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イメージアップ作戦!
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慣れない家ではぐっすり寝られないかと思ったけど、どうやら私が思う以上に私の寝つきはいいらしい。
和風の畳のにおい、木の香り、風の音はとても心地よく、知らないうちに眠っていた。
昨日挨拶ができなかった鮫嶋くんのお父さんにも挨拶をして、朝食を一緒に食べる。
お家と一緒で、朝食も和食! 私の家は基本的にはパンなので、なんだか新鮮だった。
鮫嶋くんは朝はどんな感じなんだろうと気になったけど、いつもと変わらないクールな表情をしている。
――しばらく、鮫嶋くんと一緒に登校することになるんだよね。
なんだかドキドキしながら、身だしなみを整える。
あんまり待たせたら悪いから急がなきゃと思うのに、こんなときに限って前髪が変な気がする!
あーもう! これで行くしかない!
「ごめーん! おまた、せ……?」
急いで玄関まで行くと、すでに鮫嶋くんの靴はなかった。
「きゃー! 朋子さん、おじさん、行ってきますぅうう!」
「あ、ちょっと待って愛奈ちゃん!」
朋子さんに呼び止められ、私はその場で足踏みをしながら振り向く。
「恭介、あんな顔だけど本当に悪気があってあんな顔してるんじゃないのよ」
「あ、あんな顔って……」
私は苦笑いするが、朋子さんは気にせず続ける。
「無表情に見えるけど、昨日愛奈ちゃんと話していたこと、すごく嬉しかったと思うの。誤解されやすいけれど……どうか嫌わずに仲良くしてあげてね」
「……はい。私も誤解していた部分があったので、これからもっと仲良くしたいです。それじゃ、行ってきます!!」
「車に気をつけるんだぞー」
背中におじさんの声を受けながら、急いで鮫嶋くんの背中を追いかける。
「ごめん! 私遅かったよね!?」
鮫嶋くんは驚いたようにこちらを振り向く。
「いや、別に学校に間に合えばいいと思うけど……」
ん? なんかおかしいような……。
なんか、私、勘違いしてる?
「私、一緒に登校するって早とちりしてたかも。ごめん、今思えばそんな話全然してなかったよね……」
鮫嶋くんも男の子だし、女子と一緒に登校なんて恥ずかしいよね。そんなことにも気を使えないなんて。私のバカバカバカ。想像のなかで自分の頭をポカポカと叩く。
「いや、俺は全然いいんだけどさ。俺なんかと一緒に登校したら、白魚に迷惑かかるだろ」
鮫嶋くんはこめかみを触りながら申し訳なさそうに言う。
無表情に見えるけど、よく見たらわかる。
「迷惑って、なんで?」
「学校のやつら、みんな俺のこと苦手だろ。怖がっているやつもいるし、そんな俺といたら白魚まで変な目で見られるからさ。だから登校は別々のがいいかと思って」
「そんなことないよ! 私たち、もう友達……だよね? だから一緒に登校しよ?」
昨日まで鮫嶋くんに感じていた恐怖はもうなかったけれど、おそるおそる聞いてみる。
鮫嶋くんの形のいい唇。その口角が上がる。
「白魚って変わってるな。知らねーぞ」
友達かどうかの返事はもらえなかったけれど、鮫嶋くんのその笑顔に、私の胸は高鳴るのだった。
***
「愛奈、なんで鮫嶋くんと一緒に登校してるの!?」
教室に着くなり、みんなの視線が痛い。
特に仲良しの草間飛鳥ちゃんは、私が自分の席に着くなり駆け寄ってきた。
「なにか脅されたり、殴られたりしてないでしょうね!?」
飛鳥ちゃんは私の体に異常がないかをチェックしている。
「心配してくれるのはありがたいんだけど……鮫嶋くんはそんなことをする人じゃないよ」
「どういうこと? 詳しく聞かせなさいよ」
私も、おばあちゃんのことがなかったら鮫嶋くんのことを勘違いしたままだったかもしれない。
どうして一緒に登校しているのか、それまでの顛末を飛鳥ちゃんが納得するまで説明することになった。
「……なるほどねぇ。愛奈がそういうならわたしは信じるけど」
「ありがとう。本当に不良とか、悪い人じゃないと思うんだ」
ブラック・ゴーストを愛おしそうに見つめる鮫嶋くんを思い出す。
生き物にあんな優しい表情を向けられる人が、不良だなんて誤解されているのはおかしいと思う。
できれば、なんとかしてあげたい。いい方法がないかなぁ。
一時間目はロングホームルームだった。
うちの中学校は半年に一回、係決めがある。
放送係や図書係、保健係など、それぞれに関わる雑務を生徒ふたりが担当するのだ。
今日は夏休み明けで新しい係を決めることになっている。
たいてい、できるだけ楽な係に希望が集中して一番面倒な係が残ってしまう。
「それじゃあ、次はいきもの係の希望はいるか? まぁ、いないよなぁ……」
先生が苦笑いをしながら教室を見渡す。挙手する生徒は誰もいない。
そりゃあそうだよね。この中学校はけっこう動物が多い。
だからいきもの係の仕事も多くって、ウサギ小屋の掃除、ニワトリ小屋の掃除、教室で飼っているメダカの水槽の水替えも……。
――そうだ!
