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第20幕 最後の一日
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指が抜ける頃には十分後孔は熟れ、抜け出た指を探すようにパクパクと伸縮を繰り返していた。
「瀬菜のタイミングで挿れて?」
「……うん」
悠斗に任せてしまったら間違いなく叫声をあげてしまう。正直悠斗の申し出はありがたかった。
コタツの天板に手をつくと、お尻を上げて悠斗のモノにゆっくりと腰を落としていく。うしろから悠斗が腰を支えてくれるが、上手くできるか不安で心臓がドキドキと煩いほど胸を叩いてくる。
先端の一番太い部分が襞を拡げ息を詰めると腰を引いてしまい、中途半端なところで静止すると深く息を吐き出した。
「……瀬菜、止まっているほうが辛いよ?」
コクコクと頷くが、それ以上腰を落とすことができない。支える太腿がぷるぷると震え、上半身を維持するのがシンドイ。背後で悠斗の詰める吐息が聞こえる。チラリと振り向くと、眉を寄せ瞳を閉じ堪えている様子に悠斗も辛いのだと、止まっていた腰をまたゆっくりと落とし始めた。
全て内部に収め終わった頃には額に汗を浮かべ荒い息を吐きながら、天板に頬をつきぐったりとしていた。
「頑張ったね? なんだか初めてしてる気分」
「……ごめん、上手く、できなくて」
「クスッ、上手だったよ?」
そう言いながら、悠斗は額に掛かる髪を払ってくれる。
「あとは任せてくれる?」
「うん……。優しく、してね?」
「あー……やばっ……はははっ、今のグッときた。本当に可愛いんだから」
悠斗は俺から上半身を離すと、床に両手をつきながら腰を軽く浮かせ下から突き上げ、内壁を揺らす。
「うんッ……んっ」
「これぐらいならイイ?」
優し過ぎる突き上げにブンブンと首を振ると、お尻をモジモジさせ悠斗を刺激する。
「こーら、任せてくれるんでしょ? 悪い子にはお仕置きだよ?」
「うあっ、あっあッ、あうッ」
グイッグイッと強く突き上げられ、肉がぶつかり合い尻タブが弾けてパンパンと音を鳴らす。コタツの脚がガタガタと抽挿に合わせて軋み出す。
粘膜が悠斗のモノと絡まり、擦れ、クチャクチャと水音をさせながら、体温までも上昇していく。敏感な身体は、あっという間に悠斗の陰茎を受け入れ喜びを示していた。
「──はっ、んんッ……もっと……してぇッ」
「エッチな瀬菜……最高に可愛い」
腰をうしろに引かれ膝をつかされると、バックから突かれる。コタツから出た下半身が、スースーと熱せられた肌を撫で冷ましていくのに熱は昇るばかりだ。悠斗の抽挿も速さを増し、獣のようなセックスに互いに夢中になってしまう。
身体を返され天板に貼りつけられると、欲情した悠斗の雄の顔に手を伸ばし引き寄せる。唇が重なり深くキスをすると抱き合う形で律動を再開させた。
激しい抽挿に声を上げるが、口腔を塞がれた喘ぎは逃げ場のない快感に飲まれ、身体が過敏にビクついてしまう。
もう……イッちゃう……。
我慢……できない……ああ、もっ、イクッ──!
