後宮の巫師は薬と血を以て、呪われた皇子の穢れを祓う

栖命花(セイメイカ)は、薬と血で人に取り憑いた穢れを祓うことを生業とする巫師(ふし)である。
ある日、命花は、「我が子──芝蘭(シラン)の穢れを祓って欲しい」との皇帝の勅命を受け、奏香国の後宮へと参上する。

芝蘭は寵妃である淑妃の子・国の第二皇子で、凶日に生まれたために、たえず病魔に襲われるという穢れを背負ってしまった。そのため、類まれなる美貌を持つ彼は、厄祓いのために公主のふり(女装)をしながら隠れるようにして過ごしていた。

芝蘭は命花を"救星"と呼び、最初の祓除で彼の病を治癒してからはすっかり気に入られてしまい、日々の夕餉も一緒に食べることに。
順調に見えた祓除の最中、芝蘭の穢れは自然発生ではなく誰かに呪詛されたものだと発覚する。
彼を呪詛したのは一体何者なのか。命花は芝蘭の祓除に勤しむ中で、後宮内の陰謀に巻き込まれていく──。

◇頑張る健気主人公×爛漫な美形皇子◇
ミステリー要素あり、恋愛要素ありの中華風ファンタジーです!
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