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日常への帰還
27.企み(テル)
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「…テル君…大丈夫?家に着いたよ?」
「家…?」
シュウの呼ぶ声に、薄らと目を開ける。頭がガンガンするし、身体にチカラが入らない。水のボトルを手に不安そうに覗き込むシュウと目が合った。
「…ん…大丈…夫」
気がついたら車の中で、シュウの膝枕されていた。
そのシュウはさっきまでドレスとは違い、いつの間にか白いブラウスと、タイト目のスカートに着替えているし。
返事をしながらシュウの膝の上から、なんとか身体を持ち上げた。その瞬間脳が揺れる。
(頭…痛い…。国王のせいだ)
締めの挨拶の後で、何故か国王がガンガンシャンパンを勧めてきた。さすがに無理だって断ったら「強いって聞いてたけど、もう飲めないんだ」なんて煽ってきた。
その時点で結構酔っていた俺は、変な意地をはってしまった。
(……バカだ……)
それに加えて、ワンチャン狙いの男共は、シュウに勧める酒も全部俺が奪い取った。
(少しでも俺が離れると、直ぐに男がたかるし…)
「…飲み過ぎちゃったね」
起き上がったのはいいけれど、動けない俺に向かって、シュウは微笑みかけながらそう言った。
「…確かに…」
車を降りようとしてふらつく俺を支えようと、シュウが体に腕を回してくれるけど…
(逆に怖い…)
この体格差で寄りかかると、きっとシュウを潰してしまう。絶対によろけないように何とか車を降りた。
降りた瞬間に、吐きそうになって顔を手で覆った。
その瞬間思い出してきた。何で、シュウが付き添いなのか…。
(会場で…動けなくなったんだ…)
国王に泊まって行くように言われたけれど、それは断り続けた。
(今の俺だと…シュウに何するかわからないし)
そしたら帰りの車を用意してくれたけど、なぜか付き添いをシュウにさせるという暴挙にでたんだ。
ユリアが先に帰ったからいいか。そう思ってそれでいいと言ったんだ。
そしたら、不安そうにしているシュウに向かって、「今日は帰って来なくてもいいよ。じゃあ頑張って!」と、笑顔で国王が手を振った。
(国王じゃ無かったら殴ってた…。いや…国王でも殴って良かったんじゃ…)
そんな事を考えながら、家の扉を開けてリビングのソファーに座った。
「横になっててね?」
そう言ってシュウはソファーの背もたれにかけてあった、ブランケットを俺にかけた。
頭を動かすと痛いから、動かせないけれど、明らかに先に帰ったはずのユリアはいない。
「…シュウ、もういいからさ…気をつけて…帰って」
額の汗をタオルで拭ってくれるシュウにそう言った。
(普通は逆だろ…)
自分にツッコミを入れながら、俺の前に屈んでいるシュウを見つめると、微笑みながら首を振った。
「気にしないで?落ち着くまでそばにいるから」
(俺が気にするわ…。二人きりだぞ…?)
大きくため息を吐いて、顔を手で覆った。シュウはそれを気分が悪くなったと勘違いしたのか慌てて俺の体を抱き抱えた。
俺がどんな気でいるかを知らないシュウは、身体を密着させながら顔を覗き込んで背中を摩ってきた。
アルコールに混じってシュウのいい香りがする。甘い香りが理性を蕩けさせる。
(…胸が当たってるし…)
服の上からでも分かってしまう。腕に当たる柔らかい胸の感触に煽られる。
この状態で2人きりとか自分が何するかわからない。理性を保てる自信もない。
「…ダメ。…今日は…帰って…」
「……立てない位酔ってるのに?それに、車はもう帰しちゃったし……」
「…車…帰した…?」
驚く俺と目を合わせると、シュウは俺の体に手を翳した。温かい光が体を包みこむ。
「そのことはいいよ。あ…!これ以上は危険だから、今…治癒魔法をかけたから」
そういいながら更に体を密着させる。車を帰した理由は、言う気が無いのか話しを逸らした。
(…どれだけ我慢してると思ってんの?)
会場にシュウをエスコートした瞬間、その美しさにみんなが息を呑んだ。
高めのヒールに、露出度の高い白色のビスチェドレス。その姿はいつもより美しかった。陶器のように白く綺麗なデコルテから続く豊満な胸へのラインも、細くくびれたウエストも、歩く度にスリットから覗く白く艶やかな太腿も…。普段より大人びた艶っぽい姿は、見る者全てを魅了した。
こんなドレスを選んだユリアを殴ろうかと思ったくらいだ。
誰にも見せたく無いって思った。触らせたく無くて…。ずっと傍にいたのは俺の独占欲からだった。
治癒魔法が効いたのか、頭痛も吐き気も消えて何となく動けるようになった。
「どうかな?」
不安そうに見つめるシュウの髪を撫でた。
「…ありがとう。助かったよ…。今、迎えを呼ぶからさ…」
ジャケットのスマホを取り出そうとする、俺の腕をシュウはぎゅっと握り締めた。
「…呼ばなくていいよ?私がユリアに頼んだの…二人きりになりたいって…」
シュウは頬を赤らめながら、恥ずかしそうに腕を巻きつけて見上げてくる。
そんな顔で見つめられると理性のタガが外れそうになるから、目を逸らした。
(あぁ…嫌われたく無かったのにな…)
必死に耐えていることなんてシュウは知らない。何も起こらないと思っている。
「自分が何言ってるか分かってる?」
シュウは俺にそういう目を向けられてるなんて、絶対に思っていない。
二人きりになりたいって言ったのも、きっと病院と同じだと思っているからだ。
少し話しをして…笑い合いながら手を繋いで眠れると思っているから。
(今日は無理だ…)
いつも通り『紳士』になんてなれる訳ない。ここは誰もいない、二人きりの家だし。正式な婚約も済ませたのだから。
シュウの手を思いっきり引いて、返事も聞かずに抱きしめた。
「…今2人きりになったら…我慢できる自信ない…」
耳元で囁いた言葉にシュウは腕の中で身体をこわばらせた。
(…こうなるよな?)
怖がって誰かを呼んでくれたら、それはそれでいい。この事は酔って言ってしまったことで終わらせる。そう自分に言い訳していると、思いがけない言葉が聞こえた。
「……いいよ…」
「…え?」
「…我慢…しなくていいから…」
照れた笑みを浮かべながら、シュウは真っ直ぐに見つめてそう言った。思いもよらない返事に間が空いた。
「……」
「意味分かって言ってる?」
「ちゃんと分かって…言ってるから」
そう言うとシュウは俺の脚の間に膝立ちになって、首に腕を回した。
シュウにマウントを取られた。なんて見上げると、薄らと頬を赤らめて微笑みながらぎこちなく唇を重ねてきた。
何が起こったのか分からず、固まってしまったのは俺の方だった。
シュウは唇を離すと、固まる俺を見下ろして頬に手を添わせた。
自分のしたことに照れているのか、恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いている。
「…その…大事にしてくれてるの…ちゃんと分かってるけど。…ずっとキスもしてなかったから。あ…さっきのキスはしたんだけど…。あの…正式な婚約もしたし…っ…」
シュウはあたふたしながら、そんなことを言って焦っている。
「………もっと……触れて欲しいって……そう……思って……」
(本当に思いもよらないことを言う…)
「何それ…」
「……私らしく…ないよね…?」
「そうだな」
微笑みながらシュウの髪をなでながら、重ねたばかりの唇を指でなぞった。
それだけでビクッと肩をすぼませるシュウにフッと笑ってしまう。
「…でも可愛いよ?」
「…か…可愛い…!?」
見上げたシュウは俺の言葉で気が緩んだのか、「そうかな?」と、頬を赤らめて微笑んだ。
いつもは凛としていて綺麗だけど、この表情も大好きだ。
慣れてないのに戸惑いながら、自分の思いを伝えようと焦るシュウが可愛いかった。
「俺も触れたいって思ってた…」
微笑みながら唇を重ねた。ゆっくりと舌で下唇をなぞると強張っていたシュウの力も抜けていく。
誰かとこうやって唇をかさねることあがこんなに嬉しいことなんだって、濃厚なキスを繰り返した。
「ふ……ん…」
重ねた唇の隙間から漏れ聞こえる。その声も、荒い息遣いも、何一つ漏らさないように吸い付いた。
「家…?」
シュウの呼ぶ声に、薄らと目を開ける。頭がガンガンするし、身体にチカラが入らない。水のボトルを手に不安そうに覗き込むシュウと目が合った。
「…ん…大丈…夫」
気がついたら車の中で、シュウの膝枕されていた。
そのシュウはさっきまでドレスとは違い、いつの間にか白いブラウスと、タイト目のスカートに着替えているし。
返事をしながらシュウの膝の上から、なんとか身体を持ち上げた。その瞬間脳が揺れる。
(頭…痛い…。国王のせいだ)
締めの挨拶の後で、何故か国王がガンガンシャンパンを勧めてきた。さすがに無理だって断ったら「強いって聞いてたけど、もう飲めないんだ」なんて煽ってきた。
その時点で結構酔っていた俺は、変な意地をはってしまった。
(……バカだ……)
それに加えて、ワンチャン狙いの男共は、シュウに勧める酒も全部俺が奪い取った。
(少しでも俺が離れると、直ぐに男がたかるし…)
「…飲み過ぎちゃったね」
起き上がったのはいいけれど、動けない俺に向かって、シュウは微笑みかけながらそう言った。
「…確かに…」
車を降りようとしてふらつく俺を支えようと、シュウが体に腕を回してくれるけど…
(逆に怖い…)
この体格差で寄りかかると、きっとシュウを潰してしまう。絶対によろけないように何とか車を降りた。
降りた瞬間に、吐きそうになって顔を手で覆った。
その瞬間思い出してきた。何で、シュウが付き添いなのか…。
(会場で…動けなくなったんだ…)
国王に泊まって行くように言われたけれど、それは断り続けた。
(今の俺だと…シュウに何するかわからないし)
そしたら帰りの車を用意してくれたけど、なぜか付き添いをシュウにさせるという暴挙にでたんだ。
ユリアが先に帰ったからいいか。そう思ってそれでいいと言ったんだ。
そしたら、不安そうにしているシュウに向かって、「今日は帰って来なくてもいいよ。じゃあ頑張って!」と、笑顔で国王が手を振った。
(国王じゃ無かったら殴ってた…。いや…国王でも殴って良かったんじゃ…)
そんな事を考えながら、家の扉を開けてリビングのソファーに座った。
「横になっててね?」
そう言ってシュウはソファーの背もたれにかけてあった、ブランケットを俺にかけた。
頭を動かすと痛いから、動かせないけれど、明らかに先に帰ったはずのユリアはいない。
「…シュウ、もういいからさ…気をつけて…帰って」
額の汗をタオルで拭ってくれるシュウにそう言った。
(普通は逆だろ…)
自分にツッコミを入れながら、俺の前に屈んでいるシュウを見つめると、微笑みながら首を振った。
「気にしないで?落ち着くまでそばにいるから」
(俺が気にするわ…。二人きりだぞ…?)
大きくため息を吐いて、顔を手で覆った。シュウはそれを気分が悪くなったと勘違いしたのか慌てて俺の体を抱き抱えた。
俺がどんな気でいるかを知らないシュウは、身体を密着させながら顔を覗き込んで背中を摩ってきた。
アルコールに混じってシュウのいい香りがする。甘い香りが理性を蕩けさせる。
(…胸が当たってるし…)
服の上からでも分かってしまう。腕に当たる柔らかい胸の感触に煽られる。
この状態で2人きりとか自分が何するかわからない。理性を保てる自信もない。
「…ダメ。…今日は…帰って…」
「……立てない位酔ってるのに?それに、車はもう帰しちゃったし……」
「…車…帰した…?」
驚く俺と目を合わせると、シュウは俺の体に手を翳した。温かい光が体を包みこむ。
「そのことはいいよ。あ…!これ以上は危険だから、今…治癒魔法をかけたから」
そういいながら更に体を密着させる。車を帰した理由は、言う気が無いのか話しを逸らした。
(…どれだけ我慢してると思ってんの?)
