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6話 私は魔王である!

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とある城の王の間

「フ………フフフフフ………ふははははは!な~はっはっはっは~!我が幹部たちよ!今こそリッパーン街に攻めいる時よ!兵士達を率いてリッパーン街に出陣準備よ!」

リッパーン街のとある宿屋

「フウマー!フウマってばー!いい加減部屋から出なさいよ!いつまで引きこもってるのよ!もう3日も部屋から出てないじゃない!」

うるさい……

「……………………。」


「ほら!黙ってないで出て来なさいよみんなも呼んだわよ?」

1人にしてくれ……

「……………………。」


「あのーフウマさん?どうしたんですか?………もしもーし」

「ねぇシリア、フウマのやつどうしたの?」

「実は3日前フウマ電車の中でしかも混んでる時にう〇こ漏らしたのよ、その日から部屋に閉じこもったままで………」

「……………………っ!!!」

バタン!

「てめぇー!なに勝手にしれ~と話してんだクソ女!」

「はぁあ?クソ漏らしたクソ男にクソ女って言われる筋合い無いんですけど?あんたの方がクソがふさわしいわよ!」

「まぁまぁ二人とも落ち着いて……ふうまさんも別に気にしなく………………ぷふww」

「笑うな!…………」

「こら!ロスったらフウマに失礼でしょ?あなたフウマの気持ちになってみなよ?16歳の良い歳した青年が電車の中でクソ漏らすとかマジあり得なさすぎなんですけど自分1人でトイレ行けねーのかよ?こりゃ街中に広まって世間からの笑い者だな?あっ!ごめんなさいつい……」

「表裏激しくするな!………………」

「まさか……泣いているのか?ならこの我があま~い……」

「お前はなんにもしゃべんな!………………」

「あっ!フウマたらほんとに泣いてるのぉ~?ぷぷぷー」

こいつらぁ……好き勝手言いやがって!

「お、お前らどっかいけぇぇぇぇ!」


リッパーン草原

「なんでこんところに」

「いいじゃないの!皆でたまには散歩も!」

俺を励まそうとしてんのか知らねーけど全然励ましにならねー

「!?っこの気配は……闇だ!強大な闇が俺達に近づいてくる!」

カストは後で精神科に連れて行って治療してもらおう

「ん?本当になんか白馬に乗った………女の子?が近づいてきますよ?」

ロスがなにやらこちらに近づいてくる人を見つけたらしい、さすがアーチャー

「これは一体!?今まで感じたことの無い巨大な闇が……」

「おいカストいい加減にしろたまたま何か近づいて来て調子のんな」

白馬に乗った人は次第にこちらに近づいてきて

パカラパカラパカラパカラパカラパカラパカラパカラ

「ヒヒィ~ン!ぶるん!」

白馬に乗ったその女の子は赤い髪をしていて顔は綺麗に整っていて西洋の貴族が着るような赤と黒のドレスを着ているそしてどこかバカぽっいオーラを感じる

「やぁ~やぁ~!愚民ども!私はこの世界の半分を支配する大魔王のヴァッムンク・ガルヂェルート・ルシャーナ・ダ・チャルニーカンム・カムンナ様よ!ひれ伏すがいい!」

「誰だよ」「名前ながっ」 「カストの仲間じゃね?」「確かにカストさんに似てますね」「この巨大な闇の根元は貴様だったのか……」

「は、早くひれ伏せなさいよ!なにやってんのよ!」

「いやだから誰だよ」

「はぁ呆れた………この私ヴァッムンク・ガルヂェルート・ルシャーナ・ダ・チャルニーカンム・カムンナを知らないなんて……なんて恥らしい」

「お前の方が恥ずかしいわ!」

「いや電車の中で漏らしたあなたの方が恥ずかしいわよ?」

「うるせー!その話しはすんな!」

「え?電車の中でなに漏らしたのー!私にも教えて教えてー!」

「教えてたまるか!自称魔王」

「はぁ?自称じゃないしそれと魔王じゃなくて大魔王だから!」

魔王でも大魔王どうでもいいわ!そんな事より!

「おいカストなにひれ伏せてるんだ」

「この者は我を遥かに上回る闇を感じる」

「俺には闇じゃなくてバカとお前と同類の臭いしか感じ取れないのだが」

「私をそんな中二病と一緒にするな!あとバカとはなんだバカとは!」

「ヴァカさんはどこから来たんですか~?」

「私はヴァカではない!私の名前にどこにもヴァカなんてついとらんわ!」

「いやだってぇヴァカさんって名前バカみたいに長いじゃないですか?バカみたいな面してるし?バカみたいにバカな事言ってるしカストの仲間ぽいしだからヴァッムンクのヴァとカムンナのカを合わせてヴァカがふさわしいかな~って」

でましたニカルさんの言葉攻め!

「くんぬぬぬぬぬぅ~私をバカにして~!兵士ども!アイツらを殺りなさい!」

………………………………………………………………………………………………………。

「あ、あれ?兵士は?おーい兵士どこに行ったのー?おーいおーい?」

カスト以外俺達はヴァカを冷たい目で見つめる

「兵士………どこ行った?」

「いや、最初から兵士いなかったよ」
 
「マジで?」

「マジで」

「あれぇー?なんで?なんで?城から出発した時は兵士達揃って走ってたのに一体いつから?」

走ってた?

「兵士達って徒歩なの?」

「あたり前じゃない!だって兵士全員歩兵だもの!歩兵は地を足で駆ける兵士なのよ!」

「お前はどのぐらいの距離を馬で走ってきたんだよ」

「距離なんて知るわけないでしょ?だってこの馬時空を越える事できるんだから一瞬でこっちに来たわよ」

「時空を越える馬に乗るとかバカだね。」

「誰がバカよ!、もういいわ私の使い魔の餌にしてあげるんだから!」

そう言うとヴァカはなにやら唱えだした

「業火の炎をまとい財宝を守護する存在よ………そなたが夜空を舞えば昼のように明るく、そなたが草原を飛べば草木もない大地へと変わる、どうか私の財宝……命をお守りください………ファイアードレイク!」

すると、巨大な魔方陣が地面に出現した

「お、おいなんかヤバくねぇか!?」

陣から黒い影が飛び出すその姿を見た俺は

「こ、こいつは………」

頭には二本の鋭い角が生え王冠を角に引っ掛け、口には小さく鋭い牙そして炎を吐き、体はオレンジ色で顎から下は白色で翼は小さくしっぽも短くさっきからふりふりしていて………

「かぁわいい~!なにコイツペットとしてほしいんだけど!」

「キャーこの子ほしい!」

「な!私の使い魔を可愛がるな~!ジュニーも甘えるな~!こら!勝手に餌付けす~る~な~!」

「へぇ~お前ジョニーって言うんだ」

「あ~我の闇の心が浄化されていく……」 

「もういい!他のを召喚してやる!朝に人の影に住み着き夜に人のああもう!唱えんのめんどくさいから略章!出てきなさい!マナ・デモン!」

陣から出てきたのはなんかダル~ンとしてる紫色の小さい獣?みたいな……

「このマナ・デモンは相手の魔力を吸う魔獣!さらに!吸われた分の魔力はマナ・デモンが吐かない限り一生回復しないわ!つまりマナ・デモンに魔力をほとんど吸われたら吐かない限りほとんどの魔方が使えなくなる!マナ・デモンあいつらの魔力全部吸い取っちゃいなさい!」

しかしマナ・デモンはヴァカの脚に飛び付き………

「マナーチュッウウウウウ………」

「ぎゃあああああ!吸われてく!魔力がああああ!」

「チュッポン!」

マナ・デモンは風船のように膨れ上がり満足な顔で脚から離れた

「なに私の魔力吸ってんのよ!返しなさいよ!今すぐ返しなさいよ!」

ヴァカは白馬から降りマナ・デモンを捕まえてポンポン風船のようなお腹を叩いている

すると、白馬がヴァカが持っているマナ・デモンを突如食わて………

「ヒヒィ~ン!」


「ちょっと……マナ・デモン食わえてなにを………」

白馬は走りだし速度を一気に上げて時空を越えた

「なぁぁぁぁぁあ!私を置いていくなぁぁぁぁ!それとマナ・デモン返してぇぇぇ!」

ヴァカの叫びもむなしく白馬に届く事は無かった

そしてヴァカはこちらに体ごと振り向き

「これからお世話になり……」

「よ~し!みんなで歌でも歌いながら帰るぞぉ!」

「「「「おぉ~!」」」」

「待ってぇぇ!お願い1人にしないで……」

「大魔王様はお城に帰ってください」

「帰れない……」

「帰れ」

「お世話にならせてください」

「私達は愚民ですしそれに私達は愚民達が暮らす街に帰るので大魔王様は大魔王の国に帰ってください」

「お、おねが…ぐす…おねがいぢまづ……ぐす……」

はぁ……仕方がない

「分かったよ……ホラ帰るぞヴァカ」

「あの、ヴァカじゃなくてルシャーナでお願いします……」

「よし、ガルヂェ帰るぞ」

「いや、ガルヂェじゃなくてルシャーナで……」

「よし、置いていこう」

「ガルヂェでお願いします!」

「お前金持っての?

「持ってないです!」

「やっぱ置いて行く」

「あぁー!待って!お願いします!お世話にしてくださーい!お金は働いて稼ぎますからー!」

そうして、俺達は突如やって来た自称か本当か分からない金無しの大魔王をみんなでリッパー街に連れてゆきしばらくの間俺達がガルヂェの世話をする事になった………

 
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