私は勢いよく手を挙げる。
「お、白魚がいきもの係やってくれるのか!?」
先生はえらく感動したような声色になる。
クラスメイトも反対する人はもちろんいないし、ちょっとした拍手が起こったくらいだ。
「はい! 私と鮫嶋くんで、いきもの係をやります!!」
そう答えると、教室中の空気が固まる。
一呼吸置いてからざわつきだした。
「――鮫嶋くんがいきもの係って」
「動物の世話をするようには見えないけど」
「ぜったいダメだって」
「ダメなんかじゃない! みんなは鮫嶋くんのことを誤解してると思う!」
はっきり言うと、みんないっせいに鮫嶋くんの方を見た。
先生はハンカチで汗を拭いながら鮫嶋くんに聞く。
「白魚はあんなこと言ってるけど、鮫嶋はいきもの係なんて無理、じゃなくて嫌だよな?」
鮫嶋くんは頬杖をついたまま、表情を変えずに、ぼそっと呟いた。
「別に、嫌じゃねーけど」
先生はその返事に驚きすぎたのか、口を開いたまましばらく動かなかった。
和風の畳のにおい、木の香り、風の音はとても心地よく、知らないうちに眠っていた。
昨日挨拶ができなかった鮫嶋くんのお父さんにも挨拶をして、朝食を一緒に食べる。
お家と一緒で、朝食も和食! 私の家は基本的にはパンなので、なんだか新鮮だった。
鮫嶋くんは朝はどんな感じなんだろうと気になったけど、いつもと変わらないクールな表情をしている。
――しばらく、鮫嶋くんと一緒に登校することになるんだよね。
なんだかドキドキしながら、身だしなみを整える。
あんまり待たせたら悪いから急がなきゃと思うのに、こんなときに限って前髪が変な気がする!
あーもう! これで行くしかない!
「ごめーん! おまた、せ……?」
急いで玄関まで行くと、すでに鮫嶋くんの靴はなかった。
「きゃー! 朋子さん、おじさん、行ってきますぅうう!」
「あ、ちょっと待って愛奈ちゃん!」
朋子さんに呼び止められ、私はその場で足踏みをしながら振り向く。
「恭介、あんな顔だけど本当に悪気があってあんな顔してるんじゃないのよ」
「あ、あんな顔って……」
私は苦笑いするが、朋子さんは気にせず続ける。
「無表情に見えるけど、昨日愛奈ちゃんと話していたこと、すごく嬉しかったと思うの。誤解されやすいけれど……どうか嫌わずに仲良くしてあげてね」
「……はい。私も誤解していた部分があったので、これからもっと仲良くしたいです。それじゃ、行ってきます!!」
「車に気をつけるんだぞー」
背中におじさんの声を受けながら、急いで鮫嶋くんの背中を追いかける。
「ごめん! 私遅かったよね!?」
鮫嶋くんは驚いたようにこちらを振り向く。
「いや、別に学校に間に合えばいいと思うけど……」
ん? なんかおかしいような……。
なんか、私、勘違いしてる?
