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第一部

第六章 穏やかな日々

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 少しずつ、生活のリズムが整い始めた。
 朝、起床して部屋を片付ける。洗濯物が溜まれば、籠にいれて持っていく。ここでは洗濯も楽だ。あの池の水ですすげばいい。そうすれば、綺麗になる。あとは干す。
 最初の頃は神殿の横に干すという事に抵抗があったが、山の麓に神殿がある為か、日が当たる時間が限られていることに気が付いた。早く乾かすためなら、やはり神殿の隣に干すのが一番だ。
 アイル達が自分達がしますと言ったが、丁寧にお断りした。若い女性に下履きを洗ってもらうのは、どうも気恥ずかしかった。だいたい、自分達だって、服とかぐらいしか干していない。それ以上は見ないようにしているが、先日、かわいい靴が干してあるのを見た。デュアの靴が綺麗になっていた。喜ぶ事だろう。
 それから、食堂に行く。
 朝は簡単な物ということが決まり、前の晩に作ったものが並ぶ。昨夜の残り物やら、ゆで卵やら、サラダやら。
 それとパン。
 一応、食べる前に匂いを嗅ぐが、今のところ傷んだ物が出てきたことはない。神の力は作った物にも残っているのだろう。まあ、しばらく放っておけば、カピカピになるのは、どこも一緒だ。
 それから、バサルは岩山の穴に向かう。
 広場に行き、祭壇に頭を下げ、小屋に行く。
 だいたいどのように使うかは分かっている物が多いが、手にしたことがない武器がほとんどだった。
 斧など……。バサルは持ったことがない。野営でも草木を刈るなら鉈で間に合っていたからだ。
 斧、鎖、大剣、投石用のベルト、弓矢。
 必要だったから、ここにあるのだろう。おそらく、何かあって、あったほうがいいと判断されてここに揃えられている。

 暴れる獣とか、か……。

 どのような獣が来たのかは、まだバサルは知らない。暇な時間にあの革表紙の本を読もうとは思うのだが、暇があればここに来たくなる。
 そして、その後は体を動かす。
 あきれるほど、体力が落ちていた。よくもまあ、デュアを担いで全力疾走できたものだ。途中で転べば無様だったろう。恥をかくところだったと息を吐く。
 騎士団にいた頃に行っていたトレーニングを思い出しながら繰り返す。無理をすれば次の日、筋肉痛に悩まされるのも久しぶりだった。

「痩せた?」
「ん?」

 調理場で小麦粉をこねて作った生地に、干し肉を刻んだ物と、塩を振ってしんなりさせた葉物野菜を混ぜた物を包んでいた時にデュアに聞かれた。

「そうか?」
「痩せたと言うより……しゅっとされたと言う感じです」
「しゅっ?」
「引き締まった?」

 アイロがそう!と頷く。アイルは真剣に生地に肉を乗せて包んでいる。なかなか、不器用だ。

「あー……そうかな」

 なんとなく、体を鍛えていることは伝えてないので、あやふやな言い方になる。デュアが、元気ならいんだけどねと干し肉がついていた骨を煮ながら言う。

「デュア、そこの野菜屑も入れろ。少し、臭い」
「あ、そう?気になる?」

 とうとう干し肉一本食べつくした。骨からスープが取れると教えてくれたのはデュアだ。バサルもそれは知らなかった。が、ものすごく獣臭い。

「この骨の真ん中から、いい出汁がでるんだって」
「山の民の知恵か?」
「そう」

 頷くデュアを見ながら、町より山の民の方が、肉を食べる習慣が多かっただろうと気が付く。煮た骨は最後は砕いて畑の肥料にするそうだ。無駄がない。

「も……難しい」

 アイルがどうにも包めないと両手を上げた。アイロの前には綺麗に襞が折られた包子がある。双子でも、それぞれ得意な事と苦手な事があるらしい。

「アイル、皮二枚で挟めばいい」
「……はい」

 アイルは体を動かすことが得意だ。洗濯を干すのも早い。手際が良い。だが、手先を使う事は苦手だった。アイロは逆だ。どこかおっとりしている。手先は器用だ。

「バサル、そろそろ濾すわ。頼んでいい?」

 スープができたのだろう。バサルがアイルにフォークでこうやって押し付けて、生地をくっつけると教えていたら、声を掛けられた。もう一つ鍋を出し、その上にさらしを置く。

「離れてろ」

 ぐらぐらと煮立ったスープだ。危ないとデュアが足台から飛び下りる。アイロがこちらにと呼ぶ。
 離れたのを確認して、スープを濾す。もわっと湯気が立ったが、悪くはない匂いになった。

