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本編
王様が教えてくれた事は
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ベッドの上で白い顔で師匠が寝ている。倒れた後、直ぐにお医者さんがきて診察した。診察結果を王様に報告すると部屋を直ぐに出ていく。そんな部屋の様子を、私は見ているだけだった。
「君達は、兄上が魔眼の持ち主だと聞いているかい?」
ランバートさんが黙って頷いた。私は知らないから、首を横に振った。そうかと呟いた王様は、私の知らない師匠の話をしてくれた。
「兄上の魔眼は強すぎて魔具で調整していたんだよ。ところが……逆恨みした貴族の馬鹿が、その魔具を壊したんだよ」
魔具が壊れた事で魔眼が暴走して、魔具を壊した貴族は、後遺症が残る程の怪我をしたらしい。その責任を取る形で王位継承権の放棄と王席の抹消して、師匠はお城を立ち去った。
「普段、目を細めているのは無理矢理、魔眼の力を抑えているからなんだよ」
そう言えば魔具の修理する時は、目を開けていた。無理に力を抑えていた反動で、身体にダメージが蓄積されていたから今日、ついに倒れたと王様が言った。魔具さえあれば大丈夫なのにって小さな声で呟いた。師匠が使っていた魔具は珍しい物で、王様が国中を探したけど新しい物は見付からなかったらしい。魔具……修理は?
「その壊れた魔具……あれば見せて貰えませんか?」
私のお願いを聞いた王様が驚いていた表情を見せたけど、直ぐに持ってきてくれた。鍵付きの小さな箱に入っていたのは、眼鏡の形をした魔具だった。
フレームは歪みレンズにはヒビが入っている。まるで踏みつけた様な無残な姿だけど魔石は無事。フレームと魔石は修理出来るけど、このレンズ……ガラスじゃない。この色と質感……何処かで……見た。何処?最近、ごく最近……
「ランバートさん、剣を見せて貰えませんか?」
王様とランバートさんが驚いていた表情をしているけど、そんなの気にしていられない。私の考えが合っていれば、この魔具は修理出来る。
「魔具を修理する為に重要な事何です。お願いします!」
「分かった」
そう言うとゆっくりと剣を抜いて、私に触れない様に差し出した。やっぱり……ランバートさんの剣だ。剣の刃の部分にそっくりなんだ。あのドラゴンが言った通りならこのレンズは……
「この魔具を修理する為に必要な物があります。ドラゴンの鱗ってありますか?」
「イリーナ、君が修理出来るのかい?」
王様の質問に、私は大きく頷いた。修理は出来る。でも、この重要なレンズが無い。ドラゴンの鱗なんて珍しい物をしかも二枚。多分、同じドラゴンの鱗じゃないと、力が均一にならない。その事を伝えると、王様が唸り声を上げながら考える横で、ランバートさんが私を見た。
「イリーナ、前に言ってたな。この剣は海のドラゴンから作られたと」
彼の言葉に頷いて肯定すると、彼は剣を鞘に戻して私の頭に手を置いた。
「この剣を作った人物に会いに行ってくる。もしかしたら鱗が残っているかもしれない」
そうか!全部、使ったとは限らないのか!それなら……それなら……師匠は……
「往復で……四日……いや……三日で戻ります。王様、師匠と彼女をお願いします」
ランバートさんが真っ直ぐに見詰めながら言うと、王様は大きく頷いてくれた。
「師匠、助かる?」
思わずランバートさんに、そう聞けば苦笑いしながら私の頭を撫でた。
「師匠が簡単に負ける訳ないだろう?大丈夫だ。その間にフレームの修理を頼んだぞ」
「はい!」
そうだよね。あの師匠だもん。毒の様な料理を作って、食べたりしても平気だもの。大丈夫。師匠は負けない。大きな声で返事をした私に、彼は行ってくると一言残して直ぐに出発した。
よし!私は、私のやるべき事をしよう。
「君達は、兄上が魔眼の持ち主だと聞いているかい?」
ランバートさんが黙って頷いた。私は知らないから、首を横に振った。そうかと呟いた王様は、私の知らない師匠の話をしてくれた。
「兄上の魔眼は強すぎて魔具で調整していたんだよ。ところが……逆恨みした貴族の馬鹿が、その魔具を壊したんだよ」
魔具が壊れた事で魔眼が暴走して、魔具を壊した貴族は、後遺症が残る程の怪我をしたらしい。その責任を取る形で王位継承権の放棄と王席の抹消して、師匠はお城を立ち去った。
「普段、目を細めているのは無理矢理、魔眼の力を抑えているからなんだよ」
そう言えば魔具の修理する時は、目を開けていた。無理に力を抑えていた反動で、身体にダメージが蓄積されていたから今日、ついに倒れたと王様が言った。魔具さえあれば大丈夫なのにって小さな声で呟いた。師匠が使っていた魔具は珍しい物で、王様が国中を探したけど新しい物は見付からなかったらしい。魔具……修理は?
「その壊れた魔具……あれば見せて貰えませんか?」
私のお願いを聞いた王様が驚いていた表情を見せたけど、直ぐに持ってきてくれた。鍵付きの小さな箱に入っていたのは、眼鏡の形をした魔具だった。
フレームは歪みレンズにはヒビが入っている。まるで踏みつけた様な無残な姿だけど魔石は無事。フレームと魔石は修理出来るけど、このレンズ……ガラスじゃない。この色と質感……何処かで……見た。何処?最近、ごく最近……
「ランバートさん、剣を見せて貰えませんか?」
王様とランバートさんが驚いていた表情をしているけど、そんなの気にしていられない。私の考えが合っていれば、この魔具は修理出来る。
「魔具を修理する為に重要な事何です。お願いします!」
「分かった」
そう言うとゆっくりと剣を抜いて、私に触れない様に差し出した。やっぱり……ランバートさんの剣だ。剣の刃の部分にそっくりなんだ。あのドラゴンが言った通りならこのレンズは……
「この魔具を修理する為に必要な物があります。ドラゴンの鱗ってありますか?」
「イリーナ、君が修理出来るのかい?」
王様の質問に、私は大きく頷いた。修理は出来る。でも、この重要なレンズが無い。ドラゴンの鱗なんて珍しい物をしかも二枚。多分、同じドラゴンの鱗じゃないと、力が均一にならない。その事を伝えると、王様が唸り声を上げながら考える横で、ランバートさんが私を見た。
「イリーナ、前に言ってたな。この剣は海のドラゴンから作られたと」
彼の言葉に頷いて肯定すると、彼は剣を鞘に戻して私の頭に手を置いた。
「この剣を作った人物に会いに行ってくる。もしかしたら鱗が残っているかもしれない」
そうか!全部、使ったとは限らないのか!それなら……それなら……師匠は……
「往復で……四日……いや……三日で戻ります。王様、師匠と彼女をお願いします」
ランバートさんが真っ直ぐに見詰めながら言うと、王様は大きく頷いてくれた。
「師匠、助かる?」
思わずランバートさんに、そう聞けば苦笑いしながら私の頭を撫でた。
「師匠が簡単に負ける訳ないだろう?大丈夫だ。その間にフレームの修理を頼んだぞ」
「はい!」
そうだよね。あの師匠だもん。毒の様な料理を作って、食べたりしても平気だもの。大丈夫。師匠は負けない。大きな声で返事をした私に、彼は行ってくると一言残して直ぐに出発した。
よし!私は、私のやるべき事をしよう。
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