王子×悪戯戯曲

そら汰★

文字の大きさ
上 下
106 / 716
第3幕 溢れる疑惑

47

しおりを挟む
 これ以上はなにかが壊れるのではないかと、ビクつく身体が喚いている。逃げようにも真上から押さえ付けられ、首を振り悠斗の腕に爪を立ててイヤイヤをする。

「ひィやぁッ! も、やぁッ! イってるぅ──ッ! やめぇッッぇ──ッ! ちんこッ、ちんごッ、こわれッ──うぅ~~ッ! はひィッ、あゔッはぅぅ~~‼︎」
「やば……エロ……無理だよッ、ほらッもっと壊れて……」

 悠斗は俺を抱き起こすと、下から突き上げチュッチュと唇にキスをする。体重で悠斗の剛直を呑み込んだ尻穴は、ギチギチと長いペニスに串刺しにされてしまう。
 ゆさゆさと揺すぶられ、頭を振りながら真っ白になりそうな意識を保つと、ベッドヘッドにもたれかかる悠斗に反転させられた。そのまま背面座位で膝下に腕を回され、また上下に揺すぶられる。
 悠斗は回した腕をそのままに、手をペニスにあてがい抽挿に合わせて亀頭を攻め始めた。知った感覚が蘇る。それは怖いモノ……。

「悠斗やめっ! それやぁッ! 怖いのぉ、きッきちゃうぅ! あんッあんッあんッあゔぅ‼︎」
「ふふっ……怖いのじゃなくて、凄い快感でしょ? ほら、おしり突かれておちんちん弄られて……気持ちいいね?」

 グチュギシッ……っと、濡れた音とベッドの軋む音。それに亀頭と鈴口をこね回す音。俺の喘ぎと悲鳴のような混ざり合った声。悠斗の快感に濡れた声。怖い中にそれらが加わり、こみ上げる頂点のさらに上に昇る強すぎる快楽。風に揺れるようにサラサラとした砂の粒が舞う。

「いやァ──! さっきイったァッ! ちんこッ……むぃッ、こわれッ、こわぇぅぉぉッ! たしゅけッ、ゆッとーぉ、ひぐッ! しにゅ、しにゅ、ちんご、はぐぅッ、しにゅぅぅ~~ッ‼︎」
「はぁッ、んんんッ! ──きつッ! でるッ──んんッ‼︎」
「ひぃィィィィィィィーーーーーッ‼︎」

 ブシャーーッ……っと雫がキラキラと飛び散っていく。

「はぁ……ゔぅ……ああああぁっ……はぅぅぅ……ひぐッ……ぅ」

 ガチガチに固まり痙攣する俺の首筋に悠斗は噛み付くと、尻穴の最奥に白濁を叩きつけ果てる。俺は潮を吹き、濡れそぼる腹の熱にまで快感を与えられてしまう。前回経験した時よりも、二度目の潮吹きは快感が凄まじく、星が目の前をチカチカと通り過ぎていく。

「瀬菜……ん、いっぱいッ、イケたね。ビクビクしちゃって可愛い。どーしよう……あと一回だけ」

 パタリと前に倒されると、腰を上げられ尻たぶを両手で支えられる。そのまま悠斗はゆるゆるとピストンをし始めた。連続で与えられる快感に流石にヘトヘトになっている俺は、マグロ状態で声も出せずゆさゆさと揺すぶられる。

 俺……マジでやり殺される……。
 コイツ絶対おかしい……どんな身体の構造してんだ……。
 自分の身体も……なんか変だ……いつも以上に感じすぎる……。
 なんだよこれ……快感が治らない……。

 心の中で毒づき、終わったら絶対にぶん殴ると、絶倫巨根の恋人に不穏なことを考えてしまう。けれど……気持ちいいのは相変わらずで、ペニスの昂ぶりは治らず感覚が戻りしばらくすると、また甘い声をあげまくる俺であった──。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

いとしの生徒会長さま

もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……! しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

花婿候補は冴えないαでした

いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。 本番なしなのもたまにはと思って書いてみました! ※pixivに同様の作品を掲載しています

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

Take On Me 2

マン太
BL
 大和と岳。二人の新たな生活が始まった三月末。新たな出会いもあり、色々ありながらも、賑やかな日々が過ぎていく。  そんな岳の元に、一本の電話が。それは、昔世話になったヤクザの古山からの呼び出しの電話だった。  岳は仕方なく会うことにするが…。 ※絡みの表現は控え目です。 ※「エブリスタ」、「小説家になろう」にも投稿しています。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

合鍵

茉莉花 香乃
BL
高校から好きだった太一に告白されて恋人になった。鍵も渡されたけれど、僕は見てしまった。太一の部屋から出て行く女の人を…… 他サイトにも公開しています

処理中です...