「私、一緒に登校するって早とちりしてたかも。ごめん、今思えばそんな話全然してなかったよね……」
鮫嶋くんも男の子だし、女子と一緒に登校なんて恥ずかしいよね。そんなことにも気を使えないなんて。私のバカバカバカ。想像のなかで自分の頭をポカポカと叩く。
「いや、俺は全然いいんだけどさ。俺なんかと一緒に登校したら、白魚に迷惑かかるだろ」
鮫嶋くんはこめかみを触りながら申し訳なさそうに言う。
無表情に見えるけど、よく見たらわかる。
「迷惑って、なんで?」
「学校のやつら、みんな俺のこと苦手だろ。怖がっているやつもいるし、そんな俺といたら白魚まで変な目で見られるからさ。だから登校は別々のがいいかと思って」
「そんなことないよ! 私たち、もう友達……だよね? だから一緒に登校しよ?」
昨日まで鮫嶋くんに感じていた恐怖はもうなかったけれど、おそるおそる聞いてみる。
鮫嶋くんの形のいい唇。その口角が上がる。
「白魚って変わってるな。知らねーぞ」
友達かどうかの返事はもらえなかったけれど、鮫嶋くんのその笑顔に、私の胸は高鳴るのだった。
***
「愛奈、なんで鮫嶋くんと一緒に登校してるの!?」
教室に着くなり、みんなの視線が痛い。
特に仲良しの草間飛鳥ちゃんは、私が自分の席に着くなり駆け寄ってきた。
「なにか脅されたり、殴られたりしてないでしょうね!?」
飛鳥ちゃんは私の体に異常がないかをチェックしている。
「心配してくれるのはありがたいんだけど……鮫嶋くんはそんなことをする人じゃないよ」
「どういうこと? 詳しく聞かせなさいよ」
私も、おばあちゃんのことがなかったら鮫嶋くんのことを勘違いしたままだったかもしれない。
どうして一緒に登校しているのか、それまでの顛末を飛鳥ちゃんが納得するまで説明することになった。
「……なるほどねぇ。愛奈がそういうならわたしは信じるけど」
「ありがとう。本当に不良とか、悪い人じゃないと思うんだ」
ブラック・ゴーストを愛おしそうに見つめる鮫嶋くんを思い出す。
生き物にあんな優しい表情を向けられる人が、不良だなんて誤解されているのはおかしいと思う。
できれば、なんとかしてあげたい。いい方法がないかなぁ。
一時間目はロングホームルームだった。
うちの中学校は半年に一回、係決めがある。
放送係や図書係、保健係など、それぞれに関わる雑務を生徒ふたりが担当するのだ。
今日は夏休み明けで新しい係を決めることになっている。
たいてい、できるだけ楽な係に希望が集中して一番面倒な係が残ってしまう。
「それじゃあ、次はいきもの係の希望はいるか? まぁ、いないよなぁ……」
先生が苦笑いをしながら教室を見渡す。挙手する生徒は誰もいない。
そりゃあそうだよね。この中学校はけっこう動物が多い。
だからいきもの係の仕事も多くって、ウサギ小屋の掃除、ニワトリ小屋の掃除、教室で飼っているメダカの水槽の水替えも……。
――そうだ!
私は勢いよく手を挙げる。
「お、白魚がいきもの係やってくれるのか!?」
先生はえらく感動したような声色になる。
クラスメイトも反対する人はもちろんいないし、ちょっとした拍手が起こったくらいだ。
「はい! 私と鮫嶋くんで、いきもの係をやります!!」
そう答えると、教室中の空気が固まる。
一呼吸置いてからざわつきだした。
「――鮫嶋くんがいきもの係って」
「動物の世話をするようには見えないけど」
「ぜったいダメだって」
「ダメなんかじゃない! みんなは鮫嶋くんのことを誤解してると思う!」
はっきり言うと、みんないっせいに鮫嶋くんの方を見た。
先生はハンカチで汗を拭いながら鮫嶋くんに聞く。
「白魚はあんなこと言ってるけど、鮫嶋はいきもの係なんて無理、じゃなくて嫌だよな?」
鮫嶋くんは頬杖をついたまま、表情を変えずに、ぼそっと呟いた。
「別に、嫌じゃねーけど」
先生はその返事に驚きすぎたのか、口を開いたまましばらく動かなかった。
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