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第14幕 季節外れの天使ちゃん
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グイッと手を引かれ放り込まれたそこは、光がカーテンで遮られ薄暗く埃っぽい狭い空間だった。よく見ると準備室なのか鉄棚が並び資料が所狭しと並んでいた。
「急になんだよ。頼まれごとか?」
呟いた背後でパチンッ……と金属音が鳴り、ビクッと背中が震えてしまう。
「……えっと……悠斗くん?」
恐る恐る振り返り、出入り口の扉を塞ぐ悠斗が、それはそれは爽やかに爆弾発言を吐いた。
「瀬菜と学校で一度、エッチなことしてみたかったんだ。実千流ちゃんのお願いも聞いたでしょ? 俺のお願いも、もちろん聞いてくれるよね?」
爽やかにサラリとなにか言ってる。
「今日の可愛い瀬菜を俺にちょうだい?」
「……あの、悠斗くん。前にもさ、学校でしたよね? 一度とかじゃないよね? 去年も俺こんな感じで……」
「ううん。していないよ……最後までは」
俺の腰に腕を回し手首を掴むと、指先にチュッとキスを落とす悠斗。普段以上の色気ダダ漏れな悠斗に俺はたじろぎ、身を引いてしまう。
この姿を見られたときから危険は感じていたが、不意打ちに訪れた悠斗のお誘いに、たらりと汗が吹き出してしまう。
確かに今まで学校でエロいことはしたにせよ、最後まですることはなかったのだ。流石に学び舎ではまずいと、悠斗も常識的に自粛してくれている……そう思っていた俺は甘ちゃんだったようだ。
「ほら、逃げないの。ああ、今日はパンツいつものなんだね?」
「こらっ、捲るな! 誰か来たらどうするんだよ!」
短いスカートをたくし上げると、悠斗は「紐が良かったなー」と、軽い調子で言ってくる。
俺の心臓はバクバクと鳴り動揺しまくりだ。
「……姫乃ちゃん……今年も凄く可愛いよ? 一年に一回のご褒美かな」
「──はむっんっ……んっ」
口の中に悠斗の指先が二本忍び込むと、上顎や舌を捏ねられ愛撫される。飲み込めない唾液が口の中でちゃぷんと音をさせ、悠斗の指に絡んでいく。
クニクニと舌を挟まれ息が苦しく、鼻から抜けた声が室内に木霊する。指が口腔から抜け出る頃には酸欠気味で、コテっと悠斗の胸の中に身を委ねてしまっていた。
抜け出た指先はスカートに忍び寄り、下着の隙間から後孔に移動され、濡れた指を蕾に塗りつけられ潤いを与えられる。
悠斗のシャツをギュッと握り、フルフルと震えながら声を押し殺すと、名前を呼ばれ涙目で悠斗を見上げる。悠斗の顔が近付き貪るように唇を奪われると、指先とは異なる弾力のある舌に翻弄される。
「あっ、悠斗……こんなっ、ダメっ……ふぁっ」
「ンッ……姫乃ちゃんのお口……甘いね……ちゅっ」
「その呼び方っ……はっンッ、誰か……来ちゃう……から」
「大丈夫……二人だけ……」
「……ふぁッ……なんでっ、こんな格好の……ときにっ」
口の中が痺れるほど愛され、膝に力が入らない。ふにゃりとする俺を抱きしめながら、悠斗の指は先へと進みうしろを解していく。ビクッと身体が跳ねるたびに、頭上からクスッと笑う声が羞恥心を煽る。
「なんでだと思う? 普段の学生服姿の瀬菜と一線超えたら、俺は毎日瀬菜を校内で襲っちゃう。だから今日は特別に許して?」
ひくんと身体を震わせ、詰めた息を吐き出す。想像した訳ではないが、毎日犯されていたら溜まったものではない。
ここまで来たら後戻りするほうが難しい。焦りながらも昂る身体は悠斗が触れる度に溶けてしまう。
「もっ、早くっ終わらせてぇっ!」
「早く? そんな勿体ないこと……すると思うッ⁉︎」
「──あぅッ~~ッ! はっあんん……うっ」
「……ンッ、声は……抑えて」
