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第十三話 春風まとう萌桜 4

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 夕方になって早めに休憩をと、ホテルの宿泊予約を担当した紫英流に続いて、荷物を置きにチェックインした部屋に向かった。

 花見には必要な物と貴重品呑み持ち出していて、再度『来る時が来て仕舞った事』を、薄々気づいたまますっかり忘れていた。

 一同六人プラスワンの俺は予算の節約もあったか、やはりぞろぞろと当たり前の様に、荷物置きの時と同じくして呑み込まれる。

 ベッドも二つに合計七人は多過ぎるが、どうするのかと容子を視ていると、萌香に実瑠と優花はベッドの向きから垂直になるのか。

 対して大人女子二名はどうするのかと思えば、こちらは当然の様に保護者代理人(?)とメイドで、サンドする気満々と見える。

 紫英流は百の忠誠でメイド魂を張るが、奈津美さんはパイセンおわ保護者で、感覚としては『只ののお隣さん』に近い。

 ただし、これまでの行動原理はどうなのか、あれだけ絡まってはヒット・アンド・アウェイで、妖しげにも甘い瞬間は有ったか。

 いずれにしても、俺の頭は中でグルグルし過ぎて、オーバーロードして爆発しそうになるも、夕食時まではまだ時間が有りそうだ。

 俺は出来るだけ気配を消してみるが、全く効果が無かったのは萌香が見つけては絡まって、トリップメントな音や声を出す。

「ちゅ……っ、ちゅっんっ……、ふ……、
 ちゅっ……、んっちゅっ、キモチイ……。」

 フニフニと艶甘にも天使力をこれでもかと発揮して、そのまま目ヂカラで刺しながら、また絡まり直しながら膝を割り込ませる。

「ああ~っ! 何やってるのぉ~!
 ずる~い!」

 ぬうぅ、今度は裏返った実瑠がそれを見つけて、横から割とスッキリした胴体が圧し付けられて、真っ平らなのも何時も通りだ。

 それでも肉付きは程よくフニフニしていて、またその逆横からお清楚なフニフニが、同じ様にそっと密着して来る。

 それをきっかけに今度は大人女子が集り始めて、存在感のある充実したのがシーツの様に、前からじっくりと舌を絡める。

 それを奈津美さんと紫英流が交互にやって、俺に半身ずつ当たりながら、中で埋もれる萌香も何とかして絡まろうとする。

 一旦ほどけて酸素と涼しさが一度に吶喊して来て、辛うじて時計を視ると六時前か、早いとそろそろ食堂の支度が済むあたりか。

 食事は何でも揃っていて指定された席に就くと、萌香・実瑠・優花・俺を先に行かせて、奈津美さんと紫英流は待機する。

 実瑠は何処に入れる気か皿いっぱい山なりに、優花と俺は少しずつ消化しながら、持続し易いようにと少なめに盛って来た。

 続いて大人女子は揃って『如何にも栄養素で選んだ』様な、そして胃への『意識的な負担』を軽減と、まるでプロの様だった。

 料理はやはり本職のシェフが用意したものらしく、また新鮮さもあって旨く戴けたが、奈津美さんと紫英流は牽制し合っていた。


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