会場にシュウをエスコートした瞬間、その美しさにみんなが息を呑んだ。
高めのヒールに、露出度の高い白色のビスチェドレス。その姿はいつもより美しかった。陶器のように白く綺麗なデコルテから続く豊満な胸へのラインも、細くくびれたウエストも、歩く度にスリットから覗く白く艶やかな太腿も…。普段より大人びた艶っぽい姿は、見る者全てを魅了した。
こんなドレスを選んだユリアを殴ろうかと思ったくらいだ。
誰にも見せたく無いって思った。触らせたく無くて…。ずっと傍にいたのは俺の独占欲からだった。
治癒魔法が効いたのか、頭痛も吐き気も消えて何となく動けるようになった。
「どうかな?」
不安そうに見つめるシュウの髪を撫でた。
「…ありがとう。助かったよ…。今、迎えを呼ぶからさ…」
ジャケットのスマホを取り出そうとする、俺の腕をシュウはぎゅっと握り締めた。
「…呼ばなくていいよ?私がユリアに頼んだの…二人きりになりたいって…」
シュウは頬を赤らめながら、恥ずかしそうに腕を巻きつけて見上げてくる。
そんな顔で見つめられると理性のタガが外れそうになるから、目を逸らした。
(あぁ…嫌われたく無かったのにな…)
必死に耐えていることなんてシュウは知らない。何も起こらないと思っている。
「自分が何言ってるか分かってる?」
シュウは俺にそういう目を向けられてるなんて、絶対に思っていない。
二人きりになりたいって言ったのも、きっと病院と同じだと思っているからだ。
少し話しをして…笑い合いながら手を繋いで眠れると思っているから。
(今日は無理だ…)
いつも通り『紳士』になんてなれる訳ない。ここは誰もいない、二人きりの家だし。正式な婚約も済ませたのだから。
シュウの手を思いっきり引いて、返事も聞かずに抱きしめた。
「…今2人きりになったら…我慢できる自信ない…」
耳元で囁いた言葉にシュウは腕の中で身体をこわばらせた。
(…こうなるよな?)
怖がって誰かを呼んでくれたら、それはそれでいい。この事は酔って言ってしまったことで終わらせる。そう自分に言い訳していると、思いがけない言葉が聞こえた。
「……いいよ…」
「…え?」
「…我慢…しなくていいから…」
照れた笑みを浮かべながら、シュウは真っ直ぐに見つめてそう言った。思いもよらない返事に間が空いた。
「……」
「意味分かって言ってる?」
「ちゃんと分かって…言ってるから」
そう言うとシュウは俺の脚の間に膝立ちになって、首に腕を回した。
シュウにマウントを取られた。なんて見上げると、薄らと頬を赤らめて微笑みながらぎこちなく唇を重ねてきた。
何が起こったのか分からず、固まってしまったのは俺の方だった。
シュウは唇を離すと、固まる俺を見下ろして頬に手を添わせた。
自分のしたことに照れているのか、恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いている。
「…その…大事にしてくれてるの…ちゃんと分かってるけど。…ずっとキスもしてなかったから。あ…さっきのキスはしたんだけど…。あの…正式な婚約もしたし…っ…」
シュウはあたふたしながら、そんなことを言って焦っている。
「………もっと……触れて欲しいって……そう……思って……」
(本当に思いもよらないことを言う…)
「何それ…」
「……私らしく…ないよね…?」
「そうだな」
微笑みながらシュウの髪をなでながら、重ねたばかりの唇を指でなぞった。
それだけでビクッと肩をすぼませるシュウにフッと笑ってしまう。
「…でも可愛いよ?」
「…か…可愛い…!?」
見上げたシュウは俺の言葉で気が緩んだのか、「そうかな?」と、頬を赤らめて微笑んだ。
いつもは凛としていて綺麗だけど、この表情も大好きだ。
慣れてないのに戸惑いながら、自分の思いを伝えようと焦るシュウが可愛いかった。
「俺も触れたいって思ってた…」
微笑みながら唇を重ねた。ゆっくりと舌で下唇をなぞると強張っていたシュウの力も抜けていく。
誰かとこうやって唇をかさねることあがこんなに嬉しいことなんだって、濃厚なキスを繰り返した。
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