「これに味付けをするのか?」

 そう!とデュアが飛び跳ねている。中身は大神官デュアだが、体はどうやら、これが好物だったらしい。まあ、普通、神殿では出ない料理だ。匂いが独特すぎる。

「この包子はどうするんですの?スープで煮ますの?」

 アイルがデュアに聞く。デュアがどうだったかなぁと考えている。

「煮た方が、味も出ていいだろ。よし、飯にしよう」

 デュアがきゃーっと声を上げて喜んだ。

 ◇

 食べてみて、うーんとなった。何と言えばいいのか……。

「濃い……」

 アイロがスープを飲んで呟く。そう、濃い、だ。神殿で味がしない物を食べ慣れてしまっていたからか、少し驚くほど、濃く感じる。

「口が……脂で」

 アイルが目を丸くしている。ここまで脂っこいものを今まで食べたことがないと言う顔だ。デュアは物も言わずに食べている。

「これを山の民は食べるのか」
「まあ、骨が出た時はね」

 そうかとバサルも思う。骨がないとできない料理か。

「寒い所に住む者達の食事だもの」
「……そうか」

 確かに体は温まりそうだ。バサルは食べていくうちに、癖になりそうな味だと思ったが、珍しくアイル達は困った顔になる。

「包子は美味しいです」
「でも、焼いた方が好きかも……」

 よし、とバサルがアイルを指さして笑う。

「ほら、自分で料理を考え付いたじゃないか」
「え」

 アイルが焼いた方が好きと言ったことをバサルが褒めてやる。少し、待ってなと残っていた包子を鉄鍋で焼いてやる。

「あ、美味しそう」
「私も食べたい!」
「ちょい待て!」

 スープまでたらい上げ、さらに焼いた包子をねだるデュアに入るのか?と聞きながら、追加して焼く。
 最近デュアの食欲がすごい。背が伸びる時なのだろうと思うが、会ったばかりの時より、倍食べるようになった気がする。

「服が小さくなるんじゃないか?」
「太ったってこと?」

 太ってはいないと思うが……。バサル達の目がぽんぽこりんに膨れたデュアの腹に集まった。

 ◇

 昼からはそれぞれ自由な時間だ。だが、バサルは最近マヌーサを探していた。

 会えない。

 あの穴で別れたきりだ。それとなくデュア達に聞くが、そうねと返事があるだけで、あまり気にした様子がない。
 もともと、ふいっとどこかへ行ってしまうことが多い人物ではあったが、それでも、姿が見えないと心配になる。

「マヌーサ!マヌーサ!」

 神殿をぶらつきながら、どこかにいないかと探し回る。入り口から入り、左に大広間。右に倉庫だ。表の神殿と造りは同じだと言う。バサルは表の神殿もこんなには歩き回らなかった。

「マヌーサ!」

 そこまで広いとは思えないのに、人一人探すのには苦労する。

「あんのくそばばぁ……」

 どこにいるんだと唸ると、なんだいと返事があった。バサルが飛び上がる。

「どこだっ?」
「うるさいねぇ……」

 どうやら祭壇のある部屋らしい。扉を開けようとして、固く閉じられていることに気が付いた。

「マヌーサ!」
「だから、なんだい」
「なんで、開かないっ?!」

 なんでって……マヌーサがあきれたように鼻を鳴らす音がする。

「祭壇にあんたがなんの用だ。ここは大神官様専用の祭壇だよ」

 バサルは慌てて扉から離れた。そうなのかと石でできた扉を見る。扉には神殿の紋章がやはり彫られていた。

「でも……あんたはそこで何してんだ?」
「……本当に」

 次から次にうるさいとぶつぶつ言うのが聞こえる。

「何か用なら言いなっ!」

 とうとう怒鳴られ、バサルが肩を竦める。いや、用が別にあるわけではない。ただ、顔を最近見ていなかったので心配だっただけだ。

「飯、食ってんのか?」
「……ちゃんと食ってるだろうが」

 そう……マヌーサ用と取り分けている皿はちゃんと空になっているのだが……。

「顔ぐらい見せろ」

 元から多い人数ではない。それなのに、最近は四人でばかり食事をしている。

「一人で食っても……うまくないだろう?」
「……考えとく」

 どうやら、バサルが心配していると言う事は分かったらしい。それでも、うんと言わないところはマヌーサらしいが。

「なんか、好きなもんないか?あれば作るぞ」

 バサルの言葉にしばらくなにか考えていたらしいマヌーサが『ショウガの砂糖漬け』と答えた。

 ◇

 ショウガの砂糖漬けってなんだ?
 作ると言った以上、作りたいのだが……『ショウガ』と言うところでお手上げだ。
 砂糖漬けというのはおそらく、砂糖で漬けてあるものだとも思うが……。

