224 / 716
第6幕 計画は入念に、愛情込めて
30
しおりを挟む
「乳首だけでイってみる? ずっとこうやって、コリコリしていたら腰砕けになれるかもよ?」
「うっ、ん……、そんなぁッ無理……だぁッ……はぁッ!」
「そうだ、今度ここにピアスしようか? 瀬菜の可愛い乳首なら、青いサファイアとか似合うかも」
「ダメ、痛いの……やぁんッ! あ……あッ、ひィッーー‼︎」
ゴリッと犬歯で噛み付かれ引っ張られると、ジワッと少しだけ射精をしてしまう。
「クスッ、ちょっと出ちゃったね。びっくりしたのかな? それともピアスする想像でもした?」
「あっ、んっ……バカ……っ」
息が整わないうちにうしろを向かされ、放たれた精液を掻き出されてしまう。どうやら今日はこれでお終いのようだ。
期待をしていた分シュンとしてしまう。全身が燻り冷水にでも浸からなければ、落ち着きそうにない。淡い吐息をホーッと吐き出すと、悠斗は俺の唇を啄み耳元に顔を寄せた。
「瀬菜、ベッドでしよ?」
悠斗の色気のある低音で囁かれただけで、ゾクリと身体が震える。瞳を潤ませながら、悠斗の誘いにコクリと小さく頷いた。
***
朝目を覚ますと、隣で悠斗が俺の髪を弄りながら微笑んでいた。髪に触れる指先が妙に心地良く、瞼がまた下がってしまいそうだ。
スリスリと悠斗の胸に頰を寄せると、頭にちゅっちゅっとキスをしてくれる。たったそれだけなのに、幸せ過ぎてベッドから出たくなくなってしまう。
「おはよう。ぐっすりだったね」
「はよ。おかげさまで……メチャ熟睡って感じ」
「三浦さん達とは、何時待ち合わせだっけ?」
「えっと……白桜駅に十三時待ち合わせ。もうちょっとこのままダラダラしてていい?」
「もちろん。俺もまだ瀬菜から離れたくない」
「へへっ……良かった♪」
朝のこんなやり取りも久々で、顔がにやけてしまう。温かな体温に惹かれるように足を絡ませると、悠斗の股間に触れてしまう。そっと心の中で苦笑いを浮かべる。兆しをみせるそれに気付いていないふりをし、悠斗のぬくもりに大人しく浸っていた。
布団から抜け出さずにただイチャイチャしているだけなのに、時間はどんどん過ぎていく。勉強をしているときは、一分でも長く感じるというのに、幸せな時間はあっという間だ。
軽くご飯を食べて支度をすると、待ち合わせの時間が迫っていた。駅まで早歩きで向かうと、すでにみんな揃っており、多澤に「どうせイチャついてて遅くなったんだろ?」と、見抜かれてしまう。
三浦さんの家に到着すると、忘れないうちに薄い本を返却しておく。瞳を輝かせながら三浦さんはアニメと本の感想を俺に要求して来た。そんな三浦さんにたじろぐ俺の代わりに、悠斗がキラキラ王子スマイルを携えながらも興奮した様子で伝えていた。
悠斗くん……その笑顔でその卑猥極まりない発言どうかと思うぞ……。
三浦さんも、もう少しオブラートに包んでくれないかな?
