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学園復帰編
12 side 騎士団団長 カイト
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「ルナ嬢!」
フリューゲルが傾いた彼女を慌てて受け止め顔を覗き込こんでいる。何度、声を掛けても反応しない彼女と、普段は冷静と言うより冷酷な部下の焦る姿を見て目を丸くした。狂犬が他人の心配だと?
「婆さん!」
「分かってる。騒ぐな」
そう言って彼女の手を取り体調を調べる大魔法使い殿も、普段の素っ気なさはなく彼女の心配する様子が見て取れる。
「身内が騒がしくてすまぬ」
「ケビン団長殿」
苦笑いを浮かべながら近付いて来た魔法師団団長は、部下にも春が来たらしいと言った。春が来たって恋をしたと?あの狂犬が?しかも、相手がルナちゃんとは。保護と監視も兼ねて龍人の村に同行した際に何かあったのか?報告書にはワーウルフの異常な群れと遭遇した以外は問題なかったはずだが。
「師匠もリュカも彼女にメロメロでな。後で昔の話を聞かれるだろう。覚悟されよ」
「昔の話を?あれは私以外も一緒に授業を受けたのだから問題ないはずだが」
「心が納得せんぬのだよ」
そう言うものか?昔から人の心の機微に疎い私には理解出来ずに首を傾げてしまった。人が倒れざわめく中、彼女の契約者が大きな声で退避を叫ぶ。小さな姿に侮っている連中もいるが、そのただならぬ様子に悪寒が走った。
「ルナ!ねぇ!ルナ!寝ちゃ駄目よ!その臭い危険なの!」
「臭い?」
「皆、分からないの!役立たず!甘い臭いは幻惑の臭いよ!」
幻惑と聞いた瞬間、ケビン団長が魔法陣を展開した。大魔法使い殿も陣無しに何かした瞬間、黒い花弁が現れ視界の邪魔をした。
「させるか!」
部下の叫びと共に剣が何かぶつかる音が響き渡った。クソ!この花弁は何だ!?体に張り付いて身動きが取り辛い。
視界のない中、危険だが剣を抜くと、目の前の花弁を切り裂く。僅かに開いた景色の先には、部下の剣を受け止める万年雪を思わす白銀の長い髪が揺れていた。
「触るな!」
「坊や、その子はいずれ私と同じ思いをする。そんな思いをする前に人の世を離れるべきなのよ」
「……黙れ……」
「貴方も分かっているのでしょう。人間の醜い嫉妬や妬みを……己の身を持って体験したのでしょう?」
私に背を向ける形で立つその女は部下の過去を知るかの様に語る。その異様な空気と佇まいに危険を感じて、部下の元へ駆け付けようと試みるが剣で開いた隙間を再び花弁が覆い隠そうとする。再び花弁を切り裂いた時、部下の目に迷いが見えた。アイツ自身が嫉妬や妬みから迫害を受けた過去がある。その過去を思い出させ動揺を誘う様な人物が彼女の為等と本心から言えるものか。
「フリューゲル!聞こえるか!」
「ッ!団長!」
「その女は危険だ!彼女を守れ!」
「はい!」
部下の短いが強い返事と迷いの消えた瞳に安堵した。さぁ、私も本気でいくとしよう。
「解放」
日常生活において邪魔にしかならない私の魔力は"破壊"。触れる物全てを粉々に粉砕してしまうだけの魔力の使い方と、騎士としてのあり方に迷い絶望していた私に、新たな道を指し示してくれた彼女を助ける為に今こそ力を使おうじゃないか。
剣の柄に仕込んである魔石が言葉に反応して魔法陣が開く。私の体の中に陣が消えると、目の前の花弁が解放された魔力に触れて崩れ落ちていく。
「貴方なぁ~に?邪魔をしないで欲しいわ」
白銀の髪の女は振り返り私に顔を向けた。真っ赤な血を思わす瞳には苛立ちが込められている。この女、人ではないな。
「予定外の事態か?能ある鷹は爪を隠すと言うではないか」
「クソガキはお黙り」
「いざ参る」
横にいるケビン団長が新たな陣を作り何か準備をしている事に気付き、女の気を反らす為にわざと接近すればサッと彼女から離れた。
