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第4幕 盛り沢山な夏休み
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しおりを挟む「あッああっ! また……くぅっ! ひっくッんっ!」
両手を着ていたシャツで動かせないように一括りに拘束され、横向き状態で蕾にローションを塗られると、軽くマッサージをされてから「瀬菜のお気に入りの村上君からの誕生日プレゼントだよ」と、この間没収されたものを後孔に挿入された。
それからすでに三十分ぐらい俺は放置されている。悠斗は俺の横でベッドヘッドに寄りかかり、ミステリー小説を涼しい顔で読んでいる。
蕾に入れられたそれはエネマグラというアダルトグッツらしく、医療でも使われているらしい。医療用という言葉に安心していた俺だが、すぐに後悔することになる。
最初はただ異物を感じていただけだが、しばらくすると粘膜が蠢きエネマが奥に入り込んでいった。前立腺を押し上げ何度も掠めていく。
絶頂が波のように定期的に押し寄せ、射精のないドライオーガズムを味わう。ペニスは完全に勃起しているのに、なぜか射精はない。頭の中が白く染まり絶頂に瞳を潤ませる。
「気持ち良さそうだね? 気に入った? 次に村上君と添い寝したら、今日のこと思い出しちゃうね」
「はぁはぁっ……ヤダ……悠斗……そんなこと……意地悪ッやぁッ」
本のページを捲る悠斗は、思い出したように乳首をクニクニと弄り俺で遊びだす。
「意地悪じゃなくてお仕置きだよ? 痛いのは嫌でしょ?」
「でも俺ッ何回も……イってるみたい。なんでこれ勝手に、動くんだ……ふぅッ」
「いっぱい気持ち良くなれていいでしょ? 勝手に動いてる訳じゃなくて、瀬菜がそれ動かしてるんだけどね。お尻キュッキュッってするともっと動いてくれるから、頑張ってお尻の筋肉動かしてみたら?」
まるで体育の授業のように筋肉意識してと、さらりと答え読書にまた集中する悠斗。
エネマを挿入されてから一時間ぐらい経過すると、パタリと本を閉じ俺を見下ろしてきた。
はぁはぁと息を弾ませる俺の頭を、愛犬を愛でるように撫でてくる。そんな悠斗の些細な行動にもビクビクと身体を震わせ、快感漬けな俺は潤んだ瞳で頬を赤らめながら強請るように悠斗を見つめる。
「どうしたの? そんな目で見られても、言葉にしないと分からないよ? 瀬菜は本当にワンちゃんになっちゃった?」
意地悪な言葉で俺を追い詰めていく。
「ん……辛い……から」
「そうなの? 凄く良さそうなのに」
「だって……なんか……」
それ以上のことを伝えるのが恥ずかしくて、中々切り出せずに目を泳がせてしまう。
「瀬菜はまだエネマで気持ち良くなりたいみたいだし、俺は勉強の続きでもするよ」
立ち上がりかける悠斗のシャツを、犬のように口で噛み必死で引き止める。
「瀬菜、離して? 瀬菜からお許しが出ないと、俺はなにもできないでしょ?」
こんなことしておきながらよく言う……。
ただ言わせたいだけだろ?
そんな悠斗に腹が立ち悠斗の股間に顔を埋めると、ズボンの上から口を開け、昂ぶっているペニスに刺激を与える。ビクッとする悠斗に熱い視線を送り心の中で呟く。
お前だってこんなじゃないか。
読書しながらこんなにしておいて……。
俺だってお前のこと、我慢できなくさせることぐらい‼
「ふふっ……強行突破だね。でも瀬菜? そろそろだよ?」
なにがそろそろだ!
お前、余裕過ぎだろ!
これならどうだ‼
口で器用に悠斗のズボンのボタンを外しチャックを下ろす。パンツの窓部分から舌を滑り込ませる。雄の匂いが鼻を擽り、お尻をキュッと締めるとグニャっと内部がうねり、エネマが前立腺を押し上げた。
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