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罪003
しおりを挟むこんにちは!白くて甘いシュガー真白です。
いゃぁ~やっと街に到着したよ。
やっぱ、異世界と言うものは日本のようにはいかないようだね。本当に不便である。
すぐ隣に街があったりする事は決してあり得ないようだ。
例えば森、砂漠、谷、山、海、川、ダンジョンなどが街と街の間には必ず存在する。
それらを通過しないと次の街へは行けない仕組みになっている。
ゲーム的要素満載の世界だ。
おっと、そうこうしているうちに、街への入り口の前に到着だ!
街を囲むようにして5m幅の水掘りがある。
出入り口が東西南北に1つずつ置かれていて、その門以外からは侵入できない仕組みになっている。
簡単な魔物避けという感じだろうか?
その東門、西門、南門、北門には、それぞれ国の兵士が数人配備されている。
外に出るのは簡単だが、中に入るには空港の入国審査ならぬ入街審査があるってわけだ。
さてと。
城の入り口には甲冑を着た兵士が2人槍を持って立っているけれど…。
恐る恐る門を潜ろとする。
すると、兵士達が機械のように直立不動し俺の目の前に立ち、隙間を埋めるかのようにピタリと道を塞いだのである。
(((((((((((((((その威圧感は半端ない!
「キミ!ここに何の用かな?許可なく立ち入り禁止だ。許可書を見せて貰えるかな?」
…………そりゃそうだわな。
許可証か……何処かで手に入れないと、これから先、生きていくのに不便である。
<新しいスキルを覚えました。
ピッ
こんな時にスキルかよ!
ピッ
----------------
名前・佐藤・真白(男)
LV4 現金18000R
魔法・昇天魔法
HP:106/106
MP:120/120
スキル:【媚薬lv.3】【ストーカーlv.1】
装備:【異世界のロンT】
【異世界のスリムパンツ黒】【異世界のブーツ】
称号:(色欲の悪魔)
(インキュバスの王)(眼鏡っ娘♡)
(ゾンビっ娘♡)
………………………………………………
頁2
インキュバスの王から貴方へ
スキルの説明◎
装備の説明◯
…………………………………………………
ストーカースキル?
おいおい、またもや怪しさ満点の星空的なスキルが現れたけれど…
まぁ、インキュバスのオッさんの説明欄をと…
ピッ
………………………………………
{}ストーカー{}
{おほん!因みに僕はオッさんではない!
気をつけてくれたまえ!
さて、これは読んで字の如く。
動かざる事、山の如く。
静かなる事、林の如く。
即ち、対象者から気配を消し、バレずに、コッソリと着きまとう事ができるのである。
即ち、陰湿且つ、悪質且つ、特質なスキルである。
即ち、このスキルは対象者の関係者全てに効果が現れる。
即ち、対象者の友達、仕事仲間、家族全員も有効範囲になる。その効果は1分間である。
レベルが上がるにつれ効果時間の分も上がる。
気配を消して、こっそり後を付け回すもよし、家の前で待ち続けるのもよし、お風呂を覗くのも良し、家の中に侵入するも良し、その使い道は使用者の変態度によって変わるだろう。
でも最後のはやっちゃダメ、モラル的に絶対にやっちゃダメ!僕はそう思うよ。}
………………………………………………
もう、なんかウザいわ!
最初の如くの件は要らないだろ?「即ち」って言葉も使い過ぎだし!
しかも、やっちゃダメなら、スキル内容には書かないようにしてくれないか?
そう言う使い方もできるのだと、逆に認識してしまうだろーが!
ピッ
あっ?説明が更新されたぞ
…………………………………
{因みに、スキル内容には書か内容にしてくれないか?とは駄洒落だろうか?
オジサン少し、クスリと笑っちゃたな…。}
…………………………………
やかましいわ!
それに、やっぱりオッサンじゃねーか!
オッさんの説明じゃ分かりにくいが、
きっと、レベルが5になれば5分、レベルが10になれば10分と効果時間が伸びると言う事だろう。
色々と規約はあるが、1分間姿を消せる様なものだ。
これなら街に入るのは簡単だ!
そして俺は門番に【ストーカー】スキルを使い、こっそり街へとしのびこんだのである。
入ってしまえばもう、こっちのもんだ!
たまには役に立つではないか。昇天魔法よ!
街の中に侵入すると生臭い臭いが俺を漁った。
街の店の殆どが、魚や貝や海老などの海産物が多く、これはまるで、魚市場のようだ。
近くに海があるのだろうか?
海鮮丼とか食べたいなぁ。
暫くブラブラ歩きながら、ブツブツとぼやきながら、海鮮丼が食べれそうな店を探す。
どこかに飲食店は無いかな…
流石に空腹で腹が痛くなってきた。
何気なく、さり気なく、俺は掲示板にある街の地図を見つめる。
「はぁ?…………何だこりゃ!」
地図の横に貼られていたのは…俺の顔が書いてある指名手配の紙である!
俺は慌てて、似顔絵が描かれた紙を手に取って見た。
その絵はまるで俺を見て描いたかのように、正確に、才覚に、詰まりソックリそのままだったのである。
内容は…
………………………………………
WANTED
この者、リンゼ姫を襲いし変質者である。
魔法を放ち颯爽と立ち去りし者。
見つけた者には懸賞金を支払う!
懸賞金 10,000,000 r
……………………………………
「俺が懸賞金一千万?はぁ、何だか大変な事になったな。」
そう、前の街で俺は、一国の大切な姫を国民達の前でイカせてしまったのだ。
国王も相当お冠になられている事だろう。
俺は異世界に来て僅か1日足らずで、全世界指名手配の変質者となったのである。
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