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第十三章 篠崎美南
~手紙2~
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家に帰ろうとしていた織絵は何故か学校に向かった。
何か…嫌な予感がする。
学校…か。明日は美南に会おう。
美南。ごめんね。
記憶がないからってひどいこと言ってしまった。
あれ?何だろう。学校に人が集まっている。
変だな。もう下校時間とっくに過ぎてるのに。
織絵は近くにいた人に声をかけた。
「あの、何かあったのですか?」
「自殺だって。飛び降り。高校生の女の子だよ」
「え…?」
「肩にかかるくらいの黒髪で、メガネをかけた子だって」
それ……まさか…
織絵は急いで現場に向かった。
「美……南」
間違いない。美南だ。
うそでしょう?
やっと……やっと会えると思ったのに……
どうして?ねぇ。美南。
織絵はその場に座り込んだ。
美南……美南!
ねぇ、何か返事してよ。
もう……会えないの?
-第十三章 完-
何か…嫌な予感がする。
学校…か。明日は美南に会おう。
美南。ごめんね。
記憶がないからってひどいこと言ってしまった。
あれ?何だろう。学校に人が集まっている。
変だな。もう下校時間とっくに過ぎてるのに。
織絵は近くにいた人に声をかけた。
「あの、何かあったのですか?」
「自殺だって。飛び降り。高校生の女の子だよ」
「え…?」
「肩にかかるくらいの黒髪で、メガネをかけた子だって」
それ……まさか…
織絵は急いで現場に向かった。
「美……南」
間違いない。美南だ。
うそでしょう?
やっと……やっと会えると思ったのに……
どうして?ねぇ。美南。
織絵はその場に座り込んだ。
美南……美南!
ねぇ、何か返事してよ。
もう……会えないの?
-第十三章 完-
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