76 / 89
悪徳商人と浮気相手
しおりを挟む
「さて、君の懸念は早めに晴らしておこう。婚姻後、君の屋敷にはたびたび今まで関りがなかったような客が訪れていたね」
「ええ、そうです」
ここにいると気にしないですむが、かつての宴会騒ぎは本当に堪えたものだ。
あまり思い出したい記憶ではない。
「じゃあ『ヒンズリー』という名に覚えはないかな」
「その方なら存じております。その、恐ろしい方でしたので直接お話したことは少ないのですが」
「いい、いい。あんなのに遠慮しなくて。最悪なやつだっただろう? あいつは今国家を挙げて牢にぶちこんでやろうと思ってる相手でね」
「はあ……」
ひらひらと手を振りながら評された最悪なやつ、という言葉にはイヴェットも同意する。
使用人たちもひどいめにあったのだ。
(あの人が国から追われているというのはどういうことかしら)
国家機密かもしれないと思うと聞くに聞けない。
しかしメイナードが率先して話してくれるので問題はなかった。
「ヒンズリーはピスカートルのいくつかのギルドや土地を買収する計画があったようでね。ピラート島もその範囲に入っていたから君の義母と話をつけていたんだろう。そんなのは困るし調べさせたら買収資金の調達元が随分怪しかったんだよね」
「さらに調査を進めると違法賭博経営や違法薬物の取引、王家管轄の遺跡から窃盗の疑いが出てきたんです」
「えっ」
印象が悪くとも実際に知っている人がそんなことをやっているとなると驚いてしまう。
奇妙な金遣いの荒さと数々の装飾品の裏で犯罪が行われていたとは。
(まあ一度は家族になった人たちが殺人未遂をしたのだけれど)
「ただ証拠がなかなか難しくてね。本人も悪知恵だけは働くのかなかなか居所を掴ませない。だからヒンズリーを摘発するのに君から情報がほしい」
(なるほど、確かに一人保護した代わりに情報が手に入るかもしれないのなら納得だわ)
国家規模ではないが商会を動かしているイヴェットは頭の中で計算した。
ただしヒンズリーには近寄りたくなかったのであまり情報はない。
それでもダーリーンがこぼした内容や、覚えている限りのことは伝える。
「あまり有益ではなくてすみません」
「いや、とても助かるよ。……ああそういえば」
メイナードが含みのある視線を向ける。
「あまり君に聞かせたくないと思っていたのだけれど、君の夫の不貞相手はヒンズリーの娘だそうだ」
「なっ、それは本当ですか?」
「本当。ヒンズリーのファミリーネームはカウリングだよ」
「ジェニファーさんと同じ……」
「偶然にしてはって感じだよね。でもなんでその二人がオーダム家の近くにいたのか考えてみれば分かるんじゃないかな」
試すような言葉だ。
イヴェットは直感をそのまま言葉にした。
「ヒンズリーがジェニファーさんを紹介した……?」
「もしくはその逆かもしれないけれど、可能性は高いと思ってるよ」
「だとすれば、ジェニファーさんのいる場所なら分かります」
不貞の証拠集めに尾行していた時にジェニファーの活動範囲も自然と絞り込めたのだ。
「もし二人が親子で接点があるのなら、ジェニファーさんからヒンズリーにたどり着けるかもしれないということですね」
「……なあフランシス。俺この子気に入っちゃってもいい?」
「だめです」
間髪入れず冷たい声がフランシスから発せられたが、イヴェットは情報をまとめるのに必死だ。
「ジェニファーさんの活動範囲は大体ディードット通りを中心にして……」
思えばヘクターがイヴェットを連れてデートをしたのもこの辺だ。
証拠集めの時に気付いてはいたものの目を背けていたが、改めてこんなにひどいことはないと今では素直に思える。
(彼女ときたところに婚約者を連れていくなんて……)
おそらくジャニファーに教えてもらったのだろう。
だいたいの範囲や時間を伝えるとメイナードは満足そうに微笑んだ。
「お役に立てましたでしょうか」
「もちろん。思った以上に素晴らしいよ」
「あとのことは騎士団に任せてゆっくり療養して頂きたいです」
「そうだな。騎士団はしっかり働けよ」
嵐のようなお茶会が終わり、フランシスとメイナードはどこか慌ただしく戻っていった。
ジェニファーとヒンズリーの関係や、国家から目をつけられていた人物が家で騒いでいたことに眩暈がするようだ。
「王子はあんな感じですが、イヴェット様が回復されるギリギリまで待っていらっしゃいました」
部屋に戻ると事情を知っているらしい城付きの侍女が困ったように教えてくれた。
「そうなんですね。もっと早く情報のことを教えていただければ私もお伝え出来ましたのに、悪いことをしました」
「療養は悪ではありませんわ」
侍女はイヴェットのアフタヌーンドレスを緩めながら続ける。
「それにイヴェット様への聴取要請を止めていたのはフランシス様らしいですよ」
「へっ!?」
「聴取自体も本来は騎士団が行うようですが、無骨な方が多い騎士では怖がらせてしまうからとお二人が」
(と、とっても気を遣われていたのね!?)