二人はすっかり意気投合し、盛り上がりを見せている。悠斗はちゃっかり帰りに違う薄い本を借りる約束もしていた。もう一緒に見るのは勘弁して欲しい。
「話は尽きないけど時間も限られてるし、立花君からお願いできる?」
三浦さんは俺達に待つように言うと、お茶とお菓子を振る舞ってくれた。変身過程も見てみたいが、完成した状態のほうがワクワク感が大きいというものだ。
「うっ、ん……、そんなぁッ無理……だぁッ……はぁッ!」
「そうだ、今度ここにピアスしようか? 瀬菜の可愛い乳首なら、青いサファイアとか似合うかも」
「ダメ、痛いの……やぁんッ! あ……あッ、ひィッーー‼︎」
ゴリッと犬歯で噛み付かれ引っ張られると、ジワッと少しだけ射精をしてしまう。
「クスッ、ちょっと出ちゃったね。びっくりしたのかな? それともピアスする想像でもした?」
「あっ、んっ……バカ……っ」
息が整わないうちにうしろを向かされ、放たれた精液を掻き出されてしまう。どうやら今日はこれでお終いのようだ。
期待をしていた分シュンとしてしまう。全身が燻り冷水にでも浸からなければ、落ち着きそうにない。淡い吐息をホーッと吐き出すと、悠斗は俺の唇を啄み耳元に顔を寄せた。
「瀬菜、ベッドでしよ?」
悠斗の色気のある低音で囁かれただけで、ゾクリと身体が震える。瞳を潤ませながら、悠斗の誘いにコクリと小さく頷いた。
***
朝目を覚ますと、隣で悠斗が俺の髪を弄りながら微笑んでいた。髪に触れる指先が妙に心地良く、瞼がまた下がってしまいそうだ。
スリスリと悠斗の胸に頰を寄せると、頭にちゅっちゅっとキスをしてくれる。たったそれだけなのに、幸せ過ぎてベッドから出たくなくなってしまう。
「おはよう。ぐっすりだったね」
「はよ。おかげさまで……メチャ熟睡って感じ」
「三浦さん達とは、何時待ち合わせだっけ?」
「えっと……白桜駅に十三時待ち合わせ。もうちょっとこのままダラダラしてていい?」
「もちろん。俺もまだ瀬菜から離れたくない」
「へへっ……良かった♪」
朝のこんなやり取りも久々で、顔がにやけてしまう。温かな体温に惹かれるように足を絡ませると、悠斗の股間に触れてしまう。そっと心の中で苦笑いを浮かべる。兆しをみせるそれに気付いていないふりをし、悠斗のぬくもりに大人しく浸っていた。
布団から抜け出さずにただイチャイチャしているだけなのに、時間はどんどん過ぎていく。勉強をしているときは、一分でも長く感じるというのに、幸せな時間はあっという間だ。
軽くご飯を食べて支度をすると、待ち合わせの時間が迫っていた。駅まで早歩きで向かうと、すでにみんな揃っており、多澤に「どうせイチャついてて遅くなったんだろ?」と、見抜かれてしまう。
三浦さんの家に到着すると、忘れないうちに薄い本を返却しておく。瞳を輝かせながら三浦さんはアニメと本の感想を俺に要求して来た。そんな三浦さんにたじろぐ俺の代わりに、悠斗がキラキラ王子スマイルを携えながらも興奮した様子で伝えていた。
悠斗くん……その笑顔でその卑猥極まりない発言どうかと思うぞ……。
三浦さんも、もう少しオブラートに包んでくれないかな?
二人はすっかり意気投合し、盛り上がりを見せている。悠斗はちゃっかり帰りに違う薄い本を借りる約束もしていた。もう一緒に見るのは勘弁して欲しい。
「話は尽きないけど時間も限られてるし、立花君からお願いできる?」
三浦さんは俺達に待つように言うと、お茶とお菓子を振る舞ってくれた。変身過程も見てみたいが、完成した状態のほうがワクワク感が大きいというものだ。
0
お気に入りに追加
237
あなたにおすすめの小説
いとしの生徒会長さま
もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……!
しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

花婿候補は冴えないαでした
いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。
本番なしなのもたまにはと思って書いてみました!
※pixivに同様の作品を掲載しています

好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
Take On Me 2
マン太
BL
大和と岳。二人の新たな生活が始まった三月末。新たな出会いもあり、色々ありながらも、賑やかな日々が過ぎていく。
そんな岳の元に、一本の電話が。それは、昔世話になったヤクザの古山からの呼び出しの電話だった。
岳は仕方なく会うことにするが…。
※絡みの表現は控え目です。
※「エブリスタ」、「小説家になろう」にも投稿しています。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる