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第3幕 溢れる疑惑
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「ゆう、もっダメ……そんな、あうぅ、ふっそんな、激しッ……イっちゃ……うっ!」
「瀬菜、一緒にイキたい。我慢して? 熱いの中に、いっぱいあげるからっ! んんんッ!」
「あああっ! 悠斗の大きぃッ、おれッもっ……むいッ! れちゃうっ、やっやぁっ!」
「凄い締め付け……ヤバ……堪んないッ!」
「ゆーとッ! なかぁッ、あああぅ! はッ──早くっちょッ、ちょうらいッ! ひっはうぅ!」
「クッっ! ……ん、出すよ……中ッ──イクっ!!」
俺の絶頂に合わせようと最奥を突き上げ、悠斗は詰めた息を吐きながら陰茎をさらに膨らませ、粘膜に擦り付けてくる。ビクリと震え腰を引くと、一気に突き上げながら熱い精液を深い場所に叩きつけた。
「あ、アツ……ィ! おしりッいいッひっィっ、イクぅあああッーー!!」
我慢していた白濁が、顎の辺りまで飛び散り自身を汚す。久々の射精のせいか精液は濃く、どろりと肌を伝い落ちていく。
「瀬菜……はぁはぁ……んッ」
「うっんっ……きもちぃ、よ……」
荒い息を吐きながら悠斗は俺にキスをしてくる。
余韻を十分楽しむと、唇が離れ悠斗が頬を撫でてながら言う。
「ふふっ、俺も凄く気持ち良かったよ。瀬菜がいっぱい乱れてくれたおかげかな」
「悠斗も気持ちイイの……よかった……」
額に汗をかきながら、幸せそうに微笑む悠斗の顔を見つめていると、胸の底からふわふわとした喜びが湧き上がってくる。
悠斗のエッチ……ヤバイ……。
俺、どんどん淫乱になっちゃう……。
うつらうつらする。重い瞼が下がり意識を保っていられない。頭を撫でられると、酷く心地が良く嫌でも眠気が襲ってくる。
「眠い? 身体、綺麗にしないと」
コクリと頷くが、弛緩した身体は指先さえ動かせない。もう少しこのまま横になっていたい。あと五分したら動くから……と、心の中で悠斗に伝える。部屋の扉が開閉する音を聞いた辺りで、完全に意識が途切れてしまっていた。
「寝ちゃったか。少し激しくしすぎたかな……」
悠斗が話しかけるが返事がない。しばらくするとスースーと穏やかな寝息が聞こえる。
身体を綺麗に拭き取ると、スマホが鳴りビクッとする。
瀬菜が起きてしまう……そう思うが一向に起きる気配はない。
髪を愛おしく撫でながら、片手で通話ボタンをタップし着信に答える。
「もしもし? ごめん。待たせた?」
少し不機嫌そうな声が電話越しから聞こえてくる。
「……瀬菜? 今さっき寝たところ。この感じだとしばらくは起きないかな。……えっ? ふふっ、まさか、あと三回ぐらいはやれそう。……うん。……なにそれ、ヤキモチ? 分かったから怒らないでよ。今からそっちに向かう。……ん? そりゃもちろんやるよ? 体力残ってるし。雅臣のほうが先にへばるんじゃない? ……お風呂? クスッ、なら一緒に入れば?」
羞恥心に狼狽える大きな声が放たれ、スマホを耳から遠ざける。
「ふふっ、照れちゃって。……はいはい、ちょっと大人しく待っていて? ……うん、それじゃ」
通話を終了させると、タオルケットをそっと掛ける。
「瀬菜……愛してるよ。けど、少しだけ……ごめんね?」
チュッと頰にキスをし立ち上がり、悠斗は部屋を出ていった。
悠斗がどこに出かけ、なにをしていたのか──。
深い眠りの中にいる俺は、全く気付かず……ただひたすら眠り続けていた──。
「瀬菜、一緒にイキたい。我慢して? 熱いの中に、いっぱいあげるからっ! んんんッ!」
「あああっ! 悠斗の大きぃッ、おれッもっ……むいッ! れちゃうっ、やっやぁっ!」
「凄い締め付け……ヤバ……堪んないッ!」
「ゆーとッ! なかぁッ、あああぅ! はッ──早くっちょッ、ちょうらいッ! ひっはうぅ!」
「クッっ! ……ん、出すよ……中ッ──イクっ!!」
俺の絶頂に合わせようと最奥を突き上げ、悠斗は詰めた息を吐きながら陰茎をさらに膨らませ、粘膜に擦り付けてくる。ビクリと震え腰を引くと、一気に突き上げながら熱い精液を深い場所に叩きつけた。
「あ、アツ……ィ! おしりッいいッひっィっ、イクぅあああッーー!!」
我慢していた白濁が、顎の辺りまで飛び散り自身を汚す。久々の射精のせいか精液は濃く、どろりと肌を伝い落ちていく。
「瀬菜……はぁはぁ……んッ」
「うっんっ……きもちぃ、よ……」
荒い息を吐きながら悠斗は俺にキスをしてくる。
余韻を十分楽しむと、唇が離れ悠斗が頬を撫でてながら言う。
「ふふっ、俺も凄く気持ち良かったよ。瀬菜がいっぱい乱れてくれたおかげかな」
「悠斗も気持ちイイの……よかった……」
額に汗をかきながら、幸せそうに微笑む悠斗の顔を見つめていると、胸の底からふわふわとした喜びが湧き上がってくる。
悠斗のエッチ……ヤバイ……。
俺、どんどん淫乱になっちゃう……。
うつらうつらする。重い瞼が下がり意識を保っていられない。頭を撫でられると、酷く心地が良く嫌でも眠気が襲ってくる。
「眠い? 身体、綺麗にしないと」
コクリと頷くが、弛緩した身体は指先さえ動かせない。もう少しこのまま横になっていたい。あと五分したら動くから……と、心の中で悠斗に伝える。部屋の扉が開閉する音を聞いた辺りで、完全に意識が途切れてしまっていた。
「寝ちゃったか。少し激しくしすぎたかな……」
悠斗が話しかけるが返事がない。しばらくするとスースーと穏やかな寝息が聞こえる。
身体を綺麗に拭き取ると、スマホが鳴りビクッとする。
瀬菜が起きてしまう……そう思うが一向に起きる気配はない。
髪を愛おしく撫でながら、片手で通話ボタンをタップし着信に答える。
「もしもし? ごめん。待たせた?」
少し不機嫌そうな声が電話越しから聞こえてくる。
「……瀬菜? 今さっき寝たところ。この感じだとしばらくは起きないかな。……えっ? ふふっ、まさか、あと三回ぐらいはやれそう。……うん。……なにそれ、ヤキモチ? 分かったから怒らないでよ。今からそっちに向かう。……ん? そりゃもちろんやるよ? 体力残ってるし。雅臣のほうが先にへばるんじゃない? ……お風呂? クスッ、なら一緒に入れば?」
羞恥心に狼狽える大きな声が放たれ、スマホを耳から遠ざける。
「ふふっ、照れちゃって。……はいはい、ちょっと大人しく待っていて? ……うん、それじゃ」
通話を終了させると、タオルケットをそっと掛ける。
「瀬菜……愛してるよ。けど、少しだけ……ごめんね?」
チュッと頰にキスをし立ち上がり、悠斗は部屋を出ていった。
悠斗がどこに出かけ、なにをしていたのか──。
深い眠りの中にいる俺は、全く気付かず……ただひたすら眠り続けていた──。
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