全く気付かなかったことに顔が熱くなる。
あまりにもスマートだった。それなのにできることはないかと勢い込んでいた時分が恥ずかしい。
「心臓に悪いですよね、あのお二人」
「本当だわ……」
「ええ、そうです」
ここにいると気にしないですむが、かつての宴会騒ぎは本当に堪えたものだ。
あまり思い出したい記憶ではない。
「じゃあ『ヒンズリー』という名に覚えはないかな」
「その方なら存じております。その、恐ろしい方でしたので直接お話したことは少ないのですが」
「いい、いい。あんなのに遠慮しなくて。最悪なやつだっただろう? あいつは今国家を挙げて牢にぶちこんでやろうと思ってる相手でね」
「はあ……」
ひらひらと手を振りながら評された最悪なやつ、という言葉にはイヴェットも同意する。
使用人たちもひどいめにあったのだ。
(あの人が国から追われているというのはどういうことかしら)
国家機密かもしれないと思うと聞くに聞けない。
しかしメイナードが率先して話してくれるので問題はなかった。
「ヒンズリーはピスカートルのいくつかのギルドや土地を買収する計画があったようでね。ピラート島もその範囲に入っていたから君の義母と話をつけていたんだろう。そんなのは困るし調べさせたら買収資金の調達元が随分怪しかったんだよね」
「さらに調査を進めると違法賭博経営や違法薬物の取引、王家管轄の遺跡から窃盗の疑いが出てきたんです」
「えっ」
印象が悪くとも実際に知っている人がそんなことをやっているとなると驚いてしまう。
奇妙な金遣いの荒さと数々の装飾品の裏で犯罪が行われていたとは。
(まあ一度は家族になった人たちが殺人未遂をしたのだけれど)
「ただ証拠がなかなか難しくてね。本人も悪知恵だけは働くのかなかなか居所を掴ませない。だからヒンズリーを摘発するのに君から情報がほしい」
(なるほど、確かに一人保護した代わりに情報が手に入るかもしれないのなら納得だわ)
国家規模ではないが商会を動かしているイヴェットは頭の中で計算した。
ただしヒンズリーには近寄りたくなかったのであまり情報はない。
それでもダーリーンがこぼした内容や、覚えている限りのことは伝える。
「あまり有益ではなくてすみません」
「いや、とても助かるよ。……ああそういえば」
メイナードが含みのある視線を向ける。
「あまり君に聞かせたくないと思っていたのだけれど、君の夫の不貞相手はヒンズリーの娘だそうだ」
「なっ、それは本当ですか?」
「本当。ヒンズリーのファミリーネームはカウリングだよ」
「ジェニファーさんと同じ……」
「偶然にしてはって感じだよね。でもなんでその二人がオーダム家の近くにいたのか考えてみれば分かるんじゃないかな」
試すような言葉だ。
イヴェットは直感をそのまま言葉にした。
「ヒンズリーがジェニファーさんを紹介した……?」
「もしくはその逆かもしれないけれど、可能性は高いと思ってるよ」
「だとすれば、ジェニファーさんのいる場所なら分かります」
不貞の証拠集めに尾行していた時にジェニファーの活動範囲も自然と絞り込めたのだ。
「もし二人が親子で接点があるのなら、ジェニファーさんからヒンズリーにたどり着けるかもしれないということですね」
「……なあフランシス。俺この子気に入っちゃってもいい?」
「だめです」
間髪入れず冷たい声がフランシスから発せられたが、イヴェットは情報をまとめるのに必死だ。
「ジェニファーさんの活動範囲は大体ディードット通りを中心にして……」
思えばヘクターがイヴェットを連れてデートをしたのもこの辺だ。
証拠集めの時に気付いてはいたものの目を背けていたが、改めてこんなにひどいことはないと今では素直に思える。
(彼女ときたところに婚約者を連れていくなんて……)
おそらくジャニファーに教えてもらったのだろう。
だいたいの範囲や時間を伝えるとメイナードは満足そうに微笑んだ。
「お役に立てましたでしょうか」
「もちろん。思った以上に素晴らしいよ」
「あとのことは騎士団に任せてゆっくり療養して頂きたいです」
「そうだな。騎士団はしっかり働けよ」
嵐のようなお茶会が終わり、フランシスとメイナードはどこか慌ただしく戻っていった。
ジェニファーとヒンズリーの関係や、国家から目をつけられていた人物が家で騒いでいたことに眩暈がするようだ。
「王子はあんな感じですが、イヴェット様が回復されるギリギリまで待っていらっしゃいました」
部屋に戻ると事情を知っているらしい城付きの侍女が困ったように教えてくれた。
「そうなんですね。もっと早く情報のことを教えていただければ私もお伝え出来ましたのに、悪いことをしました」
「療養は悪ではありませんわ」
侍女はイヴェットのアフタヌーンドレスを緩めながら続ける。
「それにイヴェット様への聴取要請を止めていたのはフランシス様らしいですよ」
「へっ!?」
「聴取自体も本来は騎士団が行うようですが、無骨な方が多い騎士では怖がらせてしまうからとお二人が」
(と、とっても気を遣われていたのね!?)
全く気付かなかったことに顔が熱くなる。
あまりにもスマートだった。それなのにできることはないかと勢い込んでいた時分が恥ずかしい。
「心臓に悪いですよね、あのお二人」
「本当だわ……」
10
お気に入りに追加
1,109
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
【完結】欲しがり義妹に王位を奪われ偽者花嫁として嫁ぎました。バレたら処刑されるとドキドキしていたらイケメン王に溺愛されてます。
美咲アリス
恋愛
【Amazonベストセラー入りしました(長編版)】「国王陛下!わたくしは偽者の花嫁です!どうぞわたくしを処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(にっこり)」意地悪な義母の策略で義妹の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王女のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
美形王子様が私を離してくれません!?虐げられた伯爵令嬢が前世の知識を使ってみんなを幸せにしようとしたら、溺愛の沼に嵌りました
葵 遥菜
恋愛
道端で急に前世を思い出した私はアイリーン・グレン。
前世は両親を亡くして児童養護施設で育った。だから、今世はたとえ伯爵家の本邸から距離のある「離れ」に住んでいても、両親が揃っていて、綺麗なお姉様もいてとっても幸せ!
だけど……そのぬりかべ、もとい厚化粧はなんですか? せっかくの美貌が台無しです。前世美容部員の名にかけて、そのぬりかべ、破壊させていただきます!
「女の子たちが幸せに笑ってくれるのが私の一番の幸せなの!」
ーーすると、家族が円満になっちゃった!? 美形王子様が迫ってきた!?
私はただ、この世界のすべての女性を幸せにしたかっただけなのにーー!
※約六万字で完結するので、長編というより中編です。
※他サイトにも投稿しています。
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる