王子×悪戯戯曲

そら汰★

文字の大きさ
上 下
584 / 716
第20.5幕 二人の卒業式《悠斗side》

05

しおりを挟む
 尻タブを両手で支えると、持ち上げるように下から掬い上げる。瀬菜の体重を借りながら、器用に力を加え緩めを繰り返す。
 ガタガタと腰掛けた椅子が軋み、それに合わせて柔らかなお尻からパンパンと弾ける音と、ぱちゅぱちゅと濡れた音が鳴る。

「あぁ、凄い。瀬菜の中、トロトロになってきた」
「ふっ、あん……やダァ言わないでッ」
「ん? まだ恥ずかしい? なら、ほらッ大好きなところで素直になってッ」
「ひぃ──ッ! ああああッ」
 
 ゴリゴリと抉るように前立腺を突き上げる。声にならない声を上げながら、ビクビクと全身を震わせ背を弓形にし、白い喉を顕にした。
 先ほどまでの可愛らしさを残しながら、今は色気を撒き散らし俺を誘ってくる。もっと乱れた姿を焼きつけたくて、一度陰茎を引き抜き椅子から立ち上がると、机の上にその身を横たえた。
 さらりとした髪が頬に垂れ、白い首筋が薄っすらと紅く染まっている。ハァハァと呼吸を繰り返す度に、上下する胸元。中途半端に脱がされた制服のスボンの隙間から覗く白く細い脚が艶かしい。
 しばらくその姿を見下ろし堪能していると、キィーっと扉を開けたような開閉音が遠くで鳴った。音に驚いたのか、ビクッと身体を竦ませ眉間に皺を寄せていた。

「……悠斗?」

 不安そうに周囲の気配を窺いながら、俺の名前を呼ぶ。見えないものに恐怖を覚え、手探りに俺を探す姿が健気で愛おしい。
 宙に浮いた手のひらにキスを落とすと、シャツのボタンを外していく。

「……誰か来ちゃうよ」
「大丈夫、誰も来てない。こっちに集中して?」

 はだけたシャツの胸元に、ピンクの飾りが顕になると唇を寄せ舌先で触れた。柔らかな飾りは少し触れただけで、ピンと勃ち上がり色を濃くしていく。

「ンッ……はっ……」

 もう片方を指先で挟み、クニクニと捏ねながら可愛がる。その隙に太ももに掛かったズボンと下着を床に落とすと、ふるんと可愛いペニスが蜜を纏わせ跳ね上がった。

「あちこち尖っていて可愛いね?」
「うっ、あっ……」

 乳首をコロコロと愛撫しながら陰茎全体をシコシコと擦り上げると、腕で唇を覆い声を我慢し悶ている。すらりと伸びる白い脚がビクビクと痙攣し、濃紺色のソックスが空を切る。

「制服ってやっぱりえっちいね。靴下だけってのも唆る」
「ふぅっ……もっ、イッちゃうからッやめッ……」
「ん? イイよ? 瀬菜がイクとこ見たい」
「あっ、やダァ一緒が、ああんッ……」
「ふふっ、また可愛いこと言って」
「だって……卒業式だもん。一緒がいい……っ」

 そのひと言で俺のものも限界に追いやられる。大きく息を吸い込み吐き出すと、唇を噛みつくように貪った。
 唇を離すと同時に目隠しのネクタイを奪いとる。潤んだ瞳が眩しそうにしながら、俺をジッと見つめていた。

「……やっ、取っちゃダメ!」
「クスッ……俺もダメ。見て……感じて?」
「はっ、ああんッ!」

 膝を折り曲げ胸まで押しつけると、蕾に切先をヒタリとあてがいグググッと挿入していく。後孔と同じように瞳を広げ痙攣する姿にゾクゾクする。
 抑え切れない欲望が、俺を冷酷に駆り立てる。夢中で腰を振りたくり柔らかな粘膜を抉ってしまう。先端でゴリゴリとシコった部分を擦り上げると、抑えていた艷やかな声を響かせた。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

いとしの生徒会長さま

もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……! しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

花婿候補は冴えないαでした

いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。 本番なしなのもたまにはと思って書いてみました! ※pixivに同様の作品を掲載しています

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

Take On Me 2

マン太
BL
 大和と岳。二人の新たな生活が始まった三月末。新たな出会いもあり、色々ありながらも、賑やかな日々が過ぎていく。  そんな岳の元に、一本の電話が。それは、昔世話になったヤクザの古山からの呼び出しの電話だった。  岳は仕方なく会うことにするが…。 ※絡みの表現は控え目です。 ※「エブリスタ」、「小説家になろう」にも投稿しています。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

合鍵

茉莉花 香乃
BL
高校から好きだった太一に告白されて恋人になった。鍵も渡されたけれど、僕は見てしまった。太一の部屋から出て行く女の人を…… 他サイトにも公開しています

処理中です...