「あーぁ、せっかく見つかったのに残念だわ」
「何を企んでいる」
「ふふ、また会いましょうね。次は坊や達の大切なその子……私が貰うわね」
「させるか!」
逃げようとする女に向けて斬撃と共に魔力を放つが、見えない壁に弾かれ霧散する。その間に完成したケビン団長の魔法が女に向かって飛ぶが、その魔法も見えない壁に阻まれ霧散した。
「坊や達程度の魔法じゃ私は止められないわ。じゃあね」
真っ赤な唇が動いてニタリと悪意のある笑みを浮かべた女は、空を舞う花弁と共に音もなく消えた。
「何だ、あの女は……」
「カイト団長、あれが氷の魔女だ」
「あれが……封印」
解放していた魔力を封じ込め剣を納め、改めて彼女に視線を向けると大魔法使い殿と契約者の結界に守られ無事の様に見えた。
「どうしよう……お婆ちゃん、ルナ、起きる?大丈夫?」
契約者が涙を溜めながら気遣わしげに彼女の頬を舐め前足で揺するが、一向に目を覚ます気配はない。大魔法使い殿は彼女の額に触れると、ゆっくりと息を吐き出した。
「先ずは家で休ませようかね。カイト、話があるお前も家に来な」
「処理が済んでからでも?」
「問題ない。だがリュカは一緒に連れて帰る」
大魔法使い殿から部下へと視線を移すと、肩を落とし動揺していた。確かにこれでは使い物にならないか。
「承知致しました。フリューゲル!報告書は明日、朝イチで提出しろ」
「……了解しました」
部下の返事を確認した私は、他の部下に指示を出し警備と連絡に人手を分けた。瓦礫の撤去と建物の修復は魔法師団が終わらせたし、後は瘴気が再び魔物を呼ばぬよう見張るだけだ。氷の魔女が現れたなら、サリーナ先生の危惧していた事が起きたという事だろう。
「さて、奴らにも連絡するとしよう」
「奴らにも?」
「貴殿も後程、向かわれるのであろう。その時、私の知る全てをお話しよう」
ケビン団長は渋々といった様子で頷くと、部下に指示を出し始めた。そう我々は己の感情だけでは動けぬ身。先ずは己の責務を全うしよう。
フリューゲルが傾いた彼女を慌てて受け止め顔を覗き込こんでいる。何度、声を掛けても反応しない彼女と、普段は冷静と言うより冷酷な部下の焦る姿を見て目を丸くした。狂犬が他人の心配だと?
「婆さん!」
「分かってる。騒ぐな」
そう言って彼女の手を取り体調を調べる大魔法使い殿も、普段の素っ気なさはなく彼女の心配する様子が見て取れる。
「身内が騒がしくてすまぬ」
「ケビン団長殿」
苦笑いを浮かべながら近付いて来た魔法師団団長は、部下にも春が来たらしいと言った。春が来たって恋をしたと?あの狂犬が?しかも、相手がルナちゃんとは。保護と監視も兼ねて龍人の村に同行した際に何かあったのか?報告書にはワーウルフの異常な群れと遭遇した以外は問題なかったはずだが。
「師匠もリュカも彼女にメロメロでな。後で昔の話を聞かれるだろう。覚悟されよ」
「昔の話を?あれは私以外も一緒に授業を受けたのだから問題ないはずだが」
「心が納得せんぬのだよ」
そう言うものか?昔から人の心の機微に疎い私には理解出来ずに首を傾げてしまった。人が倒れざわめく中、彼女の契約者が大きな声で退避を叫ぶ。小さな姿に侮っている連中もいるが、そのただならぬ様子に悪寒が走った。
「ルナ!ねぇ!ルナ!寝ちゃ駄目よ!その臭い危険なの!」
「臭い?」
「皆、分からないの!役立たず!甘い臭いは幻惑の臭いよ!」
幻惑と聞いた瞬間、ケビン団長が魔法陣を展開した。大魔法使い殿も陣無しに何かした瞬間、黒い花弁が現れ視界の邪魔をした。
「させるか!」
部下の叫びと共に剣が何かぶつかる音が響き渡った。クソ!この花弁は何だ!?体に張り付いて身動きが取り辛い。
視界のない中、危険だが剣を抜くと、目の前の花弁を切り裂く。僅かに開いた景色の先には、部下の剣を受け止める万年雪を思わす白銀の長い髪が揺れていた。
「触るな!」
「坊や、その子はいずれ私と同じ思いをする。そんな思いをする前に人の世を離れるべきなのよ」
「……黙れ……」
「貴方も分かっているのでしょう。人間の醜い嫉妬や妬みを……己の身を持って体験したのでしょう?」
私に背を向ける形で立つその女は部下の過去を知るかの様に語る。その異様な空気と佇まいに危険を感じて、部下の元へ駆け付けようと試みるが剣で開いた隙間を再び花弁が覆い隠そうとする。再び花弁を切り裂いた時、部下の目に迷いが見えた。アイツ自身が嫉妬や妬みから迫害を受けた過去がある。その過去を思い出させ動揺を誘う様な人物が彼女の為等と本心から言えるものか。
「フリューゲル!聞こえるか!」
「ッ!団長!」
「その女は危険だ!彼女を守れ!」
「はい!」
部下の短いが強い返事と迷いの消えた瞳に安堵した。さぁ、私も本気でいくとしよう。
「解放」
日常生活において邪魔にしかならない私の魔力は"破壊"。触れる物全てを粉々に粉砕してしまうだけの魔力の使い方と、騎士としてのあり方に迷い絶望していた私に、新たな道を指し示してくれた彼女を助ける為に今こそ力を使おうじゃないか。
剣の柄に仕込んである魔石が言葉に反応して魔法陣が開く。私の体の中に陣が消えると、目の前の花弁が解放された魔力に触れて崩れ落ちていく。
「貴方なぁ~に?邪魔をしないで欲しいわ」
白銀の髪の女は振り返り私に顔を向けた。真っ赤な血を思わす瞳には苛立ちが込められている。この女、人ではないな。
「予定外の事態か?能ある鷹は爪を隠すと言うではないか」
「クソガキはお黙り」
「いざ参る」
横にいるケビン団長が新たな陣を作り何か準備をしている事に気付き、女の気を反らす為にわざと接近すればサッと彼女から離れた。
「あーぁ、せっかく見つかったのに残念だわ」
「何を企んでいる」
「ふふ、また会いましょうね。次は坊や達の大切なその子……私が貰うわね」
「させるか!」
逃げようとする女に向けて斬撃と共に魔力を放つが、見えない壁に弾かれ霧散する。その間に完成したケビン団長の魔法が女に向かって飛ぶが、その魔法も見えない壁に阻まれ霧散した。
「坊や達程度の魔法じゃ私は止められないわ。じゃあね」
真っ赤な唇が動いてニタリと悪意のある笑みを浮かべた女は、空を舞う花弁と共に音もなく消えた。
「何だ、あの女は……」
「カイト団長、あれが氷の魔女だ」
「あれが……封印」
解放していた魔力を封じ込め剣を納め、改めて彼女に視線を向けると大魔法使い殿と契約者の結界に守られ無事の様に見えた。
「どうしよう……お婆ちゃん、ルナ、起きる?大丈夫?」
契約者が涙を溜めながら気遣わしげに彼女の頬を舐め前足で揺するが、一向に目を覚ます気配はない。大魔法使い殿は彼女の額に触れると、ゆっくりと息を吐き出した。
「先ずは家で休ませようかね。カイト、話があるお前も家に来な」
「処理が済んでからでも?」
「問題ない。だがリュカは一緒に連れて帰る」
大魔法使い殿から部下へと視線を移すと、肩を落とし動揺していた。確かにこれでは使い物にならないか。
「承知致しました。フリューゲル!報告書は明日、朝イチで提出しろ」
「……了解しました」
部下の返事を確認した私は、他の部下に指示を出し警備と連絡に人手を分けた。瓦礫の撤去と建物の修復は魔法師団が終わらせたし、後は瘴気が再び魔物を呼ばぬよう見張るだけだ。氷の魔女が現れたなら、サリーナ先生の危惧していた事が起きたという事だろう。
「さて、奴らにも連絡するとしよう」
「奴らにも?」
「貴殿も後程、向かわれるのであろう。その時、私の知る全てをお話しよう」
ケビン団長は渋々といった様子で頷くと、部下に指示を出し始めた。そう我々は己の感情だけでは動けぬ身。先ずは己の責務を全うしよう。
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