102 / 147
第三章 告白をもう一度
アップルパイに罪はない
しおりを挟む
いつもは三つ編みにされ背中の中程まで垂れている栗色の髪は、耳の上で綺麗な編み込みを少しほどこしただけで、フワリと自然におろされている。
「変ですか?」
そういって頬を赤らめながらメアリーが少し潤んだような若草色の瞳をユアンにちらりと向ける。
「……いや、可愛いです」
普段化粧などしたことないメアリーは今日はうっすらと化粧をしている。
「マリーが……してくれたんです」
そういって恥ずかしそうに俯く。
制服ではなく白いフリルのついたシャツに黄色いロングのふわりとしたスカート。
「本当に可愛いですよ、メアリーさん」
そういうとチークがのった頬がさらにバラ色に色づいた。
「行きましょうか」
ユアンも少し緊張した面持ちで、メアリーに手を差しのべる。
この間の話題にでたアップルパイの店に今日は二人で行くのだ。
ローズマリーにそのことを話したら、『全力で応援しますわ』といって、今日のいでたちにされてしまった。
なんだかいかにも気合を入れてきましたというようで、メアリーは余計恥ずかしくなったが、ユアンの一言でそんなことも頭から飛んでいく。
色々言いたいことや聞きたいことを考えてきたはずなのに、ユアンの顔をまともに見ることさえできない。
「ここですメアリーさん」
白と赤を基調にした可愛らしい店。扉を開けるとふわりと甘いアップルパイの香りが漂ってくる。
「美味しいですね。メアリーさん」
「…………」
しかしメアリーはアップルパイを食べながら別のことを考えていた。
『それで誰ですの? ユアン様の(浮気)相手は?』
ローズマリーの言葉にメアリーは首を振る。
『知らないわ』
でもメアリーには確かな確信があった。
『そうなのですね。ではメアリーはどうしたいのですか?』
『私は……』
そこでハッと我に返った。しかしユアンはいつものようにニコニコとメアリーを見詰めている。
メアリーは食べている途中でたまに使われている調味料や作り方をあれこれ考えてしまい自分の世界に閉じこもってしまう癖がある。
家族にも呆れられるこの癖をはじめてユアンの前でしてしまった時も、呆れるでも急かすでもなく、食べ終わった皿越しにそんなメアリーをただ待っていてくれたのだ。
だから今もきっとメアリーがアップルパイのことを考えていると思っているのだろう。
「……美味しかったです」
よかったと顔を綻ばすユアン。
「少し歩きませんか?」
いつのまにかなくなっているアップルパイの皿をぼんやり眺めているメアリーにユアンが声をかける。
「メアリーさん?」
ユアンとメアリーは港へと続く街道を歩いていた。
「あっ、すみません。ちょっと考え事をしてました」
慌てたようにそう言って笑顔を作るが、ユアンの藍色の瞳がすっとメアリーからそらされる。
「すみません」
「いえ、つまらない話だったから。ハハハ──」
ユアンが乾いた笑いを立てる。
「あっ、メアリーさん、ちょっとこっち来てください」
そういうとメアリーの手を引く。
「ほら、ここどうですか?」
「あっ」
メアリーが口元を抑える。
そこには色々な料理に使う金物が並べられていた。
ユアンを見上げるとユアンは懐かしむような眼差しで店内を見渡して
「メアリーさん料理好きだからきっとこういう店も好きかなって」
そう言った微笑んだ。
「はい、好きです」
メアリーは少し目を伏せると、ニコリと顔を上げそう答えた。そしていくつかの品を手に持って見る。
本当にメアリーがいつか欲しいなと思っていたものが全部揃ってるんじゃないかと思うほど品揃えは充実していた。その上、おたまの持ち手などちょっとしたところに猫の模様が入っていたりして、メアリーの乙女心も鷲掴みにしてくる。
「あっ、私ったらつい夢中になって」
いつしか真剣に品定めを始めていて、ハッと我にかえり慌ててユアンの姿を探す。店の中をぐるりと見渡すと、ユアンも何かを熱心に選んでいるようだった。
「ユアン様も料理作られたりするのですか?」
「簡単なものなら少し」
そういって笑う。メアリーの地方では貴族の令嬢でも料理をするのは普通のことだが、王都で料理を作る貴族の令嬢などほとんどいない、ましてや男性など厨房にすら入らないと聞いていた。
(食べるのが好きなのは知っていたけど、作るのも好きだなんて)
驚きと共にまた心が小さくはねた。
「でも、お菓子だけはいつもうまくいかなくて」
「お菓子はちゃんと計らないと」
メアリーが楽しそうに笑いかける。
「ちゃんと計ってるつもりなんだけどな、一緒に確認してくれた時だって──」
いいかけて、ハッとしてやめる。ユアンがさっきまでニコニコしていたメアリーをチラリと横目で見る。
「私、これ買ってきますね」
しかし聞こえてないのか、メアリーは元気にそういうと道具を持ってその場から立ち去った。
「えーと、ほかにみたい場所ありますか?」
店から出るとどこかぎこちない笑顔でユアンが尋ねる。
「……海が、見たいです」
「……じゃあこのまま、進みましょう」
メアリーがいつもよりゆっくりとした足取りで歩みを進める。ユアンもそれに合わせてゆっくり歩く。
いつもそうだった、それが当たり前のように自然に歩調を合わせて歩いてくれるのだ。初めはわからなかったほどだ、ユアンが自分に合わせて歩いてくれているなんて。そんなにまで自然にやってのけるのだ。海に着くまでの道すがらメアリーはそんなことをぼんやりと思う。
「メアリーさん、着きましたよ」
メアリーが俯いていた顔を上げる。
地平線まで見渡せる広大な海が一望できた。
カモメが気持ちよさそうに空を飛んでいく。
「メアリーさん」
藍色の瞳に先ほどよりさらに強く緊張した色が浮かんでいる、それと同時にメアリーを気遣うような心配気に揺れる色も見える。
ユアンが一生懸命話題をふっていたのに今日はずっと心ここにあらずという態度でここまできてしまったからだろう。
メアリーは大丈夫と答えるように小さく微笑んだ。
ほっとした藍色の瞳がやんわり微笑み返す。
『私は何があってもメアリーの味方ですわ。だからあなたの思うようになさい。でも私は二人は運命の相手だと思っています。そうこれはいわば愛の試練というものですわ』
怒りながらも最後には背中を押してくれたローズマリーの言葉を思い出す。
「メアリーさん、あの……」
何かをいいかけたユアンの言葉を遮るようにメアリーが首を振る。そして何かを決意したようにユアンを真っ直ぐに見据えた。
「ユアン様、私あたなのことが好きみたいです」
「変ですか?」
そういって頬を赤らめながらメアリーが少し潤んだような若草色の瞳をユアンにちらりと向ける。
「……いや、可愛いです」
普段化粧などしたことないメアリーは今日はうっすらと化粧をしている。
「マリーが……してくれたんです」
そういって恥ずかしそうに俯く。
制服ではなく白いフリルのついたシャツに黄色いロングのふわりとしたスカート。
「本当に可愛いですよ、メアリーさん」
そういうとチークがのった頬がさらにバラ色に色づいた。
「行きましょうか」
ユアンも少し緊張した面持ちで、メアリーに手を差しのべる。
この間の話題にでたアップルパイの店に今日は二人で行くのだ。
ローズマリーにそのことを話したら、『全力で応援しますわ』といって、今日のいでたちにされてしまった。
なんだかいかにも気合を入れてきましたというようで、メアリーは余計恥ずかしくなったが、ユアンの一言でそんなことも頭から飛んでいく。
色々言いたいことや聞きたいことを考えてきたはずなのに、ユアンの顔をまともに見ることさえできない。
「ここですメアリーさん」
白と赤を基調にした可愛らしい店。扉を開けるとふわりと甘いアップルパイの香りが漂ってくる。
「美味しいですね。メアリーさん」
「…………」
しかしメアリーはアップルパイを食べながら別のことを考えていた。
『それで誰ですの? ユアン様の(浮気)相手は?』
ローズマリーの言葉にメアリーは首を振る。
『知らないわ』
でもメアリーには確かな確信があった。
『そうなのですね。ではメアリーはどうしたいのですか?』
『私は……』
そこでハッと我に返った。しかしユアンはいつものようにニコニコとメアリーを見詰めている。
メアリーは食べている途中でたまに使われている調味料や作り方をあれこれ考えてしまい自分の世界に閉じこもってしまう癖がある。
家族にも呆れられるこの癖をはじめてユアンの前でしてしまった時も、呆れるでも急かすでもなく、食べ終わった皿越しにそんなメアリーをただ待っていてくれたのだ。
だから今もきっとメアリーがアップルパイのことを考えていると思っているのだろう。
「……美味しかったです」
よかったと顔を綻ばすユアン。
「少し歩きませんか?」
いつのまにかなくなっているアップルパイの皿をぼんやり眺めているメアリーにユアンが声をかける。
「メアリーさん?」
ユアンとメアリーは港へと続く街道を歩いていた。
「あっ、すみません。ちょっと考え事をしてました」
慌てたようにそう言って笑顔を作るが、ユアンの藍色の瞳がすっとメアリーからそらされる。
「すみません」
「いえ、つまらない話だったから。ハハハ──」
ユアンが乾いた笑いを立てる。
「あっ、メアリーさん、ちょっとこっち来てください」
そういうとメアリーの手を引く。
「ほら、ここどうですか?」
「あっ」
メアリーが口元を抑える。
そこには色々な料理に使う金物が並べられていた。
ユアンを見上げるとユアンは懐かしむような眼差しで店内を見渡して
「メアリーさん料理好きだからきっとこういう店も好きかなって」
そう言った微笑んだ。
「はい、好きです」
メアリーは少し目を伏せると、ニコリと顔を上げそう答えた。そしていくつかの品を手に持って見る。
本当にメアリーがいつか欲しいなと思っていたものが全部揃ってるんじゃないかと思うほど品揃えは充実していた。その上、おたまの持ち手などちょっとしたところに猫の模様が入っていたりして、メアリーの乙女心も鷲掴みにしてくる。
「あっ、私ったらつい夢中になって」
いつしか真剣に品定めを始めていて、ハッと我にかえり慌ててユアンの姿を探す。店の中をぐるりと見渡すと、ユアンも何かを熱心に選んでいるようだった。
「ユアン様も料理作られたりするのですか?」
「簡単なものなら少し」
そういって笑う。メアリーの地方では貴族の令嬢でも料理をするのは普通のことだが、王都で料理を作る貴族の令嬢などほとんどいない、ましてや男性など厨房にすら入らないと聞いていた。
(食べるのが好きなのは知っていたけど、作るのも好きだなんて)
驚きと共にまた心が小さくはねた。
「でも、お菓子だけはいつもうまくいかなくて」
「お菓子はちゃんと計らないと」
メアリーが楽しそうに笑いかける。
「ちゃんと計ってるつもりなんだけどな、一緒に確認してくれた時だって──」
いいかけて、ハッとしてやめる。ユアンがさっきまでニコニコしていたメアリーをチラリと横目で見る。
「私、これ買ってきますね」
しかし聞こえてないのか、メアリーは元気にそういうと道具を持ってその場から立ち去った。
「えーと、ほかにみたい場所ありますか?」
店から出るとどこかぎこちない笑顔でユアンが尋ねる。
「……海が、見たいです」
「……じゃあこのまま、進みましょう」
メアリーがいつもよりゆっくりとした足取りで歩みを進める。ユアンもそれに合わせてゆっくり歩く。
いつもそうだった、それが当たり前のように自然に歩調を合わせて歩いてくれるのだ。初めはわからなかったほどだ、ユアンが自分に合わせて歩いてくれているなんて。そんなにまで自然にやってのけるのだ。海に着くまでの道すがらメアリーはそんなことをぼんやりと思う。
「メアリーさん、着きましたよ」
メアリーが俯いていた顔を上げる。
地平線まで見渡せる広大な海が一望できた。
カモメが気持ちよさそうに空を飛んでいく。
「メアリーさん」
藍色の瞳に先ほどよりさらに強く緊張した色が浮かんでいる、それと同時にメアリーを気遣うような心配気に揺れる色も見える。
ユアンが一生懸命話題をふっていたのに今日はずっと心ここにあらずという態度でここまできてしまったからだろう。
メアリーは大丈夫と答えるように小さく微笑んだ。
ほっとした藍色の瞳がやんわり微笑み返す。
『私は何があってもメアリーの味方ですわ。だからあなたの思うようになさい。でも私は二人は運命の相手だと思っています。そうこれはいわば愛の試練というものですわ』
怒りながらも最後には背中を押してくれたローズマリーの言葉を思い出す。
「メアリーさん、あの……」
何かをいいかけたユアンの言葉を遮るようにメアリーが首を振る。そして何かを決意したようにユアンを真っ直ぐに見据えた。
「ユアン様、私あたなのことが好きみたいです」
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる