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第5幕 噂の姫乃ちゃん
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俺は必死でそれを阻止し、手のひらに握り締めた。悠斗がきっと束の間でも助けてくれたのだ。奪われる訳にはいかない。男は諦めた様子で拳ごと両腕をぐるぐると布で縛り上げ拘束していく。
脚のほうに居る男はスカートに手を忍び込ませ、徐々に捲り素肌を外気に晒していく。二人の男達は急にピタッと動きを止め、興奮した様子で舐めるように太もも辺りに視線を向けてきた。
「おいおい、これ見ろよ! キスマーク……すげぇあるんだけど! しかも女物の紐パンだぜ?」
「うわぁーマジかよ! やらしい過ぎじゃね? たまんねぇーな……経験ありとかショックだわ! 俺がケツマン処女奪いたかったのによ!」
昨日悠斗が内ももに残した花のように紅く散るキスマークを指摘され、カーッと身体中に熱が集まり真っ赤になってしまう。これは俺の所有物だと主張する痕跡は、見えない箇所にいくつも色濃く残っていた。
「まだ新しそうだな? 誰に付けてもらったんだ? やっぱり王子? 清河ってのもあるのか? ほかにも二人居たよな?」
「むしろ全員とヤリ捲っているとか⁉︎ 処女じゃないのは残念だけど、経験あるならここの使い方も分かっているよな?」
「──ッ、うぅ、やめっ」
足側に居る男がローションを指に纏わせると、下着を片手で捲り蕾にローションを塗りつけてくる。パッケージからカプセル型の薬のような細長い琥珀色のツヤツヤとした半透明ななにかを蕾にあてがい、ゆっくりと奥まで挿入され指をグイッと中で鍵状に曲げてくる。
「や、ヤダっ! 抜けよっ‼︎」
「うっわ……中柔らけぇ~。どんだけヤリ捲っているんだよ」
「そんなに? 早く突っ込みてぇ~」
「焦るなよ。時間はたっぷりあるし、すぐに効いてくるからよ」
「あー堪んないなー。姫乃ちゃん可愛すぎる」
「や、いや……なにッ、入れたんだよ……」
最初に感じていた異物感は、指を無遠慮に塗り付けられるうちにどんどんなくなっていく。内部にじわりと濡れたような感覚。怖くて堪らない。溶け出した液体は粘膜に吸収されているのか、ピリピリとした刺激を与えてくる。
「……なに……あっ、あつぃ、いやぁ……」
下半身が重だるくなり力が抜けていく。ほんのりと身体が熱くなり内部がうごめきだす。
疼きに合わせるように、ペニスに熱が集まり嫌でも昂ぶりをみせる。ツーっとペニスを下着の上から指で撫でられただけで、ビクッと身体が震えてしまう。
「凄い効きめだな。うしろだけでも良さそうだぜ」
「でも折角用意したし、こっちにも入れちゃおうぜ! ぶっ飛んだほうがお互い楽しめるだろ」
足側に居る男がスポイト状の細長い筒に入った液体の蓋を外した。ペニスを支えスポイトの先端を鈴口にあてがう。
「そんな、とこッ、はっぁ……、入らな──ぁぁッ、ひッああッ‼︎ いぃっ、イタッィッ‼︎ 痛いッ‼」
ズプ──ッと、鈴口に管を差し込まれ、液体が注がれていく。普段排出される尿道に逆流し、流れ込む液体のどろりとした感触に鳥肌が立つ。
液体を注ぎ終えた頃には、フルフルと小刻みに震えしっとりと嫌な汗をかいていた。
脚のほうに居る男はスカートに手を忍び込ませ、徐々に捲り素肌を外気に晒していく。二人の男達は急にピタッと動きを止め、興奮した様子で舐めるように太もも辺りに視線を向けてきた。
「おいおい、これ見ろよ! キスマーク……すげぇあるんだけど! しかも女物の紐パンだぜ?」
「うわぁーマジかよ! やらしい過ぎじゃね? たまんねぇーな……経験ありとかショックだわ! 俺がケツマン処女奪いたかったのによ!」
昨日悠斗が内ももに残した花のように紅く散るキスマークを指摘され、カーッと身体中に熱が集まり真っ赤になってしまう。これは俺の所有物だと主張する痕跡は、見えない箇所にいくつも色濃く残っていた。
「まだ新しそうだな? 誰に付けてもらったんだ? やっぱり王子? 清河ってのもあるのか? ほかにも二人居たよな?」
「むしろ全員とヤリ捲っているとか⁉︎ 処女じゃないのは残念だけど、経験あるならここの使い方も分かっているよな?」
「──ッ、うぅ、やめっ」
足側に居る男がローションを指に纏わせると、下着を片手で捲り蕾にローションを塗りつけてくる。パッケージからカプセル型の薬のような細長い琥珀色のツヤツヤとした半透明ななにかを蕾にあてがい、ゆっくりと奥まで挿入され指をグイッと中で鍵状に曲げてくる。
「や、ヤダっ! 抜けよっ‼︎」
「うっわ……中柔らけぇ~。どんだけヤリ捲っているんだよ」
「そんなに? 早く突っ込みてぇ~」
「焦るなよ。時間はたっぷりあるし、すぐに効いてくるからよ」
「あー堪んないなー。姫乃ちゃん可愛すぎる」
「や、いや……なにッ、入れたんだよ……」
最初に感じていた異物感は、指を無遠慮に塗り付けられるうちにどんどんなくなっていく。内部にじわりと濡れたような感覚。怖くて堪らない。溶け出した液体は粘膜に吸収されているのか、ピリピリとした刺激を与えてくる。
「……なに……あっ、あつぃ、いやぁ……」
下半身が重だるくなり力が抜けていく。ほんのりと身体が熱くなり内部がうごめきだす。
疼きに合わせるように、ペニスに熱が集まり嫌でも昂ぶりをみせる。ツーっとペニスを下着の上から指で撫でられただけで、ビクッと身体が震えてしまう。
「凄い効きめだな。うしろだけでも良さそうだぜ」
「でも折角用意したし、こっちにも入れちゃおうぜ! ぶっ飛んだほうがお互い楽しめるだろ」
足側に居る男がスポイト状の細長い筒に入った液体の蓋を外した。ペニスを支えスポイトの先端を鈴口にあてがう。
「そんな、とこッ、はっぁ……、入らな──ぁぁッ、ひッああッ‼︎ いぃっ、イタッィッ‼︎ 痛いッ‼」
ズプ──ッと、鈴口に管を差し込まれ、液体が注がれていく。普段排出される尿道に逆流し、流れ込む液体のどろりとした感触に鳥肌が立つ。
液体を注ぎ終えた頃には、フルフルと小刻みに震えしっとりと嫌な汗をかいていた。
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