もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

草薙銀之介

文字の大きさ
上 下
51 / 83

第十話 大人達の飲み会 5

しおりを挟む
 更に翌週の週末になって深夜に俺の自宅へ、あの三神が参られては前回までと同様に、料理を並べて今回はハイボールが出る。

 毎回レンジの音に椅子を引く音や卓上の音や感覚に、怯えながらも三神の手前では気合で我慢して、酒とツマミを有り難く頂く。

 ただでさえ部屋そのものが響きやすいのに、深夜だから余計響く物を極力そっと置いては、見せかけではない気遣いが行き渡る。

 缶が開けられる音もコップに注入される音も、何もかも全てが恐怖や脅威であっても、今は萌香や奈津美さん達がいる。

 大人たちによる深夜の飲み会は、何故かこの日は絡まるよりも甘えだして、奈津美さんに至っては頭をなで始める。

 何かを察したのか一同は甘えるような声で、ツマミ料理や缶ハイボールやフルーツ酒で、甘くとろける様にツヤツヤしている。

 奈津美さんに真胡都や紫英流の、密着しながらやる息遣いや口から差し出すチョコビス、それ以外にも酒に合わせた組み合わせ。

 静かにも甘くフニフニと上半身や腰が当たって、酸味や炭酸も余計にグルグルしてきたが、この時間が何故かもったいなくなる。

 それでも容赦無く刻々と時間は過ぎ去って、別時空に在るような感覚は、過ぎればヘビーロードと化して未曾有の状況が襲う。

 特技ではないが、俺はハイボールを過度に呑んでほぼ絶対的に胃から何かを吶喊させる、そんなばってぇ事を起こす。

 今回はハイペースで呑んで仕舞ったから、『マジで◯き出す五分前』の様な、そんな状況をどうするか俺は迷った。

 それを紫英流は何も云わぬ内に俺を先導して、コッソリとお手洗いにゆっくりと、連れて行っては背後で世話をしている。

 メイドの本分ばかりで自分をもっと大事にすべきだが、この時だけはスベった俺が問題で、状況突破に紫英流へは感謝している。

 折角の用意を無駄にして仕舞ったが、もう少し落ち着いたら料理メインにゆっくりして、三神を見届けようと俺は思った。

 おれへのシーツの様な忠誠に助けられたが、こうした献身性は悪くもなく自由だが、もっと自身を大事にしなければどうか。

 ストレスに圧し潰されては労働に拘り過ぎて、他人を恨んで憎む様になるか、怒りを溜め込んで自身のコントロールに悪影響か。

 紫英流や奈津美さんに潰れられても、これまで通りに感謝して敬意を払いながら、甘く立ち上がったトップをあてて貰えるのか。

 最後のは置いておくとしても、もしそうなると誰にとっても損失であって、現状が下降するのは一切認めてはならん!

 快適にフニフニしながらのシーツアンドフリーに、ムニムニ当ててもいいから、悪化だけはすこぶるマジィ問題だと謂える。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

パワハラ女上司からのラッキースケベが止まらない

セカイ
ライト文芸
新入社員の『俺』草野新一は入社して半年以上の間、上司である椿原麗香からの執拗なパワハラに苦しめられていた。 しかしそんな屈辱的な時間の中で毎回発生するラッキースケベな展開が、パワハラによる苦しみを相殺させている。 高身長でスタイルのいい超美人。おまけにすごく巨乳。性格以外は最高に魅力的な美人上司が、パワハラ中に引き起こす無自覚ラッキースケベの数々。 パワハラはしんどくて嫌だけれど、ムフフが美味しすぎて堪らない。そんな彼の日常の中のとある日の物語。 ※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載。

シチュボ(女性向け)

身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。 アドリブ、改変、なんでもOKです。 他人を害することだけはお止め下さい。 使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。 Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?

ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...