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第五話 日焼け美女のO.T.A. 3
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『秘密組織に改造された二重人格の俺は世界を破滅してみました』
これはある種の問題作で今どきのモノとしては、異質なバッドエンドになっている通称『改ハメ』は、業界の評価自体は良かった。
しかし、最終的に破滅させているから、バッドエンドだけに暗い上に、一時期間はたとえ平常でも全体的に暗い展開が続く。
ネット小説出身なのに事業展開に発展したのは、稀に見る偶発的な大快挙にあって、どういう趣向でスポットライトが当たるのか。
そもそも原作者もうつやノイローゼに潰れては、状況的にも体調的にも意識的にも、中々手も進まないだけに苦労したらしい。
そのあたりも含めて話題も意識もシンクロしてきて、真胡都と俺は駅前にある店、O.T.A.向けの『アノメイト』へ向かうことにした。
俺には予算的にも余裕が無すぎるので、半ば付き添いのような形になってしまったが、そこには『改ハメ』専用ブースもあった。
「どぅゆっ!」
俺は覚えるまでもなく反射的に叫んだので、真胡都は「どうしたんですか?」と、顔にハテナを浮かべて甘く迫るには驚いた。
マグカップやタペストリーにタオルや文房具、更にはフィギュアや店頭販促用のキャラプレート、そして販促ポスターと様々。
確かに『草柳銀之助』さんは恩人だが、同時に同業者ともあればある意味でライバルにも当たるから、形容し難い感覚もあった。
それをよそにアレもコレもと次々にバケットへ、シャカシャカと高機動性を発揮しながら、『こんなにイッパイっ!』と魅せる。
リエ様グッズをメインに、『黒田悠』と『裁牙狂』のものさえあって、狂はともかくも悠は悪評が高くランキングもほぼ最下。
総勢ショットの下敷きやポスターも購入して、第一印象からは大分かけ離れる真胡都は、オープンタイプのオタ活女子だった。
そして、『リエ=藤松=グランフィールド』と謂えば、金髪ツインテールにして低身長で逆上家と、典型的なロリキャラだった。
更に、女子高校生くらいの年齢であっても、大学の修士課程を卒業している飛び級才女で、組織のランクも最高位の『A』。
また、グランフィールド家は問題児もいるが、財界ではトップクラスにして、様々な部門でノミネートする様な一族。
対して悠は典型的な『陰キャ』で無能、全てが狂頼みで自活出来ないようだが、悠にも事情があって未だに大成出来ないでいた。
実家で権利剥奪やハラスメントの数々で、常識やマナーまたはバリアフリー観念など、集団生活がまるで分かっていない肉親。
それが悠が三つの歳から総力を上げて、弱者に見繕っては徹底的な弾圧等によって、悠の豆腐メンタルが更に弱体化を受けていた。
そうして、未だに彷徨うハメの悠は未だ責め苦を受けて、肉親に拠る永年の積立が酵素となって、ヤツを縛り続けていた。
これはある種の問題作で今どきのモノとしては、異質なバッドエンドになっている通称『改ハメ』は、業界の評価自体は良かった。
しかし、最終的に破滅させているから、バッドエンドだけに暗い上に、一時期間はたとえ平常でも全体的に暗い展開が続く。
ネット小説出身なのに事業展開に発展したのは、稀に見る偶発的な大快挙にあって、どういう趣向でスポットライトが当たるのか。
そもそも原作者もうつやノイローゼに潰れては、状況的にも体調的にも意識的にも、中々手も進まないだけに苦労したらしい。
そのあたりも含めて話題も意識もシンクロしてきて、真胡都と俺は駅前にある店、O.T.A.向けの『アノメイト』へ向かうことにした。
俺には予算的にも余裕が無すぎるので、半ば付き添いのような形になってしまったが、そこには『改ハメ』専用ブースもあった。
「どぅゆっ!」
俺は覚えるまでもなく反射的に叫んだので、真胡都は「どうしたんですか?」と、顔にハテナを浮かべて甘く迫るには驚いた。
マグカップやタペストリーにタオルや文房具、更にはフィギュアや店頭販促用のキャラプレート、そして販促ポスターと様々。
確かに『草柳銀之助』さんは恩人だが、同時に同業者ともあればある意味でライバルにも当たるから、形容し難い感覚もあった。
それをよそにアレもコレもと次々にバケットへ、シャカシャカと高機動性を発揮しながら、『こんなにイッパイっ!』と魅せる。
リエ様グッズをメインに、『黒田悠』と『裁牙狂』のものさえあって、狂はともかくも悠は悪評が高くランキングもほぼ最下。
総勢ショットの下敷きやポスターも購入して、第一印象からは大分かけ離れる真胡都は、オープンタイプのオタ活女子だった。
そして、『リエ=藤松=グランフィールド』と謂えば、金髪ツインテールにして低身長で逆上家と、典型的なロリキャラだった。
更に、女子高校生くらいの年齢であっても、大学の修士課程を卒業している飛び級才女で、組織のランクも最高位の『A』。
また、グランフィールド家は問題児もいるが、財界ではトップクラスにして、様々な部門でノミネートする様な一族。
対して悠は典型的な『陰キャ』で無能、全てが狂頼みで自活出来ないようだが、悠にも事情があって未だに大成出来ないでいた。
実家で権利剥奪やハラスメントの数々で、常識やマナーまたはバリアフリー観念など、集団生活がまるで分かっていない肉親。
それが悠が三つの歳から総力を上げて、弱者に見繕っては徹底的な弾圧等によって、悠の豆腐メンタルが更に弱体化を受けていた。
そうして、未だに彷徨うハメの悠は未だ責め苦を受けて、肉親に拠る永年の積立が酵素となって、ヤツを縛り続けていた。
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