕舞ったか、甘くも積極的に吸い出そうとする感覚が、三神三位一体に強化される。

「んっ、ふっ、じゅっじゅっ、んっんっんっ、じゅごっじゅごっ、ふ、んっ……。」

　ゆっくりと甘い感覚が段々とエスカレートして、あの控えめな筈の紫英流が強く激しく、頭ごと動かしているのが分かる。

　俺はそのまま何かを大量に吐き出して、それを紫英流は微塵も漏らさないで、悉く呑み下しては顔がやや引きつっているのか。

　瞬間的に視えた紫英流の顔は苦味と量に怯むも、フニフニと整然な顔が緩んで、甘苦悠然と忠義のメイドに務めて真胡都の一言。

「カワイイな……。シューイチ……。」

　そして、先程まで牽制し合っていた三神は、何かに納得したと見えてこれ以上はと、何を思ったか色々とスッキリしていた。

　その後には奈津美さんは自室のベッドで、自身に甘えながら辞めた事を少々後悔してか、妖しさに反比例した分を自己処理か。

「んっ、ふぅんっ。ぁぁっ！ひうぅっ。」

　クチュクチュと濡れた音と甘い声が漏れて、双峰の先は口許に届くだろうから、舐めたり咥えては弄って全体的にも動かす。

「シューくぅん……。
　したいよぉ！　シューくぅん！
　んんっ！」

　そのままフラッシュアウトしただろうか、ビルビルっと痙攣しながら目許すらテラテラと、そこそこににはスッキリしたのか。

「シューくんとしたいな……。エッチ……。
んっ……。フゥーっ……。」

　実際には在ったかどうかすら不明だが、翌日の夕方以降には俺の横からおかずを取り分けるなど、より甘やかす様になった。

　それすらも奈津美さんが俺だけでなく、自分自身にも甘えている様でもあって、紫英流と張り合う様に夕食すらも忙しくなった。