セイレーンのガーディアン

桃華

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レイの過去

24.ひとつになれたら…(ユリア)☆

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 慣れた手つきでギンギンに勃ち上がった避妊具ゴムを装着していく。
 私は虚な瞳でそれを見ていた。その手つきも、紅潮してる身体も、その全てが艶っぽい。
 それに、レイをさせたのは私だって。そう考えると恥ずかしいけれど、嬉しくて…目が離せなくなってしまった。
 
「………物欲しそう」

「…え…っ?!」

 レイは閉じていた私の足を解いて身体を捻じ込むと、硬くなったモノを私の濡れた筋にあてがった。
 それだけで、ビクっと身体が震えてしまうのに、筋に沿わせて何度か擦りつけて焦らす。
 挿れられて無いのに、ナカがぎゅっとして蜜が溢れ出す。溢れ出た蜜は、クチュりと音を立てながら、レイのモノに絡みつく。

 気が狂いそうにが欲しい。抱きしめてぐちゃぐちゃに掻き乱してほしい。
 
 欲望?願望?分からないけど、身体が火照る。

「っ……っ…だって…ほしいんだもん…」

 また、心の声が漏れ出てしまった。私が今呟いたセリフ…完っっ全に痴女じゃん。真っ赤に染まった顔を両手で隠したけれどもう遅い。

 今夜だけで何度しているか分からない大失言を、また盛大にしてしまった。
 
「あのさ…そーゆー可愛いこと、そんな顔で言わないでくれる?」

 顔を覆っていた手はまたしても簡単に頭上にまとめあげられた。

「え…これって可愛いことな…んっ…ぁっ…はぅ…っ」

 もう喋るなと、言わんばかりに舌を捻じ込み口内を弄るキスをする。その唇に意識が持っていかれる。
 キスをしながら、もう片方の手で自分のモノを蜜口に当てると、一気に奥まで挿入した。

「ぁ゛ーっ~~~」

 重ねた唇から声とも呻きとも分からないものが発せられた。背中がビクンと反り返る。
 ナカに差し込まれたモノの圧迫感に満たされていく。
 荒い息づかいで唇を離したレイは、ナカを堪能するかのように目を閉じて、覆い被さった。
 密着する身体が熱い。耳元で感じる息遣いだけで、ナカがキュンと波打つ。それに応えるように、レイのも硬くドクンと脈打つのを感じる。

「んっ……っっ…ユリアのナカ…すごくあつい……」
 
 耳元でそう呟いて手首の拘束を解くと、その手で胸の頂きに触れた。掌で軽く押すように撫でると、勃起して赤くなった乳首を指先で弄った。

「ふぁっ…う…っ…ゃん……」

 嬌声をもらしながら快楽に耐えようと、シーツをぎゅっと掴んだ。

「~~っ……締めるの…やめて?…我慢してるから…」
「ぁん…っ…そんな…つもりじゃ…あっ…!」
「っ無理……もー、動くからっ」

 私の足を抱き腰を掴んで激しく打ち付けた。
 パンパンと身体がぶつかる音と、じゅっぷ、じゅっぷと蜜が泡立つ音が響く。
 膣の一番奥の壁を何度も突かれて、涙が溢れた。
 奥に当たるその刺激で、おかしくなりそうなくらい喘いだ。
 いとも簡単に絶頂まで登りつめてしまう自分が怖くなる。

「や゛っ!や゛ぁっ!…れぃ…まって…っっ!まって……!」

「…無理っ……」

 悪い顔で笑ってる…。止まってくれる気のないレイに、私はシーツを更に強く握りしめるしか無かった。
 苦しいくらいの荒い吐息と滴る汗は、混ざり合ってどちらのものかもわからない。

 イキたいけれどもっと繋がっていたい…だからまた、耐えるようにぐっと手に爪が食い込むほど握りしめた。
 見上げるレイの表情も、同じように苦しそうに耐えている。

「……手…背中に回して…」

 握った手に気づいたレイが優しく指を開いていく。今レイの背中に腕を回したら、背中に傷をつくっちゃう。

「…はぁっ…はぁ……やっ…だめ……」

手首を掴まれたまま激しく首を振った。

「…何で…?ユリアにもっと…くっつきたい」

 爪痕の残る掌をペロリと舐めあげると、腕私の腕を自分の背中へと寄せた。

「あんっ…だ…め゛…っ背中に…爪立てちゃう…」

「なにそれ…っ…っ……可愛い……」

 止まっていた腰をまた激しく打ち付けたるから、レイの背中に爪を立ててしまった。
 何度も何度もナカの一番奥の壁にうちつけられる。奥に当たるたびに敏感になっているナカがうねって、またキュンと締め付ける。
 抱きしめた身体から、魔力が流れ込んでくる。
 頭がぼんやりしてきて何も考えられない…。
 
「…あっ…っ!!ん…あっ…!!…あぅっ…もぅだめ……っいきそ…っ」

「うん…っ……俺も……っ」

 激しく打ち付けていた腰を強く引き寄せて、より一層奥の壁にごりっと押し当てた。
 挿入されたモノがドクドクと脈打つように震えて、ナカの壁に熱いモノがビュービューと当たった。

 頭の中が白くなって、また絶頂へと昇っていく。何かが弾けて、目の前に火花が散った。身体にチカラが入らない。
 ずり落ちそうな私を、レイは抱きしめて荒い吐息を耳元で繰り返している。
 合わさった身体から魔力が一気に流れて、私のナカを駆け巡る。満たされていく。
 

(あたたかい…)

 やっと、抱き合うことができた幸福感。覆い被さるレイの重さと温かさ。
 乾いた身体に水が染みこむように、レイの魔力が隅々まで行き渡る。優しい熱で身体中が満たされていく。

「…ふっ…え…」

 さっきまで死んじゃうんじゃ無いかって不安だった。目が覚めてからろくに触れ合うことも、話すことも出来なくて…。その状態で、自分の犯した過ちの記憶を取り戻したから。
 変わらないレイの優しさも、私を思って「平気だ」と言ってのける強さも。全部が愛おしい。
 息を整えていたのに、泣いてしまった。込み上げた涙が止まらない。

「えっ…?どっか痛かった…?」

身体を起こして、白濁した液体で溢れた避妊具ゴムを外していたレイが、
目を丸くして慌ててる。

「ちが…くて……ひっく…レイが好き……」

「!!……っ……俺も好きだよ……」

 泣いてる私の額に唇を落とすと、また抱きしめてくれた。涙を舌でなぞるレイが愛しくて、また好きと呟いた。
 レイは開いた口にその舌を差し込んで、舌を絡ませて吸い寄せた。

「あ…ぅん…はぁ…好き…っ…くちゅっ、はぁ…ん…ぁっ…すき…っんぁ…好き」

「はぁ…もっと言ってよ…。ちゅ…んっ…もっと聞きたい…」

 そう言いながら、いつの間にか硬さを、取り戻したソレをイッたばかりの蜜口にずぶりと差し込んだ。

「んっ…あぁっ!!…っえ…?!」

 苦しそうに眉を動かすレイを見上げると、「かわいすぎ…もー、止まらない」と、荒い息遣いで私の膝を抱いた。

「ん……いいよっ……っもっと…ちょうだい…」

「はっ……えろっ…いいよ…望み通り…もっとあげる…」

 打ち付ける音が頭に響く。今日は何度でもできそうなんて、またレイの背中に腕を回した。
 流れ込んででくる魔力を感じながら、このままたくさん吸収して、ひとつになれたらと、叶わないことを望んでしまった。
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