おかえり

おかえり、っていってくれる場所はまだありますか。「おかえり」っていってくれるひとはまだいますか。だれも自分におかえりをいってくれない、ほっと一息だってつけさせてくれない、だれも、だれも自分のことを大切にしてくれない。みんな——みんなそう、だれも、あなたのことを大事にしてくれない。

この短いお話を読んでみてください。誰かの声に似た「おかえり」を、部屋にいい置いてから外出するようになるかもしれません。
24h.ポイント 0pt
0
小説 195,569 位 / 195,569件 現代文学 8,406 位 / 8,406件

あなたにおすすめの小説

精神病の母親

グランマレベル99
ホラー
見ればわかる

コカク

素笛ゆたか
ライト文芸
近未来ノスタルジックもの。 前編・中編・後編で完結します。 『向こう』側と『こちら』側の少年二人が出会うことで、何かが変わる。 未来的だけどどこか懐かしい、そんなお話です。

棘の鳥籠

Kokonuca.
BL
「準備をしておくように」 その言葉は僕と部長との不倫の合図だった 以前公開していたものをリメイクした作品になります

【短編小説】親友と紹介された女の子

遠藤良二
現代文学
 今日は一年の始まりの元旦。友人と二人で初詣に行った。俺はくじを引いたら大吉だった。「やったー!」 と喜んだ。嬉しい。 俺の名前は|大坂順二《おおさかじゅんじ》という。年齢は二十歳で短期大学を卒業したばかり。今は四月で仕事はコンクリートを製造する工場で働いている。仕事はきついけれど、人間関係が楽しい。気の合うやつらばかりで。肉体労働なので細マッチョ。もう一人の友人は会社の同僚でそいつも大吉だった。

『フラッシュバック』 エッセイ風味のお話 

設樂理沙
現代文学
小説でもなく、エッセイでもなく…… 中間のエッセイ風物語になります。 2025年1月14日― 記

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

指導係は捕食者でした

でみず
BL
新入社員の氷鷹(ひだか)は、強面で寡黙な先輩・獅堂(しどう)のもとで研修を受けることになり、毎日緊張しながら業務をこなしていた。厳しい指導に怯えながらも、彼の的確なアドバイスに助けられ、少しずつ成長を実感していく。しかしある日、退社後に突然食事に誘われ、予想もしなかった告白を受ける。動揺しながらも彼との時間を重ねるうちに、氷鷹は獅堂の不器用な優しさに触れ、次第に恐怖とは異なる感情を抱くようになる。やがて二人の関係は、秘密のキスと触れ合いを交わすものへと変化していく。冷徹な猛獣のような男に捕らえられ、臆病な草食動物のように縮こまっていた氷鷹は、やがてその腕の中で溶かされるのだった――。

不通の詩集

阿波野治
現代文学
届かない想い、理解されない願い、報われない祈り。狂気と悲哀を込めた詩を綴っていきます。