「なんつう、贅沢な……」

 砂糖自体が高級品だというのに。それに漬け込むか、なんかだというのだろうか。

「デュア!」
「ん?」

 午後はだいたい庭の東屋にいることが多いデュアをとっ捕まえて『ショウガの砂糖漬け』について尋ねるが、デュアもきょとんとしている。

「マヌーサがそれを食べたいって?」
「そう言ったんだ!」

 なんだろうと考えながらデュアが歩き出す。そこに洗濯物を取り入れたアイル達も加わり、にぎやかになる。

「ショウガ漬けでございますか?」
「ショウガじゃない。砂糖漬けだ」
「どちらにしても……高級品でございましょうねぇ」

 デュアが神殿に入ると先程まで閉まっていたはずの祭壇がある部屋の扉が開いている。あ、とバサルが飛び込むが、やはりマヌーサは見えない。

「くそっ!あの……」

 ばばぁが!ともう少しで言いそうになり、慌てて飲み込む。考えたら女性だらけだ。色々とまずい。

「どうしたの」
「さっきまで、ここにいたんだ!」
「……マヌーサ?」
「そう!」

 バサルがまだ近くにいるかもしれないと首を巡らせるが、やはり姿が見えない。それに、あの、いつも突いている杖の音もしない。

「お忙しいのでは?」

 アイロがのほほんと言うが、一体、何で忙しいと言うんだとバサルが睨むと、アイルの背に隠れた。

「でも、食欲はあるみたいだし。元気みたいだし」
「女性ですもの。姿を見られたくない時もあるのでは?」

 どうやら、心配しているのはバサルだけらしい。デュアにこういうことが今までもあったのかと聞くと、そうねぇと考え込む。

「なかったわけではないわ。……多分、そういう時期だとは思うけど」
「そういう時期?」
「ここも古いもの。ソロとちょっと話した方がいいかもしれない」

 全く話が噛み合わない。ここが古いのとマヌーサが顔を出さないのと何が繋がると言うのだろう。

「マヌーサっ!!」

 とうとう怒鳴ってしまい、石造りの神殿でバサルの声が反響する。アイル達が飛び上がり、抱き合う。

「ショウガの砂糖漬け!持ってきたら、顔出せ!絶対だぞ!」

 どこかで、ふんと鼻を鳴らす音が聞こえた気がした。

 ◇

 その次の日、本当にソロがやってきた。
 いそいそと昼前に来たところを見れば、一緒に昼飯を食べるつもりらしい。

「ソロ様は港町の生まれとお聞きしてますか」

 調理場でバサルが鍋の中を見ながら隣に立つ神官長に聞く。神官長は調理場に立つことが苦にならない男らしい。今日はバサルが知らなかった食材、あの白い粒、コメを使う料理を教えてくれると言う。

「そうさな。漁村で暮らしておったが、大波が出た時に両親を亡くしての。村の神殿に保護されたんじゃ」

 大波。バサルが聞いたことがない言葉になんですか?と聞く。

「言葉通りの大きな波じゃ。……家の高さにもなる波」
「家の高さ……」

 バサルの手が止まる。ソロは海の近くではそんなに珍しいことでもないと肩を竦める。風が強ければ起こる事だという。

「ただ……その時は別に風が強いというわけでもなかった。穏やかな日じゃったんだが……急に水がなくなったんじゃ」
「水?」
「海の水が消えた」
「海の水が消えた?」

 そう、とソロが言いながら、ぷすぷす言い出した鍋にバサルを小突く。バサルが慌てて鍋底を混ぜるが、少し焦げただろう。がりがりという手ごたえがある。

「……消える事なんてあるんですか?」
「ない」

 ソロが思い出したのか、深い溜息を吐く。

「だが、いつもは見えない海の底にいろんなものが落ちていてな。わしらはそれを拾うのに夢中になって……打ち鳴らされていた鐘に気が付かなかった」
「鐘?」
「いつもは火事の時の鐘の音じゃった……。あとから思えば、おそらくあれは火急の時の鐘の音なんじゃろう。逃げろという鐘の音じゃ」

 消えた海水。打ち鳴らされる鐘。

「おかしなぐらい静かだった。いつもは聞こえる波の音がせん。それなのに鐘ばかり鳴らされとる」

 誰かが、岸に向かい走り出した。その後をソロは追った。そのうち、すさまじい音が背中から聞こえてきた。

「背に……海になんかおると思った。振りかえるわけにもいかん。必死に逃げても、逃げても……喰われる」

 そして、喰われた。

「何かで突き飛ばされた。飛ばされて、落ちて……上も下も分からんようになって……気が付けば、儂は知らんところにおった」
「……知らない場所?」
「……村なぞなくなっとった。瓦礫の山の中に儂はおって、助けがくるのをただ待っとった」

 それほどの……大波。

「駄目じゃな」
「え?」

 むぅと言われ、バサルがはっとする。ぷすぷすいっていた鍋からとうとう煙が出始めている。

「ああっ!!」
「……もったいない」

 ああ……がくりと肩を落としたバサルの隣で、ソロもがくりと肩を落とした。

 ◇

 結局パンケーキになった。
 焦げ臭い調理場は今、換気中だ。鍋は水に浸してある。あとでバサルが責任をもって擦る。

「でも、美味しいです」

 アイロがはちみつが美味しいと顔を綻ばせる。バサルもどちらかといえば、おやつだよなと肩を竦める。ソロも文句はなさそうだ。

「でも、ミルクにレモンを入れただけで、チーズができるんですねぇ」
「すごくおいしい」

 チーズとはちみつがあうと以前、デュアが言っていたのを思い出したのだが……。

「デュアはどこだ?」
「先程、祭壇の間に行かれました」

 アイルがなぜ、こんなにふわふわにできるのだろうとパンケーキの断面を覗き込んでいる。どうもアイルは探求心が旺盛すぎて、食べることを楽しめていない。

「祭壇の間?だが、今日はもう、供物は下げてただろう?」

 デュア達は朝のうちに神殿に行き、供物を運んでくる。その中にミルクがあったから、パンケーキもチーズもできたのに。

「はぁ……」

 アイル達も顔を見合わせている。ソロがパンケーキを切りながら、肩を竦める。

「見回りもかねてじゃろう。最近、どこかで雨漏りがしているのかもとおっしゃっていらした」
「あ……」

 そう言えば、神殿が古くなったから、ソロを呼んだ方がいいかもとか言っていたか。

「……なら、俺も行くのに」

 だいたい、なぜ、見回りに一人で行くんだとぶつぶつパンケーキを突っついていたら、久しぶりにこつこつと言う音を聞いた。
 バサルが食堂を飛び出す。

「マヌーサっ!」

 マヌーサが使う杖の音だ。やっと出てきたのかと思って首を巡らせれば、小さな背中が調理場に入っていくのが見えた。

「マヌーサ!」
「……何この匂い」

 マヌーサに気を取られ、自分の後ろにデュアがいたことに気が付かなかった。デュアが顔を顰めている。

「なんか、焦がした?」
「あ、ああ。昼飯……」

 本当はコメという白い粒をつかって、リゾットと言う物を作る予定だったのだが、どうにもこうにも火加減が難しく焦がしてしまった。まあ、半分はバサルがソロの話に気を取られすぎていたからだが。

「じゃあ、今日の昼ごはんはないの?」

 思い切り悲しそうな顔になったデュアにいや、あると言いながらも、バサルは調理場に消えたマヌーサが気になって仕方がない。

「マヌーサが……」
「火事かと思ったんじゃない?」
「いや、焦がしただけ……」
「それで、今日のお昼は何なのよ」
「あ、パンケーキ……」

 パンケーキと聞いて、デュアが飛び上がる。はちみつは?と勢い込んで聞くデュアに気を取られた。

「やれやれ……」

 深い溜息と共に、またこつこつという音が聞こえる。

「マヌーサ!飯っ!」
「マヌーサの分、あっちっでしょう?」

 確かにマヌーサの分のパンケーキは調理場に置いてあるが!

「ソロ様もいらしてる!マヌーサっ!」

 ソロと言う名前を聞いて、デュアがバサルの腕を掴んだ。

「デュア?」
「早く言いなさい」

 ぐいっと子供らしくない力でデュアは食堂にバサルを連れて入る。ソロがデュアを見て、頭を下げる。

「ご機嫌麗しゅう。お先しておりました」
「構わないわ。冷めたら美味しくないもの」
「美味しいです」
「そう、アイル、私にお茶をくれる?」

 お茶。

 バサルが珍しいとデュアを見る。大人は食後によく飲むが、今までデュアがお茶が欲しいと言ったことがない。アイルも少し動きを止めたが、何も言わずに席を立ち、お茶の準備を始める。

「何か、ご用事だと伺っておりますが」
「マヌーサが出てこない」
「マヌーサ?」

 勢い込んで言ったバサルにソロがきょとんとする。バサルにとっては、神殿が古くなっただの、雨漏りだのとかいうより、顔を見せないマヌーサが心配だ。

「さっき、いたでしょう」
「いたが!」

 背中を見ただけだ。すぐそこにいるのに、顔を見せないってなんだっ?!

「雨漏りですか?」

 ソロがのほほんと聞く。以前の修繕はいつでしたかねぇとアイルが淹れたお茶を口にする。

「いや、雨漏りよりもだな!」
「来る」

 デュアの言葉にバサルも口を閉じる。

「……来る?」

 ソロの手が止まり……カップをそっとテーブルに置く。

「来ますか」

 デュアが自分の席に着き、パンケーキを渋い顔で見ながら、うんと頷いた。
 
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