もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第十話 大人達の飲み会 1

『ブイィーンッ！　ブイィーンッ！』

　スマートフォンのバイブレーションが手許で暴れて、極秘LINE垢で投稿があったから、ゲームアプリを一旦伏せて覗く。

『今からお酒持ってってイイ？』

　「ドゥフッ?!」と俺は吹いて仕舞ったが、あの奈津美さんが御自ら参られる様で、紫英流も真胡都もそれぞれ持参するらしい。

　この日は土曜で翌日は休みという好条件で、少し多く呑んでも『休日』と謂う保険が利いて、大人だけの時間が始まる。

　夕食は何時も通りに、峰輿宅で奈津美さんと紫英流のハイブリッドに贅沢過ぎる料理、入浴も何時も通りに済ませた後の深夜。

　俺はもう既にじっくりと湯に漬かって、ジャージに着替えてから小説を一話分あげて、アプリゲームを始めていた。

　強化やイベント等の周回にメイン攻略と、やる事が多い上に複数タイトルを扱っていて、更に予算拡張可能なアプリの使用。

　漫画アプリは機能させるのにキャパシティ不足で、遣りたい事が多すぎるが、峰輿勢も軽く見たくないから何だかんだ小忙しい。

　そこへ深夜帯に大人だけの静かな酒祭りか、いよいよ女神達が参られたと見えて、インターホンが鳴ると超反応で鍵をあける。

　御一行は寝たふりをしてから来たのか、キレの有るような美人がフワフワしていて、新感覚で新鮮ながら酒も呑めるのか。

　更に奈津美さんと紫英流で用意した軽食料理が、フワフワと並べられては料理の芳香さえ新鮮で、イタリアンの赤ワインが開く。

　注がれたグラスを静かに合わせて、その感覚や音に嫌な感覚があったが、峰輿三大女神と料理の芳香を思えば有り難い機会。

　一同はワイングラスに直ぐ口をつけたが、俺はかざして色合いをチェックしてみてから、芳香も確認してから口に入れる。

　若干かたいかも知れないワインでも、呑めるだ下で有り難いし空気もどうなるか怖いから、俺は軽食料理とワインを観る。
　
　奈津美さんと紫英流の料理も良質で、真胡都が選んできた赤ワインも一口目は硬い印象が、大分丸く独特な甘味が観えてきた。

　また、料理の一つに紫英流特製のモノが在るらしく、それはワインに合わせたと見えて、どれもイイ中で非常に相性が佳かった。

　それから、チーズや生ハムにクラッカー等も並んで、少し濃い生ハムをチーズも濃いながら、中和し合って一体化する。

　砂糖とバターのラスクもワインを勧めるか、糖分も摂れて非常に有り難いが、あまり頻繁だと俺もみんなも太らないだろうか。