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第十四話 スプリングシャウト 5
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「折角買ってきたのに降ってきちゃった……。濡れちゃってる。どうしよう……。」
どうもこうもないのはどう仕様も無く、まだ夕方頃で大学周辺の店も稼働していたが、以前来た公園の屋根付きのベンチに向かう。
これ程にキメまくっている真胡都は、中身がタッキーで『隠れ陰キャ』にでもあたるのか、実は密集エリアが割と苦手と見える。
俺は奈津美さんや峰輿宅のバフや恩恵で、何故かそれほどでも無く平穏にあるが、たとえ文化人であっても中身が強いとは限らん。
そもそも真胡都はメイクやコーデ等、陽キャにフル武装して誤魔化しながらソワソワと、ただいるだけでもかなり疲れている。
そんな体質でありながら『もう一人の俺』だけに、城江秀一は択ばれているのか、または疲れやすい環境から何かがバグるのか。
俺や峰輿内では同じ要領で絡まっては、ツヤツヤと蕩けながら挑発しては同化して、自然過ぎたから分からんとはどうかしている。
俺に寄越したのはブラックコーヒーだったが、予期不可能な状況に若干酸味を観たか、真胡都はスチームミルク入りエスプレッソ。
加圧式の濃いエスプレッソブラックに、蒸した牛乳が投入されてか独特な甘味も利いて、やや強めのミルクと調和するか。
本場イタリアンコーヒーは何かを混ぜるのが前提か、コーヒーに対抗意識と対応力を備えて、苦い深みがミルクの甘みとメルト。
微かにでも豆の感触や深みを旨味として、ただ静かながらも真胡都の意識はカーイイモノで、今でもイッパイなのだろう。
いや、徐々に距離を詰めて迫るも早く、もう既に滑らかで柔らかくも甘く濡れて冷たい肩が、ソワソワとフワフワしている。
ヒットアンドアウェイの甘い奇襲から密着して、呑みきった容器を置いては甘く濃い深みに、濡れた真胡都は何処までバグるのか。
「やっぱり……、ガマン……、出来ない……。」
整った日焼け顔が寄り迫っては、形のイイ天辺が立ち上がっていて小寒いと気づくも、フワフワと圧しつけては甘い顔で責める。
そして顎を突き出す様に舌を俺の口内に割り込ませて、右足に手を置いてベンチには右膝を、「やっと出来る」と添える。
「また奈津美さんの料理……食べたいな……。」
今は紫英流がメインで用意していると確認して、それでも料理の造り込みは一流かと、思い返せば峰輿宅の面々もある。
「また泊まろうかな。週末だし……。」
スマホから奈津美さんに連絡を取ると、何時も通りに週末の深夜呑み会に向けて、萌香や実瑠に優花にも萌えまくりたいのか。
暫くすると傘をさした奈津美さんが、『例の紅プリ』から降りてこちらへ来るので、一旦ヤメて礼をしながら車に向かう。
後部シートにはタオルが敷いてあったが、このケースだと結局よれたりズレたりして、養生も効能を発揮するかは怪しかった。
既に多少は乾いていたにしても割としっかり濡れて、体温の低下に危惧したか、『食事前に二人でお風呂入ってね』って……。
だから今は真胡都と俺は向かい合って湯に浸かって、向かいの大先生は先の行動が、急に恥ずかしくなったと見えてブクブクやる。
湯の屈折があっても上質なスタイルが視えて、マジィと思って目を逸らしたが、真胡都は恥ずかしいなりにどう切り抜けるのか。
「シューイチの……っ、エッチ……。」
どうもこうもないのはどう仕様も無く、まだ夕方頃で大学周辺の店も稼働していたが、以前来た公園の屋根付きのベンチに向かう。
これ程にキメまくっている真胡都は、中身がタッキーで『隠れ陰キャ』にでもあたるのか、実は密集エリアが割と苦手と見える。
俺は奈津美さんや峰輿宅のバフや恩恵で、何故かそれほどでも無く平穏にあるが、たとえ文化人であっても中身が強いとは限らん。
そもそも真胡都はメイクやコーデ等、陽キャにフル武装して誤魔化しながらソワソワと、ただいるだけでもかなり疲れている。
そんな体質でありながら『もう一人の俺』だけに、城江秀一は択ばれているのか、または疲れやすい環境から何かがバグるのか。
俺や峰輿内では同じ要領で絡まっては、ツヤツヤと蕩けながら挑発しては同化して、自然過ぎたから分からんとはどうかしている。
俺に寄越したのはブラックコーヒーだったが、予期不可能な状況に若干酸味を観たか、真胡都はスチームミルク入りエスプレッソ。
加圧式の濃いエスプレッソブラックに、蒸した牛乳が投入されてか独特な甘味も利いて、やや強めのミルクと調和するか。
本場イタリアンコーヒーは何かを混ぜるのが前提か、コーヒーに対抗意識と対応力を備えて、苦い深みがミルクの甘みとメルト。
微かにでも豆の感触や深みを旨味として、ただ静かながらも真胡都の意識はカーイイモノで、今でもイッパイなのだろう。
いや、徐々に距離を詰めて迫るも早く、もう既に滑らかで柔らかくも甘く濡れて冷たい肩が、ソワソワとフワフワしている。
ヒットアンドアウェイの甘い奇襲から密着して、呑みきった容器を置いては甘く濃い深みに、濡れた真胡都は何処までバグるのか。
「やっぱり……、ガマン……、出来ない……。」
整った日焼け顔が寄り迫っては、形のイイ天辺が立ち上がっていて小寒いと気づくも、フワフワと圧しつけては甘い顔で責める。
そして顎を突き出す様に舌を俺の口内に割り込ませて、右足に手を置いてベンチには右膝を、「やっと出来る」と添える。
「また奈津美さんの料理……食べたいな……。」
今は紫英流がメインで用意していると確認して、それでも料理の造り込みは一流かと、思い返せば峰輿宅の面々もある。
「また泊まろうかな。週末だし……。」
スマホから奈津美さんに連絡を取ると、何時も通りに週末の深夜呑み会に向けて、萌香や実瑠に優花にも萌えまくりたいのか。
暫くすると傘をさした奈津美さんが、『例の紅プリ』から降りてこちらへ来るので、一旦ヤメて礼をしながら車に向かう。
後部シートにはタオルが敷いてあったが、このケースだと結局よれたりズレたりして、養生も効能を発揮するかは怪しかった。
既に多少は乾いていたにしても割としっかり濡れて、体温の低下に危惧したか、『食事前に二人でお風呂入ってね』って……。
だから今は真胡都と俺は向かい合って湯に浸かって、向かいの大先生は先の行動が、急に恥ずかしくなったと見えてブクブクやる。
湯の屈折があっても上質なスタイルが視えて、マジィと思って目を逸らしたが、真胡都は恥ずかしいなりにどう切り抜けるのか。
「シューイチの……っ、エッチ……。」
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