126 / 147
最終章 一度目のその先へ
襲撃
しおりを挟む
「メアリー」
「あっ、ユアン。あなたも散歩」
式も終わり寝る前に酔い覚ましのつもりで庭園に出てきたユアンは、夜風にでもあたりに来たのか同じように一人で歩いていたメアリーを見つけるとそう声をかけた。
「アスタ先輩が目を覚まして、またさんざん飲まされそうだったから、クリスに押し付けてきた」
「大丈夫かしらクリス君」
「クリスは立派な聖職者だから、きっとアスタ先輩をうまく慰めてくれるよ」
ユアンの言葉に憐憫の情を浮かべていたメアリーが小さく笑う。
「あと、メアリー僕たちの結婚式についてなんだけど」
「うん」
メアリーが少し照れくさそうに頬を赤らめながらユアンを見上げる。
「次の買い入れが終わったらしばらくこっちでゆっくり出来そうなんだ、だから」
「わかったわ。お店の方ももう私が全部作らなくてもまわるぐらいにはなってるから」
「ありがとう、遅くなってごめんね」
「いいえ、私からも店が軌道に乗るまでってお願いしたのだし、ちょうどいいタイミングだわ」
くすぐったいような温かい空気が二人を包み込む。
「メアリー」
ユアンがメアリーの頬に手を伸ばす。
「ユアン」
その時だった。
「ユアンちょっと待って!」
メアリーの身についていたブレスレットが淡い光を放なった。
それは、クリスとルナが聖水を封じ込めることに成功した魔法石でできている魔除けのお守りだった。
それが光を放っているということは近くに、邪悪なものがいるということを示している。
ユアンがとっさにメアリーを背中に隠すように周りをうかがう。
その時視界の隅で何かが動いた。
「っ!」
「聖魔法”守りの盾”!」
メアリーがクリスのくれた魔法石を突き出すと、光り輝く盾が現れた。
それと同時に黒い影が二人に飛び掛かって来た。
「ヘビ?」
メアリーの魔法の盾にあたったヘビらしきものが、ジュッという音とともに地面に落ちる、すかさずユアンがそのヘビのような生き物の頭を踏みつけた。
「ユアン大丈夫?」
「あぁ、メアリーが守ってくれたから」
いつも持ち歩くようにしていた魔法石の袋を持ってこなかったことを後悔しながら、地面に転がったその亡骸を見た。
それはヘビに姿はよく似ていたが、黒とオレンジと模様とまがまがしい魔力から、こんな人里では見ることのない魔物の一種だとわかった。
「なんでこんな人里に魔物が」
そもそも魔物は魔力が豊富な森の奥からはめったに出てこない、そしてある程度人が住んでいる領地やまして屋敷などには魔除けの結界が張ってあるので、よほど強い魔物でなければそう容易には入ってこれないはずであった。
この魔物はどう見ても結界を壊してまで入って来るような強い魔物ではなかった。
ユアンたちが呆然としているなか、今度は屋敷の方から爆発音と叫び声が上がった。
「今度はなんだ?」
「ユアン、行きましょう」
☆──☆
屋敷内では至る所にヘビの死骸が転がっていた。
「火魔法”火炎の舞”」
「風魔法”切り裂く刃”」
「烈風剣」
「マリー!」
「アレク先輩! キール大丈夫か!?」
ユアンとメアリーが駆け寄る。
辺りにはさっきユアンたちを襲ったのと同じヘビの魔物の死骸がいたるところに転がっていた。
「こっちは大丈夫だ、ユアンたちも……大丈夫そうだな」
キールが二人の姿を見て安心したように息を吐いた。
「ルナたちは?」
「大丈夫、クリスくんがすぐに気がついて、みんなの部屋に結界を張ってくれたから部屋の中にいたものには被害はでていないはずだ」
ユアンたちのように庭や廊下にいたものは少し怪我をしてもはいたが、命を落とした者はいなかったようだ。
「いったなんで魔物が」
するとアレクがユアンに中身のない魔法石を放って寄こした。