ビクビクと痙攣しながら、悠斗の舌に吸いつくと精を吐き出した。
唇が離れ追い掛ける舌先を、悠斗が絡め吸いついてくる。数度腰を打ちつけられると、悠斗も俺の中に精を放った。
チュッ、クチュ……と、舌を絡めキスを求め合う。射精の余韻が引き始めると、キスを解き見つめ合う。そしてまたキスをする。会話もせず静かに唇で愛を確かめ合うと、悠斗が中から抜け出ていった。
「……はっ、はっ……背中……大丈夫?」
「ん……ちょっと、痛い……かも」
「ごめん。ベッド行こ」
「うん」
ベッドに移動すると裸で抱きしめ合い、キスをして温もりを感じ合う。多くを語らなくても愛おしくて堪らない。身体中が『愛してる』を囁いている。夜が更けても何度も求め合い、久々の快感に明け暮れた。
「瀬菜のタイミングで挿れて?」
「……うん」
悠斗に任せてしまったら間違いなく叫声をあげてしまう。正直悠斗の申し出はありがたかった。
コタツの天板に手をつくと、お尻を上げて悠斗のモノにゆっくりと腰を落としていく。うしろから悠斗が腰を支えてくれるが、上手くできるか不安で心臓がドキドキと煩いほど胸を叩いてくる。
先端の一番太い部分が襞を拡げ息を詰めると腰を引いてしまい、中途半端なところで静止すると深く息を吐き出した。
「……瀬菜、止まっているほうが辛いよ?」
コクコクと頷くが、それ以上腰を落とすことができない。支える太腿がぷるぷると震え、上半身を維持するのがシンドイ。背後で悠斗の詰める吐息が聞こえる。チラリと振り向くと、眉を寄せ瞳を閉じ堪えている様子に悠斗も辛いのだと、止まっていた腰をまたゆっくりと落とし始めた。
全て内部に収め終わった頃には額に汗を浮かべ荒い息を吐きながら、天板に頬をつきぐったりとしていた。
「頑張ったね? なんだか初めてしてる気分」
「……ごめん、上手く、できなくて」
「クスッ、上手だったよ?」
そう言いながら、悠斗は額に掛かる髪を払ってくれる。
「あとは任せてくれる?」
「うん……。優しく、してね?」
「あー……やばっ……はははっ、今のグッときた。本当に可愛いんだから」
悠斗は俺から上半身を離すと、床に両手をつきながら腰を軽く浮かせ下から突き上げ、内壁を揺らす。
「うんッ……んっ」
「これぐらいならイイ?」
優し過ぎる突き上げにブンブンと首を振ると、お尻をモジモジさせ悠斗を刺激する。
「こーら、任せてくれるんでしょ? 悪い子にはお仕置きだよ?」
「うあっ、あっあッ、あうッ」
グイッグイッと強く突き上げられ、肉がぶつかり合い尻タブが弾けてパンパンと音を鳴らす。コタツの脚がガタガタと抽挿に合わせて軋み出す。
粘膜が悠斗のモノと絡まり、擦れ、クチャクチャと水音をさせながら、体温までも上昇していく。敏感な身体は、あっという間に悠斗の陰茎を受け入れ喜びを示していた。
「──はっ、んんッ……もっと……してぇッ」
「エッチな瀬菜……最高に可愛い」
腰をうしろに引かれ膝をつかされると、バックから突かれる。コタツから出た下半身が、スースーと熱せられた肌を撫で冷ましていくのに熱は昇るばかりだ。悠斗の抽挿も速さを増し、獣のようなセックスに互いに夢中になってしまう。
身体を返され天板に貼りつけられると、欲情した悠斗の雄の顔に手を伸ばし引き寄せる。唇が重なり深くキスをすると抱き合う形で律動を再開させた。
激しい抽挿に声を上げるが、口腔を塞がれた喘ぎは逃げ場のない快感に飲まれ、身体が過敏にビクついてしまう。
もう……イッちゃう……。
我慢……できない……ああ、もっ、イクッ──!
ビクビクと痙攣しながら、悠斗の舌に吸いつくと精を吐き出した。
唇が離れ追い掛ける舌先を、悠斗が絡め吸いついてくる。数度腰を打ちつけられると、悠斗も俺の中に精を放った。
チュッ、クチュ……と、舌を絡めキスを求め合う。射精の余韻が引き始めると、キスを解き見つめ合う。そしてまたキスをする。会話もせず静かに唇で愛を確かめ合うと、悠斗が中から抜け出ていった。
「……はっ、はっ……背中……大丈夫?」
「ん……ちょっと、痛い……かも」
「ごめん。ベッド行こ」
「うん」
ベッドに移動すると裸で抱きしめ合い、キスをして温もりを感じ合う。多くを語らなくても愛おしくて堪らない。身体中が『愛してる』を囁いている。夜が更けても何度も求め合い、久々の快感に明け暮れた。
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