セイレーンのガーディアン

桃華

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日常への帰還

29.初夜2(テル)☆

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 唇に残った蜜を舌で舐めとり、ベッドの上のシュウを見つめた。
 熱った身体に潤んだ瞳。そして荒い息遣い。息を吸う度に弾む胸の膨らみ。

(全てにおいてそそられる)

 もう一度イッたばかりのシュウの蜜壺に指を落とし込むと、そこはさっきより簡単に指を受け入れて蜜を溢れさせた。

「とろとろ……音…聞こえる?」

 照れる顔がもっと見たく耳元で囁き、溢れる蜜をグチュグチュとかき混ぜて音を響かせた。

「や……っ……」

 顔を真っ赤にしながら、チカラの抜けた手で俺の腕を必死に掴む。
 掴む手の強さよりも、多分ナカの締め付けの方が強い。
 腰をビクっと跳ねさせて、肉壁が蠢きながら俺の指を締め付けている。

「………蜜溢れてるよ。すごく甘かった。滴る前にもう一度……舐めさせて?」

「や…っ…だめ…っ…」

 卑猥なことを言われたシュウは、瞳を潤ませながら、首を振っている。 

「ダメなんだ……。あんなによさそうだったのに…?」

 指を蜜壺から引き抜いて蜜を指に絡めた。恥ずかしそうにするシュウの目の前で、わざとその蜜を舌で舐めとった。

「……っ~~っ!」

 さっきより顔を真っ赤にして、泣き出しそうになっている。そんなシュウの肩に唇を落とした。
 それだけで、感度が良すぎるシュウはビクッと身体を震わせて嬌声を上げた。

「ぁっ……ゃ…だぁ…っ」

 ゾクっとした。涙目になりながら俺を見つめるシュウが可愛い過ぎて頭が沸いた。
 貪るような深いキスを繰り返して、サイドテーブルに手を伸ばした。

「ちゅっ…あ…ふ…っちゅっ…はっ…」

 漏れる声に、身体も脳も熱くて溶けそうだ。早くナカに反り勃つ雄芯を突き挿れて無茶苦茶にしたい衝動に駆られた。


 乱暴に引き出しの中からゴムを出して手早く着けた。

 キスを一旦止めると、身体を起こしてシュウの下肢に体を割り入れた。

(もう止まんないな……)

 誰かのことをこんな風に抱きたいと思うのは初めてだった。自分は理性的で…淡白な方だと思ってた。
 それなのに今の俺は我慢できないほどに煽られて、卑猥な言葉を吐きながら、避妊具ソレすら付けたくないと思ってしまっている。

(………まぁ………付けるけど……)

「……挿れるよ………いい……?」

 真っ赤になっている耳に唇を当てながらそう呟いた。
 返事を聞く前にどうせ挿れるんだから。
 と、言い訳して、硬くなった雄芯を濡れた割れ目に押し当て、蜜を絡めるように滑らせた。

「……ぁ……ん……ぃいよ……はぁっ」

 嫌だと言うと思っていたのに…。シュウは頷き、恥ずかしそうに口元を覆った。

「~~~~っ!」

 雄芯は媚薬を得たように、更に硬さを増して反り返る。

 荒い息を整えながら、顔を真っ赤に染めてそんな可愛いこと言うから。俺の方が顔を覆ってしまった。

 それをなぜか不安そうに見つめるから、微笑みながら髪を撫でてその手を絡めた。

「……シュウ……可愛い……」
「ぇ…?かわ…いっ……あぁ…っ!!」

 何が可愛いの?と言いそうだったから、何かを言う前に蜜口に先端を沈めた。

「ぁ゛っ~~~~~~っ~~!!」

 ミシっという音が挿し入れた先端か伝わってきた。
 シュウは背中を反らせて、俺の腕に爪を立てている。

「…お腹のチカラ抜いて…?まだ全部入ってない…」

「っつ……!!」

 ぎゅっと目を閉じている、シュウの眼尻から涙がこぼれた。

「ふっ…つっ!!……痛い………」

「シュウ……大丈夫……息して?」

 少しでもチカラが抜けるように、シュウの手を自分の首へと巻きつけた。
 首筋に唇を落とし、髪を撫でながら少しずつ奥の方へ挿入していく。
 シュウはフッ…と、浅い息を繰り返しながら震える腕で俺を掴んでる。
 少しずつ…少しずつ。焦らないように、ゆっくりナカに沈めていく。

 ようやく奥まで沈めるとナカは暖かくうねって、俺の全てを受け挿れてくれた。

「っ……っ!!全部…入った…」

 シュウの薄いお臍の下が、俺のモノを咥えこんでぷっくりと膨らんでいる。

「キツイ…?」

 シュウは涙を流しながらフルフルと首を横にふり、「嬉しい…」と呟いて唇を重ねた。

「…俺も…嬉しい…」

 小さく細い身体で受け止めてくれた。それだけで幸福感で満たされていった。
 挿れた途端に膣壁の動きに合わせて、雄芯はドクドクと脈打っている。
 始めはゆっくりとしたストロークで腰を動かした。

「はぁ…っ……んぅっ……」

 膣壁を前後に擦る度、シュウは嬌声を上げながらナカを締め付けた。

「あっ…テルく…んっ…好き…」

 涙を流しながらまた可愛いことを言って、俺の理性を溶かすんだ。

(シュウだけだ…振り回される…)

 小さな身体に覆いかぶさり、好きだと言った唇に貪りつくと、額を合わせてこう呟いた。

「愛してる…」

 呟く俺の俺の頬をシュウは両手で包み込んだ。
 荒い息遣いで微笑み、まるで宝物にするかのように静かに唇を合わせた。

「私も…愛してる」

 ゆっくりと動かしてナカを堪能していたのに。これ以上止まっていることなんて出来なかった。
 濡れた唇を拭いながら、身体を起こすと、シュウのお臍の下を押さえた。
 その瞬間、先端がゴリっと膣壁を抉ったのか、シュウの身体が跳ねた。

「動くよ…?」

 それだけ伝えると細い腰を引き寄せた。身体と身体が当たるパンパンという激しい音が響く。

「ん…んっ!!あっ…!!!んっぐっ…!ぁぁっ~っ!!」 

 イッたのか強い締め付けとともに、透明な液体を滴らせてシュウの身体からチカラが抜けていった。
 それでも止まらなくて、脚を肩に抱えて打ち付けた。
 子宮口が降りてきてる。そこを抉るように刺激する。

「…っゃあっ…っ…らめっ…っ!!あ゛っ、ぁ゛っあ゛っ!!」

「やめない…っ。もっとイッてよ…」

 身体を激しく反らせて、顔を赤くしながら乱れている。涙目で首を振るシュウの胸に顔を埋めて舐めあげると、また膣壁がキュンと吸い付いてきた。

「愛してる。ねぇ…俺にしか見せない顔…もっと見せて?」

 そんな独占欲むき出しのセリフを吐きながら、突き上げてイキそうなのをこらえながら、ストロークを深くする。

「っ…っ!もうイクから…」

「ゃあっ……っ!あ゛っ、あ゛~~~」

 ゴリっと子宮口を擦ると、シュウは涙を流しながら全身をビクんと痙攣させて、ベッドに倒れ込んだ。
 それと同時に、ナカに熱いモノをはきだした。どれだけ出るんだ。と思うほどに、ビュービューと膣壁を叩いて身体を震わせた。

 初めてだとかもう完全に吹っ飛んでしまっていた。
 はぁはぁと荒い息を吐きながら、身体を震わせているシュウに覆い被さった。
 白い肌を薄ら赤く染めながら、肩で息をしているシュウの耳元で「まだ足りない」と呟いた。
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