「時期王太子妃を狙ったにしては、魔物が弱すぎるから街灯の発表を知った魔法使いたちの警告か──」
「警告……」
結婚式だからこそ人の出入りがある程度自由だし、使用人も多く、魔物を閉じ込めた魔法石も設置しやすかったことだろう。
研究ラボのメンバーが狙われたのなら、ある程度魔法で対応できる魔物だ。
それでも結婚式で他の人達を守りながらでは大きな魔法も使えないし、酒も入っている。下手をすれば怪我だけですまなかったかもしれない。
今回被害が最小限にすんだのはクリスがいち早く異変に気がついて、客人を廊下に出さなかったからだろう。
「アレク先輩は予想がついてたんですか?」
そういえばアスタは再び酔いつぶれたらしくこの騒ぎの中眠ったままだというのに、アレクは全く酔っているように見えなかった。
「予想というか、一応レイモンドからマリー嬢の護衛を任されているからな」
唯一の妹の結婚式だというのに、任務も忘れただ祝ってられないアレクに少し同情する。
「ごめんなさい、せっかくの結婚式の日に」
ローズマリーが肩を落としながらキールに謝る。
「マリーが謝ることじゃない。もし魔法石関係だったら、アンリも狙われてるってことだから、逆にみんながいてくれて助かったよ」
キールはそう言ったが、ローズマリーは申し訳なさそうに俯いたままだった。
「まぁ。みな大きな怪我もなくてよかったじゃないか。とりあえず、犯人捜しは明日からにして、今は怪我人がいないか見て回ろう」
「私もお手伝いします」
「ありがとう」
アレクがポンとメアリーの頭に手を置くとそう言った。
☆──☆
お昼を過ぎたあたりに、ようやく呑気な顔で起きてきたアスタに昨夜のことを話すと。
「よくも妹の結婚記念日に傷をつけてくれたな」
と怒りをあらわにした。
「まあ魔法石を悪用しようとするやつが現れるなど想定内だから、こちらも対策済みだ」
そしてニヤリと悪魔のような笑みを浮かべた。
「あっ、ユアン。あなたも散歩」
式も終わり寝る前に酔い覚ましのつもりで庭園に出てきたユアンは、夜風にでもあたりに来たのか同じように一人で歩いていたメアリーを見つけるとそう声をかけた。
「アスタ先輩が目を覚まして、またさんざん飲まされそうだったから、クリスに押し付けてきた」
「大丈夫かしらクリス君」
「クリスは立派な聖職者だから、きっとアスタ先輩をうまく慰めてくれるよ」
ユアンの言葉に憐憫の情を浮かべていたメアリーが小さく笑う。
「あと、メアリー僕たちの結婚式についてなんだけど」
「うん」
メアリーが少し照れくさそうに頬を赤らめながらユアンを見上げる。
「次の買い入れが終わったらしばらくこっちでゆっくり出来そうなんだ、だから」
「わかったわ。お店の方ももう私が全部作らなくてもまわるぐらいにはなってるから」
「ありがとう、遅くなってごめんね」
「いいえ、私からも店が軌道に乗るまでってお願いしたのだし、ちょうどいいタイミングだわ」
くすぐったいような温かい空気が二人を包み込む。
「メアリー」
ユアンがメアリーの頬に手を伸ばす。
「ユアン」
その時だった。
「ユアンちょっと待って!」
メアリーの身についていたブレスレットが淡い光を放なった。
それは、クリスとルナが聖水を封じ込めることに成功した魔法石でできている魔除けのお守りだった。
それが光を放っているということは近くに、邪悪なものがいるということを示している。
ユアンがとっさにメアリーを背中に隠すように周りをうかがう。
その時視界の隅で何かが動いた。
「っ!」
「聖魔法”守りの盾”!」
メアリーがクリスのくれた魔法石を突き出すと、光り輝く盾が現れた。
それと同時に黒い影が二人に飛び掛かって来た。
「ヘビ?」
メアリーの魔法の盾にあたったヘビらしきものが、ジュッという音とともに地面に落ちる、すかさずユアンがそのヘビのような生き物の頭を踏みつけた。