悠斗はうしろを向かせ俺の手を鉄棚に掴まらせると、ピリッとなにかを裂いた。ほんのりとゴムの匂いがする。ピタッと冷たいような熱いような塊が蕾に触れ、水音を鳴らし粘膜を押し上げていった。
「急になんだよ。頼まれごとか?」
呟いた背後でパチンッ……と金属音が鳴り、ビクッと背中が震えてしまう。
「……えっと……悠斗くん?」
恐る恐る振り返り、出入り口の扉を塞ぐ悠斗が、それはそれは爽やかに爆弾発言を吐いた。
「瀬菜と学校で一度、エッチなことしてみたかったんだ。実千流ちゃんのお願いも聞いたでしょ? 俺のお願いも、もちろん聞いてくれるよね?」
爽やかにサラリとなにか言ってる。
「今日の可愛い瀬菜を俺にちょうだい?」
「……あの、悠斗くん。前にもさ、学校でしたよね? 一度とかじゃないよね? 去年も俺こんな感じで……」
「ううん。していないよ……最後までは」
俺の腰に腕を回し手首を掴むと、指先にチュッとキスを落とす悠斗。普段以上の色気ダダ漏れな悠斗に俺はたじろぎ、身を引いてしまう。
この姿を見られたときから危険は感じていたが、不意打ちに訪れた悠斗のお誘いに、たらりと汗が吹き出してしまう。
確かに今まで学校でエロいことはしたにせよ、最後まですることはなかったのだ。流石に学び舎ではまずいと、悠斗も常識的に自粛してくれている……そう思っていた俺は甘ちゃんだったようだ。
「ほら、逃げないの。ああ、今日はパンツいつものなんだね?」
「こらっ、捲るな! 誰か来たらどうするんだよ!」
短いスカートをたくし上げると、悠斗は「紐が良かったなー」と、軽い調子で言ってくる。
俺の心臓はバクバクと鳴り動揺しまくりだ。
「……姫乃ちゃん……今年も凄く可愛いよ? 一年に一回のご褒美かな」
「──はむっんっ……んっ」
口の中に悠斗の指先が二本忍び込むと、上顎や舌を捏ねられ愛撫される。飲み込めない唾液が口の中でちゃぷんと音をさせ、悠斗の指に絡んでいく。
クニクニと舌を挟まれ息が苦しく、鼻から抜けた声が室内に木霊する。指が口腔から抜け出る頃には酸欠気味で、コテっと悠斗の胸の中に身を委ねてしまっていた。
抜け出た指先はスカートに忍び寄り、下着の隙間から後孔に移動され、濡れた指を蕾に塗りつけられ潤いを与えられる。
悠斗のシャツをギュッと握り、フルフルと震えながら声を押し殺すと、名前を呼ばれ涙目で悠斗を見上げる。悠斗の顔が近付き貪るように唇を奪われると、指先とは異なる弾力のある舌に翻弄される。
「あっ、悠斗……こんなっ、ダメっ……ふぁっ」
「ンッ……姫乃ちゃんのお口……甘いね……ちゅっ」
「その呼び方っ……はっンッ、誰か……来ちゃう……から」
「大丈夫……二人だけ……」
「……ふぁッ……なんでっ、こんな格好の……ときにっ」
口の中が痺れるほど愛され、膝に力が入らない。ふにゃりとする俺を抱きしめながら、悠斗の指は先へと進みうしろを解していく。ビクッと身体が跳ねるたびに、頭上からクスッと笑う声が羞恥心を煽る。
「なんでだと思う? 普段の学生服姿の瀬菜と一線超えたら、俺は毎日瀬菜を校内で襲っちゃう。だから今日は特別に許して?」
ひくんと身体を震わせ、詰めた息を吐き出す。想像した訳ではないが、毎日犯されていたら溜まったものではない。
ここまで来たら後戻りするほうが難しい。焦りながらも昂る身体は悠斗が触れる度に溶けてしまう。
「もっ、早くっ終わらせてぇっ!」
「早く? そんな勿体ないこと……すると思うッ⁉︎」
「──あぅッ~~ッ! はっあんん……うっ」
「……ンッ、声は……抑えて」
悠斗はうしろを向かせ俺の手を鉄棚に掴まらせると、ピリッとなにかを裂いた。ほんのりとゴムの匂いがする。ピタッと冷たいような熱いような塊が蕾に触れ、水音を鳴らし粘膜を押し上げていった。
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