「ユアン大丈夫?」
「あぁ、メアリーが守ってくれたから」
いつも持ち歩くようにしていた魔法石の袋を持ってこなかったことを後悔しながら、地面に転がったその亡骸を見た。
それはヘビに姿はよく似ていたが、黒とオレンジと模様とまがまがしい魔力から、こんな人里では見ることのない魔物の一種だとわかった。
「なんでこんな人里に魔物が」
そもそも魔物は魔力が豊富な森の奥からはめったに出てこない、そしてある程度人が住んでいる領地やまして屋敷などには魔除けの結界が張ってあるので、よほど強い魔物でなければそう容易には入ってこれないはずであった。
この魔物はどう見ても結界を壊してまで入って来るような強い魔物ではなかった。
ユアンたちが呆然としているなか、今度は屋敷の方から爆発音と叫び声が上がった。
「今度はなんだ?」
「ユアン、行きましょう」
☆──☆
屋敷内では至る所にヘビの死骸が転がっていた。
「火魔法”火炎の舞”」
「風魔法”切り裂く刃”」
「烈風剣」
「マリー!」
「アレク先輩! キール大丈夫か!?」
ユアンとメアリーが駆け寄る。
辺りにはさっきユアンたちを襲ったのと同じヘビの魔物の死骸がいたるところに転がっていた。
「こっちは大丈夫だ、ユアンたちも……大丈夫そうだな」
キールが二人の姿を見て安心したように息を吐いた。
「ルナたちは?」
「大丈夫、クリスくんがすぐに気がついて、みんなの部屋に結界を張ってくれたから部屋の中にいたものには被害はでていないはずだ」
ユアンたちのように庭や廊下にいたものは少し怪我をしてもはいたが、命を落とした者はいなかったようだ。
「いったなんで魔物が」
するとアレクがユアンに中身のない魔法石を放って寄こした。
「時期王太子妃を狙ったにしては、魔物が弱すぎるから街灯の発表を知った魔法使いたちの警告か──」
「警告……」
結婚式だからこそ人の出入りがある程度自由だし、使用人も多く、魔物を閉じ込めた魔法石も設置しやすかったことだろう。
研究ラボのメンバーが狙われたのなら、ある程度魔法で対応できる魔物だ。
それでも結婚式で他の人達を守りながらでは大きな魔法も使えないし、酒も入っている。下手をすれば怪我だけですまなかったかもしれない。
今回被害が最小限にすんだのはクリスがいち早く異変に気がついて、客人を廊下に出さなかったからだろう。
「アレク先輩は予想がついてたんですか?」
そういえばアスタは再び酔いつぶれたらしくこの騒ぎの中眠ったままだというのに、アレクは全く酔っているように見えなかった。
「予想というか、一応レイモンドからマリー嬢の護衛を任されているからな」
唯一の妹の結婚式だというのに、任務も忘れただ祝ってられないアレクに少し同情する。
「ごめんなさい、せっかくの結婚式の日に」
ローズマリーが肩を落としながらキールに謝る。
「マリーが謝ることじゃない。もし魔法石関係だったら、アンリも狙われてるってことだから、逆にみんながいてくれて助かったよ」
キールはそう言ったが、ローズマリーは申し訳なさそうに俯いたままだった。
「まぁ。みな大きな怪我もなくてよかったじゃないか。とりあえず、犯人捜しは明日からにして、今は怪我人がいないか見て回ろう」
「私もお手伝いします」
「ありがとう」
アレクがポンとメアリーの頭に手を置くとそう言った。
☆──☆
お昼を過ぎたあたりに、ようやく呑気な顔で起きてきたアスタに昨夜のことを話すと。
「よくも妹の結婚記念日に傷をつけてくれたな」
と怒りをあらわにした。
「まあ魔法石を悪用しようとするやつが現れるなど想定内だから、こちらも対策済みだ」
そしてニヤリと悪魔のような笑みを浮かべた。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる